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インドネシア・ジャワ島の火山噴火

気象庁は2022年12月4日、日本時間の同日午前11時18分頃、インドネシアのジャワ島にあるスメル火山(3,676m)で大規模噴火が発生したと発表しました。気象庁に入ったオーストラリアの火山灰情報センターからの情報では、噴煙が15km上空まで達したということです。

ジャワ島は、スマトラ島の東、カリマンタン島の南、バリ島の西に位置するインドネシアを構成する島の一つで、世界一人口の多い島です。この島には、インドネシアの首都・ジャカルタがあります。スマトラ島などとともに、大スンダ列島を形成するジャワ島は、東西に細長い形状をしています。ジャワ島には4つの州と2つの特別州があり、人口は約1億2400万人です。

インドネシアも日本と同じ、プレート境界に沿って島々が並んでいます。今回の火山噴火があったジャワ島は、太平洋プレートの南部と、オーストラリアプレートの北部が接しているプレート境界に沿うように分布しています。プレートの境界には、プレート境界型地震が発生しますし、その境界に沿うように多くの火山が分布しています。日本と同じように、インドネシアは火山国で、地熱資源のポテンシャルはアメリカに次ぐ世界2位です。ちなみに、日本の地熱ポテンシャルはインドネシアに次いで第3位です。

ちょうど1年前にも、スメル火山が噴火しました。その時には、噴火の際の火砕流などで死者も出ていました。私の研究室には、インドネシア出身の留学生がいます。今回はまだ被害者の情報が届いていませんが、ちょっと心配です。

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