2022年の勝手な予測。働き方で変わりそうなことと変わらなそうなこと
みなさん、あけましておめでとうございます!10連休もあるのか!!!と思っていた年末年始休暇も終わってみればあっという間。リハビリも兼ねて2022年の予測的な記事を書いていきます。
本題の前に。
2022年からついに重い腰をあげVoicyとPodcastを始めました。キャリアに関わらずあらゆる人生相談にゆるゆる回答していくラジオを始めましたのでぜひ聴いてください。そしてフォローや相談などもお待ちしています。
2021年の変化
2022年の予測の前に2021年で起きた変化についていくつか触れてみます。マクロ的な視点ではなく、あくまで私個人から見た視点ですが、以下のような変化があったと思います。
- 長引く緊急事態宣言やまん防によりリモートワークが常態化
- 一方でリモートが定着化しなかった企業は出社への揺り戻し
- リモートが定着した企業はオフィスとリモートの最適配分を考える「ハイブリッドワーク」的な思想の誕生
- YOUTRUSTなどに代表されるように直接の知り合い、SNS上のつながりから転職する人が目立ってきている
- スタートアップを中心に複数で仕事したり、副業からなど企業との関わり方が少しずつ多様に
- 資金調達環境が活況でスタートアップの賃金上昇が著しい(特にプロダクト系人材)
あたりでしょうか。
一方で、長引くコロナ禍の影響を受け、飲食や小売などサービス業界はかなり厳しい局面に立っている会社も多かったでしょうし、そこで働く非正規の方にとって不安な日々が続いた1年だったと思います。
デジタルやクラウドツールの活用にアレルギーもなく、オンラインツールでコミュニケーションが成立する業態では個人の働き方の裁量が増えたり、経営効率が良くなったり、成長産業であるため資金が豊富になりそこにいる人たちは豊かになった一方で、エッセンシャルワークに従事する人や会社ほど働き方を豊かにしていく余地が少なかったり、賃金も上がりにくく、不安定な生活を送らざるを得ないという2つの側面が同時に行っていると思います。
2022年の予測
上述した2つの側面が同時に存在することは引き続き続くのではないかと思います。
CRISP SALADA WORKSを運営するCRISP社のように、データをフル活用したりデジタルにガンガン投資し、飲食店をDX化している会社も出てきていますが、エッセンシャルワークと呼ばれる業態においてこういった経営をできている会社はまだまだ少ないことも事実でしょう。
またオミクロン株のように変異株がこれからも出てこないとも限らない中で、まだまだ安心してコロナ前のような運営ができない業態も多いと思います。
こういった産業で働く人たちに向けて、UberEatsやタイミーのようなギグワーク的な働き方の提供プラットフォームは出てきていますが、まだまだ十分であるとは言えないでしょう。
一方、オンラインをベースに事業運営できるようなタイプの会社や仕事に関しても大きな変化はないと思います。
変異株の流行具合によって、多少リモートと出社比率が変化することはあれどハイブリッドもしくはフルリモート体制で運営していくことがベースであろうと思います。
唯一あるとすればoViceやメタバースのようにオンラインだけど身体性を伴うコミュニケーションを行う場所(ツール)は増えてくるかもしれません。
ここからは所感
別に大きな変化がなさそうというつまらない記事になってしまいましたね。。一応、最後に私なりにこんなことが大事そうじゃない?ということを書いていきます。
1、明確な目的設計
リモートとオフィスどちらも選択するハイブリッドワークなるものが生まれてきて「自社はどんな比率がベストか?」を問う経営者や人事も多いかと思います。私もこのテーマに関しては10本以上の取材やイベント登壇などでお話しさせてもらいました。
正直回答としては「各社による」にしかならないのですが、なぜそうなるかというと「何を目的として意思決定すべきか?」がないことがほとんどだからです。
社員間のコミュニケーションを密にしたい、集まることで一体感を出したい、オフィスの方が集中できる、生産性が...など目的らしいものは聞きますが、これらは「経営目的を達成するための手段のひとつ」です。
ほんとうの意味で、働く場所について意思決定することでどんな経営目的を達成すべきなのかを設定できている会社の方が少数だと思います。また上記のような狙いがありハイブリッドワークにした会社が結果としてどうだったのかを定量的に計測できている例は非常に少なく、いわば雰囲気やカンに基づいて決まっている状況です。
少なくとも2022年以降は、働き方について議論する際に、福利厚生的な視点だけではなくそれをやることで「どんな経営目的を達成するのか?」という視点からの話が増えてくるといいなと思いますし、定量的な研究なども進んでいく年にしたいですね。
2、エッセンシャワーカーの働き方を誰が変えるのか問題
こっちの方が大きな課題、問題だと思っています。
ビジネス的に、エッセンシャルワーク以外のオフィスワーク向けのサービスの方が短時間で成立しやすいことや、例えば飲食店などは個人店が多く非常に大きな業界全体の構造変化を起こしにくいこともあると思います。
ただ、飲食、小売、介護、建設、保育などこういった領域で新しいビジネスモデルを作り働く人の賃金レベルや休日などの環境をも変えてしまうプレイヤーがどれだけ出てくるかは注目しています。
こういった業界の働き方をぐーっと変えていけるプレイヤーがどこまで増えるか、チャレンジする人が増えるかは働き方領域における新しいイシューの1つではないかと思います。
皆さんはどんなご意見をお持ちでしょうか。
ぜひご意見もお待ちしております。