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日本は世界3位の”地熱資源大国”

  日本はアメリカ、インドネシアに次いで世界第3位の地熱ポテンシャルを持ちますが、実際に開発した地熱発電量は世界10位です。日本は、技術が劣っているからでしょうか?。実はそんなことはありません。日本の地熱開発技術は、世界でも有数なのです。では、なぜ技術があるのに、こんなに順位が低いのでしょうか?。それには技術以外の様々な理由があります。

 ネットで調べ物をしていたら、偶然に下記の”地熱開発に関する”記事を見つけました。2022年4月10日の『サンデーステーション』というテレビ朝日の番組で取り上げたトピックを、ネットニュースにしたものです。

 このニュースでは、“地熱の里”と呼ばれる熊本県小国町の『わいた温泉郷』の地熱開発の様子を伝えていました。この地熱開発を推進しているのは、沼田昭二さんという人物です。沢田さんは、全国で960店舗以上を展開する『業務スーパー』の創業者です。現在は、スーパーの経営を長男に引き継ぎ、2016年に地熱発電を行うための新会社を立ち上げたそうです。この会社が掘削した井戸では、地熱発電に十分な量と温度の熱水と蒸気が確認されました。この蒸気と熱水を発電量に換算すると、およそ8000世帯強くらいを賄える試算だそうです。

 沢田さんは、地熱開発だけではなく、掘削のための機器開発や掘削技術者養成のための専門学校も作ったそうです。地熱開発は簡単なものではありませんが、情熱をもって、リスクを覚悟で地熱開発分野に新規参入するニューカマーは大歓迎です。従来から地熱開発に取り組んでいる会社だけでなく、このような人や会社がもっと増えれば、日本の地熱開発も進んで行くでしょう。この沼田さんのもとには、すでに全国20市町村から地熱開発の依頼が寄せられているそうです。

 私も微力ながら、地熱開発に資するための探査装置の開発を実施しています。順調にいけば2年後くらいに、”最先端の探査装置”が出来上がる予定です。乞うご期待。


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