見出し画像

【DTM】「ジングルベル」のプラグイン音源探し

最近、DTM(デスクトップミュージック)で耳コピをしていますが、その曲のリズムパートで鈴の音が使われていました。
この鈴は明らかに、例の「♪ジングルベル ジングルベル 鈴が鳴る」で、シャン、シャンと鳴っている音です。
今回はこの音をDTMで使おうとした過程をまとめました。

ちなみに、この記事を書いているのは9月中旬。時期外れのクリスマスネタで恐縮ですが、フィリピンでは9月からクリスマスシーズンらしいので、大目に見てください。

ジングルベル=スレイベル

ジングルベルの鈴の音は、様々な曲で見かけます。
例えば、最近お気に入りのNASHさんの「粉雪」にも使われています。冬の澄み切った世界観が鈴で美しく表現されています。

よく聴く音なので、手元の総合音源にあるはずと期待したのですが、似ている音はタンバリンぐらいしかありません。
しかし、タンバリンでは聴くたびに違いが目立つので、プラグイン音源を探すことにしました(DTMではプラグイン音源をPCにインストールすると、その楽器の音を自分の曲で使用できます)。

こうなると、楽器に疎い私は楽器名で苦労します。
この音を表すキーワードは「ジングルベル」ぐらいしか思いつかないので、試しにGoogleに入力したところ、トナカイとか赤い服を着たおじさんの情報が大量に見つかりました(当たり前か)。
その後、検索を繰り返して何とか「スレイベル」という名前にたどり着きました。
これで、プラグインを探せます。

クリスマスプラグイン

スレイベルの音源はSPITFIREさんのCHRISTMASという無料プラグインで見つかりました。
やはりこの鈴はクリスマスの仲間だったようです。

インストールして鳴らすと、まさにあの音です。
ちなみに、プラグインにはスレイベル以外にもハンドベル、トライアングルなどのクリスマスらしい楽器が満載でした。

カスタマイズ

これで鈴が再現できましたが、この音源は調整できる巾が広く、さらに音を原曲に近づけることができました。

まず、収録されている「シャン」という音ですが、減衰時に「チャラ」「チャラ」という鈴の音がわずかに入っています。
リアルな表現ですが、曲中では抑えたいところです。

いろいろ試していると、この音源は、キーオフを受け付けることがわかりました。ドラム音源では、一瞬で鍵盤を離してもドラムの音全体が「ドン」と鳴ってしまいますが、この音源では鍵盤を離すタイミング次第で、音を途中で止めることができます。
また、Releaseパラメータで減衰率も調整できるため、こんな感じに仕上げることができました。

さらに、音程のチューニングにも対応しています。
原曲に比べて音程が少し高いと思っていたところ、チューニングの変更つまみを発見し、音の高さも調整できました。

無料なのに、充実の仕様に感動でした。

結果

というわけで、無事にできたドラムの音がこちらです。タンバリンで妥協しなくて良かったです。

今更ながら、プラグイン次第で、音がリアルになる事実を思い知りました。
有料音源のラインナップを考えると、底なしの音源沼は本当に恐ろしいです……などと言いながらも、スレイベルを仕上げた直後に、ウィドチャイム(キラキラ音)だけに、1800円の単体音源を買ってしまったのでした。

以上、時期外れのクリスマスネタ(?)でした。
SPITFIREさんのクリスマス音源、いい感じでしたのでおすすめです。