私たちは歴史に誠実に向き合いたいものだ

ジョゼフ・ナイ『国際紛争』、ヘーゲル『歴史哲学講義』を続けて読み、歴史の解釈方法の興奮を味わった。
前者は、タイトル通り、国際紛争を古代ギリシャの戦争から現代のイラク戦争にまで、リアリズム、コンストクラティビストから解釈していく方法であり、後者は、理性が歴史的に進む、という見方を具体的史実に照らし、見い出していくのである。
歴史に対しての教養あふれ、理論的、哲学的、思想的な書物を読むと、日本の修正主義など、馬鹿馬鹿しい粗野な無知な野蛮な議論に見えて来る。日本の歴史修正主義などどうでもよいのだが、私たちは、歴史に誠実に向き合いたいものだ。
ちなみに、この2冊はブックオフで偶然に手に入れただけで、意気込んで目的買いで購入したものではない。だが、偶然とはいえ、歴史に関する考察をともに示しており、日本の戦国時代がなんとやらの歴史本とは、はるかに高い位置にある。

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