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国内SaaS企業 売上高効率性ランキング

気になる記事があると直ぐにまとめずにはいられない性分です。

台風でやることもないので、まとめてみました。

本日気になった記事はコチラ  ↓

【 元記事 】startSaaS revenue per employee is $260k

米国のSaaS企業の1人当たり売上高ランキングと平均値を集計したものです。

営業やマーケティング、CSが効率化され、少ない人員で回すことができれば、自ずと1人あたり売上高が高くなります。その効率性を測る一つの指標として1人当たり売上高が集計されています。(お金で売上を買えることもあるので、利益指標も同時に見ることが大事です)

リンク中のリストにはマクロソフトなどが入っているので、いわゆるスタートアップのみではないです。

■ 平均 1人当たり売上高
260k USD = 2,800万円(1$ = 108円換算)が日本円換算です。

Salesforce 373k , Atlassian 334k あたりはさすがです。 

Zendesk 214k , Zuora 202k , slack 272k で、少し効率性が落ちるようです。

日本企業の集計方法

対象企業
- 国内上場のSaaS企業 7社
- 主にB to Bのサービスを扱う
- 可能な限りメッシュをあわせるため、セグメント情報が拾える場合は採用

集計方法
- 年度判明ベースの売上高、従業員数を有価証券報告書よりまとめる
- 平均、中央値を算出

日本のSaaSはどうか - 結果発表

有価証券報告書から丹念に拾って以下を集計致しました。

しかも、Sansan,ユーザベースに至っては、セグメント情報から集計するという(自分エライ)

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1位はSansan

Sansanはけっこう従業員数多いイメージがあったのですが、一人当たり3千万超の売り上げと、効率性が高いです。(ただ、TV CMなどの後押しも大きいはずです)。日本企業だと唯一上記の米国SaaSの平均値を上回っています。

Wantedlyも2位でEBITDA率10%くらいの利益を出しながら、効率良く売り上げをあげている感じでしょうか。

一方で、下位の企業は、効率性が悪い、ないしは、先行投資として人員を増やしているということになります。

ラクス、マネーフォワードともに、全国の中小企業などに広めていく必要のあるSaaSプロダクトは人的な営業、マーケもそれなりな人数が必要といったところでしょうか。

なお、セグメントとしての開示はありませんが、決算説明会資料で読み込むと、マネーフォワードの、MF経費サービスは全社の約60%程の売上を占めており、残りはBtoCプロダクトになります。

まとめ

米国に比べ、日本のSaaS企業の成熟度が低かったり、フェーズの違いがあるかと思いますが、国単位で考えると人員比に対する売上の効率は悪いようです。

SansanのようなトップランナーがSaaSプロダクトの展開を切り開いていき、勃興するSaaS企業全体の効率性があがっていくことを期待しています。


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