亡くなった母が大好きだった「オペラ座の怪人」を見に行って感じたこと
亡くなった母が大好きだった「オペラ座の怪人」が映画でやってたので見に行ってみた。
一体母はこの映画からなにを感じ取っていたのだろう。そんなことを考えながら見ていたのだけど、もしかしたら少しだけわかったかもしれない。
きっと母はどうにもならない「孤独感」をひとりで抱えていたんだろう。
幼少期から抱えていたその「孤独感」を、誰にも話せぬまま心の奥に追いやっていたのだろう。
母ががんになってから毎週必ず対話し続けたのだけど、そこで僕に話してくれた「母が過去に受けた傷の経験」の話とも合致する。
だからちょっとだけ、母が「オペラ座の怪人」を好きだった理由がわかったような気がしている。
もちろんその真相はわからないし、確かめようもないんだけれど、映画に出てきた「怪人」は、この世の終わりのような「孤独感」を生まれた時からずっと抱えていたから、もしかしたらその姿に母自身も自分を重ね合わせたのだろう。
でもやっぱり、叶うならば直接聞いてみたいな。なんで「オペラ座の怪人」が好きだったのか。どこに惹かれたのか。どこに感動したのか。どんな言葉が心に残ったのか。どのシーンで涙を流したのか。
亡くなってから数年経って、まさか自分が「もう一度話したい」なんて気持ちになるとは思わなかった。悲しい。寂しい。そういう気持ちが素直に出てくるとは想像もしてなかった。
きっと僕も母と同じように、自分が感じていた様々な気持ちを、心の奥底へと追いやっていたのかもしれない。
他にも感じたことはいろいろあるけど、ちょっと長くなりそうなのでこのへんで。
ひとまず今日、映画見に行ってよかった。次は劇団四季のミュージカルで見たい!
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