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#5 高校アメフト留学 チーム編成と留学生特別ルール

こんにちは。金澤です。

今日はアメリカの部活のチーム編成の仕組みと、それに関する留学生が渡米前に確認すべき規定を紹介します。

まず部活のチーム編成ですが1軍から3軍まであって

1. Varsity (1軍): 3~4年生と上手い下級生で構成されるチーム 約50人
2. Junior Varsity(2軍): 2年生で構成されるチーム 約30人
3. Freshman (3軍): 1年生で構成されるチーム 約40人
(ちなみにアメリカの高校は4学年あります)

この3つのチームが1つの部活に存在します。

だいたい1月から3月ぐらいまでは全員一緒に練習しますが、7on7の練習が始まるタイミングでVarsityとJunior Varsity(以下 JV)分かれて練習します。

そして6月に、9月入学予定の1年生達がFreshmanとして練習を始めます。

コーチ陣も全チーム別々で、各チームにヘッドコーチがいます。

試合の規模も全く異なり、スタンドが観客で埋め尽くされサイドラインにはチアリーダーが何十人もいてハーフタイムに花火が上がるなんて事が普通なのがVarsityですが

JV, freshmanは観客も親か友達ぐらいでチアリーダーも数名程度。規模はかなり小さくなり試合も日中に行います。

(Varsityの試合 vs Notre Dame High School 中央振り向いているのが僕 in 2013 )

また基本的に自分の学年で所属するチームが決まりますが、

例外で2年生からVarsityに飛び級する選手も毎年2〜3人います。

僕が留学してたBishop Alemany HSで2年生からVarsityに飛び級する選手は全員Division 1の大学から奨学金オファーを貰います。これは断言できます。

1年生でVarsityに行ける選手はNFL級です。

Alemany→Michigan→LA Ramsに行ったDavid Longも1年生からVarsityでした。

そして所属チームに関する留学生の渡米前に確認すべきルールですが

先程も言った通り、基本的にどんなに下手でも3〜4年生だったらVarsityに所属します。

僕も当時高校1年生で留学し、秋のシーズンではアメリカでいうJunior (3年生)にあたるので当然Varsityでプレー出来ると思っていました。

なのでVarsityとして3月ぐらいまで練習していましたが、練習後に突然コーチから呼び出されて留学エージェントのリストを見せられて

ここにお前の使ったエージェントはあるかみたいなことを聞かれました。

僕の使ったエージェントはリストには無く、

カリフォルニア高校スポーツ協会の規定で3年生でもVarsityでプレー出来ないと言われました。

なのでアメフト留学する人はアメリカに行く前に自分がどのチームでプレー出来る資格があるのか事前に確認しましょう (今年5月にAlemanyのコーチと連絡を取りましたが今もこのルールはあるようです)。

実は僕は当時1年間のみ留学の予定で法政二高を休学して来ていたので、Varsityでプレーした後は日本に帰国して復学するつもりでした。

せっかく本場のアメフトを体験しに来たのに2軍でプレーして帰国なんて…と思った僕は親と相談して正式にAlemanyに転校しました。

本場のアメフトを日本に持ち帰って二高アメフト部のチームメイトとクリスマスボウルを目指したかったのですが

4年生になってVarsityでプレーしないとアメリカに来た意味がないと強く思うようになりました。

また、文武両道に重きを置くアメリカの教育システムの基でDivision 1の大学でプレーするという目標も大きくなりました。

なので自分の意思を尊重し応援してくれた二高のチームメイトや監督には本当に感謝です。

ということで留学1年目はJVでプレーすることが決まり、アメリカで初めてのシーズンを迎えることになりました。

(中央のLBが僕 vs Bishop Amat High School in 2012)

続く…


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