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チョコレート・ヒルズ

 日本にはジオパークと呼ばれる珍しい地質遺産がありますが、フィリピンにも同じような国家地質学記念物 (National Geological Monument)があります。チョコレート・ヒルズ(Chocolate Hills)は、フィリピンで三番目の国家地質学記念物で、UNESCOの世界遺産の候補としても提案されています。このチョコレート・ヒルズは、フィリピン観光庁のフィリピンの代表的観光地のリストに入っているくらい有名なのだそうです。私は地質のことは詳しくありません。チョコレート・ヒルズは、フィリピンから来た留学生に教えてもらって、その存在を知りました。

 チョコレート・ヒルズは、フィリピンのボホール島のほぼ中心に位置する円錐形の小丘群で、50平方kmのエリア内に点在し、高さ40〜120mほどの円錐型の丘が約1776個も連なってできています。しかし、この小丘の形成時期、形成理由等は未だ解明されていないと言われる不思議な地形/光景です。その名前の由来は、乾季に丘を覆う緑の草が茶色に変わった姿がまるで、ハーシーキスチョコレートに似ていたからと言われています。乾季とは反対に、雨季は青々とした緑の丘を見ることができ、時期によって全く違う表情をみせてくれます。ベストシーズンは、丘の草が枯れて茶色に染まる乾季の4月~6月だそうです。

HERSHEY'S KISSES Chocolate

 チョコレート・ヒルズは、ボホール州の著名な観光地のひとつで、ボホール州の旗や紋章にも、州の豊かな自然の魅力を象徴するものとして描きこまれています。しかし、旗の中央の下に描かれている”腕をナイフで切りつけて血を流しているイラスト”が少し不気味で、ちょっと気になります。これは何を意味しているのでしょうか?。ググればわかるのでしょうが、しばらく考えてみたいと思います。

ボホール州の旗


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