映画を観た記録154 2023年11月12日 　ロバート・マリガン『アラバマ物語』

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原題は、To Kill a Mockingbird 無害なツグミを殺すこと、というのが直訳になる。つまり、無実の黒人が冤罪で有罪とされ、その黒人が拘置所から脱走しようとして、威嚇の発砲で死んでしまい、‐弁護士の子どもを助けようとした無害な隣人が罪に着せられることだが、無害な隣人、その名はブーは保安官の機転で濡れ衣もかけられずに済んだのである。

冤罪の黒人青年はその家を通るたびに白人女性から頼まれごとをされ、頼まれていたら、あるときその白人女性から抱きつかれ、キスを迫られ、逃げようとしたらその白人女性が殺される、と大声で叫んだので、罪をなすりつけられてしまった。

アメリカ南部社会なので、白人の黒人差別がひどく、黒人を弁護しようとした、グレゴリー・ペック演ずる弁護士は、嫌がらせを白人たちから受ける。法廷当日も傍聴席は白人たちが1階に陣取り、黒人たちは2階というありさまである。法廷で証言が争われ、結局、白人たちだけで占められる陪審員は黒人トム・ロビンソンを有罪と評決する。

その後、トムは死んでしまう。

法廷では白人女性ユーウェルは偽証証言をする。

このユーウェルが子どもたちを襲う。

だが、隣人のブーことアーサーが子どもを助けるのである。

人種差別がいかに恐ろしいものであるかを描いた映画である。アメリカで人種差別そのものを描いた映画があるのに、人種差別はなくならない。今も黒人は、人種差別され続けている。