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私家版英文法#6 B動詞の使い方(3)~進行形と受動態

 英語の授業では、進行形や受動態は別々に習いますが、基本文型を意識すれば同じ理屈で考えることが出来ます。進行形や受動態は、「名詞節+動詞節+形容詞節」の文型Ⅰが基本になっています。

          肯定文      疑問文            否定文
進行形  He is exciting.    Is he exciting?    He is not exciting.
受動態       He is excited.     Is he excited?      He is not excited.

 exciteは”興奮させる・刺激する”という意味の単語です。進行形も受動態も、B動詞を使いますが、その後には形容詞節が来なければなりません。つまり、動詞の原形は使えないので、動詞を形容詞化するために、ingedを付けます。動詞にingが付くと”~している状態”、edが付くと”~された状態”という形容詞に変化します。ただし不規則動詞の場合は、edが付かない例外ですが、例外はそんなに多くないので覚えてしまいましょう。

 例文の進行形(肯定文)の意味は、彼は(誰かを)興奮させている状態なので、「彼は(誰かを)興奮させている」となります。また受動態(肯定文)の意味は、彼が(誰かに)興奮させられた状態なので、「彼は興奮している」となります。

 進行形や受動態として考えるのではなく、“~している状態”や”~された状態”が、主語となる名詞節と”合致”すると考えれば、話は極めて単純です。例文の主語は意識的に人称代名詞にしたのですが、受動態ではモノが主語になる場合が少なくありません。そのため、見た目が進行形と大きく違うように思われがちですが、基本は文型Ⅰの「名詞節+動詞節+形容詞節」です。

 この理屈が理解できれば、過去の進行形や受動態も簡単に理解できます。過去の進行形は「”~している状態”だった」ですし、過去の受動態は「”~された状態”だった」となります。もちろん直訳は美しくないので、答案などには美しい日本語に書き直しましょう。


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