ヨガの練習で首を痛めた話
前回の記事で、目指すインストラクター像のひとつに「生徒が体を痛めない」を挙げました。
生徒さんが体を痛めるのは絶対に避けたいことです。ところがインストラクターがケガをするケースも多いようです。
今回は地球のおばちゃんが、ヨガの練習で首を痛めた体験を書きます。
①自己流のまちがった練習➡痛みとしびれ発症
②2か所の病院へ受診➡加齢のため回復は困難。治療法もなし。
③自分で治すと決意➡8割ほど回復する
①自己流のまちがった練習
2020年1月、アシュタンガヨガを習いにいきました(2022年1月まで継続
)。始めた動機は「インストラクターとして、本格的なヨガをやってみたい」と思ったからです。アシュタンガヨガは、手で体を支える動作が多いのです。両手で支えて体を浮かせるポーズが頻繁に出てきます。腕で床を押す力もいりますし、下っ腹で体を持ち上げるテクニックが必要になります。けっこう大変でした。
ある時、体を持ち上げる感覚を練習しようと、プッシュアップバー(腕立て用のトレーニンググッズ)を使ってみました。高さがあるので体を浮かせる感覚が得られる、と思ったのです。
4月のある日。やってしまいました。右の肩甲骨あたりを痛めたのです。最初は強い痛みもなく、気持ち悪い違和感でした。首の下から肩がちじこまっている感じ。痛みもなく動かせたので、レッスンも日常生活もいつもどおり送りました。
「そのうちマシになるやろう」と様子をみていたのですが・・。なんと! 痛みがどんどんひどくなり、腕や手先のしびれが始まってきたのです。頭を上げたり、振り返ると首に激痛が走ります。「えらいこっちゃ、病院に行かなあかん・・」
②2か所の病院受診
8月、診療所の整形外科を受診 レントゲン撮影
診断名:胸郭出口症候群
所見:明らかなストレートネック。生まれつきのタイプだろう。前から転倒したら頸椎損傷する可能性があるので、ぜったいに気をつけるように。加齢に伴う症状でもあり治療法は特にない。血流をよくする飲み薬の処方。理学療法士による運動指導を1回受ける。
「ほんまに治らないの?」と納得できず別の病院へ
11月、MRIを撮るために総合病院を受診
診断名:頚椎症(頸椎7番)
所見:特に治療法ななし。日頃運動しているから症状が軽く済んでいるのだろう。理学療法士の運動指導を1回受ける。
③自分で治そうと決意
「3か月前までなんともなかったのに・・。交通事故にあったわけでもなく、打撲したわけでもない。納得いかない。こんな状態でこの先ずっといるなんて、耐えられない。自分で探すしかない」
一番つらいことは睡眠です。向きを変えると首の痛みが強くなりました。痛い、眠れない。ごそごそと痛くない体勢を探す夜が続きました。
・枕を買いまくる➡ニトリで首が楽になりそうな枕を2点。無印で首にフッィトするネックピロー。西式健康器具の木枕。寝具専門店で高級枕。首サポーターも。
・動画見まくる➡ユーチューブで、「頸椎 痺れ 痛み」と検索し、動画を見まくる。
・本読みまくる➡良さそうな本があれば買う。図書館で借りる。
・鍼治療➡生まれて初めて本格的な針治療を受けることに。筋硬結あり、治るには時間がかかりそうとのこと。低料金で良心的な先生でしたが、1回5000円を継続するのはムリ。2回で終了。
・ゆるめる方法
頸椎が狭くなったのは➡その周りの筋肉が収縮しているから➡硬くなった筋肉をゆるめる方法を探す、に至りました。
日々、いろいろ試してみました。そしたら方法に出会えました!
顎を引く運動です。行きつけのジムにある、ハーフバランスボールというドーム型にあおむけ背中の上部を乗せます。後頭部に両手を当て首の根本から浮かせ、首の前の筋肉をグイ~と縮めるのです。うなずいたり、横向いたり、イヤイヤしたり、顎を引いて小さく動かしてみました。やった後の爽快感、血が流れる感じです。
この顎引き運動が効きました。やっていくうちに症状が軽くなっていきました。
・今の状態➡右側の首の後の張りは残っている。うつ伏せで本を読んだりするとしびれが現れる。8割程回復した感じ。
〇学んだこと、あれこれ
使いすぎてる筋肉と使わなすぎの筋肉がある。
自分の姿勢や生活習慣により、その差は広がる。
そのような部分は正しい動かし方ができなくなる。
簡単そうに見えるヨガのポーズも、正しいフォームで行わないと、一部分に負担がかかり筋肉にダメージを与える。
動作を行うときは、床に着いてる部分から骨がちゃんと乗っているか、関節に負担がかかっていないか、筋力に合った負荷であるかなど、集中して丁寧に進める。
思うように動けない、不自然な突っ張り感、ガマン、つらい、などがあれば、中止してフォームを見直してみる。
動物たちは、わざわざ運動をしません。なのに、老いても姿勢は崩れません。全身のつり合いが取れてるでしょうね。人もそうなりたいですね。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?