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雑記コラム

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物理探査に関係が薄い雑多なコラムをまとめました。
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2024年4月の記事一覧

昭和の日と昭和の町

4月29日は平成19年から『昭和の日』ですが、昭和世代の私には『天皇誕生日』がしっくりきます。この日は、昭和天皇の誕生日だったため、それをお祝いする国民の祝日として始まりました。その後、『みどりの日』を経て、現在の昭和の日になりました。昭和の日は、「激動の日々を経て、復興を遂げた昭和の時代を顧み、国の将来に思いをいたす」日と定義されています。 どっぷり昭和に浸った私世代には、平成を超えて令和というのは異世界のような気もします。私が子供の頃に無かったパソコンやスマホ、Wifi

リスクの回避 ヒヤリハット

『ヒヤリハット』という言葉を聞いたことがあるでしょうか?。ヒヤリハットとは、重大な災害や事故に直結する一歩手前の出来事のことを指します。片仮名で書くと何だか英語のような気がしますが、日本語のオノマトペの組み合わせです。 思いがけない出来事に”ヒヤリ”としたり、事故寸前のミスに”ハッと”したりすることが名前の由来です。資源産業と深いかかわりのある鉱山などでは、かなり以前から”ヒヤリハット運動”に取り組んでいました。これは、ヒヤリとしたことやハッとしたことを定期的に報告するとい

”ラー麦”畑でつかまえて

『ライ麦畑でつかまえて』はサリンジャーの有名な小説です。一応、私も大学生の頃に読んだことがありますが、その内容は忘れてしまいました。サリンジャーのオマージュではないですが、今日の記事のタイトルはライ麦ではなく、”ラー麦”です。 『ラー麦』は、全国有数のラーメン県である福岡県がラーメンのために開発した小麦の名称です。簡単にいうと、”ラーメン用の小麦”です。正式な品種名は『ちくしW2号』ですが、一般的にはラー麦の愛称で知られています。 ラー麦は、平成20年秋から福岡県内で一般

英語の方言について

ネイティブな英語を話すイギリス・アメリカ・カナダ・オーストラリアなどの国々では、同じようでちょっと異なる英語を話しています。場合によっては、同じものでも違う単語が使われたり、また同じ単語でも発音が違ったりします。 発音の違いで有名なのは、オーストラリア英語ではdayをデイではなくダイと発音することです。有名な話に「I came here today.」を「I came here to die.」と勘違いするという話があります。この場合、オーストラリア英語ではtodayとto

本当のようで嘘な話

海洋にはいくつかの大規模な水平方向の流れがあります。全球規模でみると、三大洋(太平洋・大西洋・インド洋)の亜熱帯域などに大規模な循環が存在しています。例えば、北半球亜熱帯域では時計回りの循環、南半球亜熱帯域では反時計回りの循環となっています。このような海洋表層の循環は、主に海上を吹く風が海面に及ぼす力に、地球の自転による効果が加わって発生する現象です。 北半球での南北方向の物体の運動は、地球の自転の効果で、進行方向に対して右にそれるように見えます。この現象は、地球上の人から

研究室の掃除を始めました#5 変換プラグが次々と・・・

海外旅行の経験者なら、国によって電気のコンセントの形状が違うことを知っていると思います。また、電源電圧は日本では100Vですが、海外では200Vの所もあります。 カリフォルニアのバークレーに住んでいた時には、家具・家電が備え付けの物件だったので全く意識しませんでしたが、出張などで海外に行くと見慣れないコンセントの穴の形状に驚くことがあります。 こんな時に役立つのが、日本のコネクタの形状を海外での形状に変換してくれる変換プラグ/変換アダプタです。コネクタの形状は、大きく分け

ふとした瞬間に・・・

ふとした瞬間に、今まで解けなかった問題のヒントが閃いたり、今まで気付かなかった間違いに気付くことがあります。これは、脳内にインプットされた多くの情報が、脳内で整理されたときに起こります。 これは中学生の時の体験ですが、学年1位の優等生の友達が難しい数学の問題を出してきました。この問題は、灘中学の入学試験問題らしく、田舎の中1にとってはかなりの難問です。数学は好きでしたが、特に得意ではありませんでした。しかし秀才君からの挑戦を避ける訳には行きません。 問題文もかなり長くて、

新しい恐竜が続々と・・・

今日久しぶりにNHKの『ダーウィンが来た』を見たら、恐竜の特集の回でした。小さい頃から恐竜には興味があって、図工の時間に粘土工作があるとブロントサウルスやトリケラトプスなどを作っていました。 あの頃から半世紀以上経って、恐竜に関する研究は大きく進みました。かつて恐竜は”完全に絶滅した生物”と考えられていましたが、いまでは”鳥類に進化して現在でも生き続けている”というのが定説になっています。 また、恐竜の復元図も昔と今では大きく変わりました。昔はモノトーンだった恐竜が、今は

世界はダークで満ちている

最先端の科学でも、わからないことはまだまだあります。と言うより、わからないことだらけと思った方が良いくらいです。 わからないものの代表に、宇宙があります。宇宙の誕生に始まり、宇宙の拡大、宇宙を構成する物質等々、宇宙については本当に謎だらけです。その中でも、宇宙を構成する物質についても謎だらけです。地球やその上に住む我々人類は、バリオンと総称される”原子からなる物質”で構成されています。しかし、バリオンは宇宙全体から見ると5%程度のエネルギー密度に過ぎません。 残りは何かと

黄砂の季節

福岡市には昨日から今朝にかけて、黄砂の予報が出ていました。私は屋内の駐車場に駐車しているので、特にこれといった被害はありませんでしたが、その昔、屋外に駐車していた時にはフロントガラスが黄砂まみれになったことがありました。 黄砂は、ゴビ砂漠やタクラマカン砂漠などの黄土地帯から、強風により吹き上げられた砂塵のことです。日本では、黄砂は春に観測されることが多く、空が黄褐色に煙ることがあります。昔の人は、風流にも”春霞”と表現しています。 当時の人達は、この黄砂が遠い異国の砂漠か

真夜中の緊急地震速報

”真夜中のミッドナイト”に、けたたましい音が近くのスマホから聞こえてきました。丁度電気を消してベッドに入った数十秒後だったので、慌てて跳び起きました。その数秒後、わずかに揺れを感じました。私はスプリングが効いたベットの上にいたのであまり揺れを感じませんでしたが、別室で布団で寝ていた妻は「結構長く揺れていた」と教えてくれました。 地震が終わってスマホを見ると、地震が起きることを知らせる文字がスマホの画面いっぱいに表示されていました。その後、テレビをつけて確認すると、四国を震源

春は野鳥の恋の季節

伊都キャンパスは自然が豊富です。キャンパス内にはほぼ手付かずで残された生物多様性ゾーンという区画もあります。今朝の出勤時に、キャンパス内の駐車場から徒歩で移動するときに、近くで「ホーホケキョ」というウグイスの鳴き声を聞きました。 ウグイスが”ホーホケキョ”と鳴くのは『さえずり』という行動で、繁殖期を迎えたオスが自分の縄張りにメスを呼ぶための行動です。それと同時に、他のオスに縄張りを主張する意味合いもあるそうです。 一般的にウグイスの繁殖期は2・3月から7月半ば頃までなので

研究室の掃除を始めました#4 廃棄は続くよ、どこまでも!

定年までには部屋を空っぽにしないといけないのですが、掃除の進み具合は全体の数%止まりです。それでも目立った箇所から進めているので、部屋は以前に比べると随分マシな状態になってきました。 しかし、捨てても捨てても不用なモノは次々と出てきます。今までは資料等を上から積み上げていたので、これまで見えてなかっただけなのです。少しづつですが、下層にあった不用品たちも白昼のもとに晒され、分別の対象になっています。 顕在化したゴミたちはわかり易いのですが、書類棚や机の引き出しの中に入って

日本人、月に立つ。

人類で初めて月に降り立ったのは、アポロ11号のアームストロング船長でした。私はその当時、小学生でしたがニュースの映像を見てワクワクしたのを覚えたいます。1970年に開催された大阪万博では、月から持ち帰った『月の石』がアメリカパビリオンの目玉でした。 テレビなどでも大々的に報道されたので、すでに多くの人が知っていますが、日米首脳会談で「日本人宇宙飛行士が月に立つ」ことが決まったことが発表されました。地球から月までは片道38万kmあり、光速で進んでも1秒以上かかる距離です。