【太陽よ沈むな!(スモン薬害訴訟)】
1971年、今から50年近く前に起きた製薬会社の訴訟事件で、原告側(訴えた側)弁護団の一員となったのは、久保利が弁護士になって二年目のことだった。
原告の数7500名以上、賠償額1900億という、空前の規模となったこの訴訟は、コーポレートガバナンスやコンプライアンスを強固に主張する久保利の原点ともなった裁判だ。
下肢の感覚がなくなる、視力がなくなる、歩けなくなる者もいる、原因不明の為奇病と恐れられ、10年以上に渡り苦しみ、加えて風評被害と闘ってきた患者たちにとって、やっと