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人間=目+脳+手足

はじめに

最近は、AIに関する記事が毎日のように配信されています。これらは「まるで人間のようだ」というような書かれ方がされることがありますが、今回はこの「人間のようだ」とはどういうことなのかについて考えていきます。

「自動運転するクルマ」=「目+脳+足」

AIはありとあらゆる分野に活用されますが、日本の政府も後押ししているものに「自動運転」があります。

最近よく耳にする「自動運転」。これは、人間による自動車の運転の4要素、すなわち目や耳による「認知」、脳での「予測」及び「判断」、ハンドルやアクセル制御などの「操作」を、運転者に代わり、システム(制御プログラム)が行う運転です。車につけたカメラやセンサー、人工衛星の位置情報システムなどを使い、周囲の状況を認知し、自動車をどう動かすかを人工知能(AI)が予測・判断して、ハンドルやアクセル制御の指示を出すことにより自動で動かします。

ついに日本で走り出す! 自動運転“レベル3”の車が走行可能に |
暮らしに役立つ情報 | 政府広報オンライン
https://www.gov-online.go.jp/useful/article/202004/1.html

ここで示されている図を見ると、これまで人間の目や脳が行っていたことをAIが代替することがわかります。これは、

人間が持つ目と脳の機能(の一部)をクルマに実装した

と言えます。また、クルマというのは、元々馬や籠などの代替品です。つまり、足の拡張と捉えることができます。つまり、

自動運転するクルマとは、人間の目+脳+足が拡張されたモノ

と解釈することができます。確かに、目や脳の機能を代替してくれるAIは「まるで人間のようだ」と言われても納得性があります

本質は「IPO」

そもそも、あらゆる処理系は「入力・処理・出力(IPO)」で成り立っています。

システムはIPO(INPUT→PROCESS→OUTPUT)の組み合わせで成り立っているということを知っておくと、楽に設計を進めることができます。
Excelによる作業を思い浮かべてください。
手入力やフォーム入力、または他のシステムで出力したデータをインプットとして、帳票やグラフまたはファイルなどにアウトプットをする。その途中の処理として、データの計算、加工、転記などを施します。
ほとんどの「仕事」は、そのようなインプットとアウトプット、そしてその途中のプロセスの3つで構成することができるはずです。
これは、図1のように表現することができます。

Excel VBAの設計は事前準備から 大規模システムでも使える「IPO」とは
:脱初心者! 1歩先を行くExcel VBA開発者のススメ - @IT
https://atmarkit.itmedia.co.jp/ait/articles/1712/01/news148.html
図1 INPUT→ PROCESS → OUTPUT
(https://atmarkit.itmedia.co.jp/ait/articles/1712/01/news148.html より引用)

上の文ではExcelを例に書かれていますが、入力・処理・出力はありとあらゆるシステム全般に言うことができます。

おわりに ~ 人間を機能で分けるとAIやロボットに何をさせるか?がわかる

このように、あらゆるシステムは入力・処理・出力を持っているのですが、これは言い換えると

「人間」も入力・処理・出力を持つ処理系

であるということができます。この場合、

  • 入力=目

  • 処理=脳

  • 出力=手や足

ということができるわけです。2021年12月にまとめた絵をご覧ください。

そして、この形で整理すると、最近特に話題になっている

人間のどんな仕事をAIやロボットに代替させたらよいか?

を考えることができます。この点については、今後もどんどんご紹介していきます。

(この項つづく)

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