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西洋絵画に学ぶ、光、構図、ボケと描写〜ルーブル美術館展にいってきました(素人がプロなるための260週の記録)
(第23週)
六本木にある新国立美術館に「ルーブル美術館展 愛を描く」に行ってきました。新国立美術館はそのクールな佇まいが大好きで、仕事で六本木にいく用事があるとき、ちょっと一息つくのによく立ち寄ります。
しかし、この日はルーブルという”ブランド展”、東京ディズニーランドよろしく入場60分待ちでした。コロナ禍では、時間予約制でこんなに混み合うことはなかったのですが、平時を取り戻す→混む。
なかなか悩ましいものです。
さて、今回のルーブル美術館展は「愛」をテーマに1ギリシャ神話の世界の愛、2キリスト後の愛、3近代(中世)現実の愛という3つの世代に合わせて作品が展示されていました。
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西洋絵画を写真の勉強として見始めたきっかけは写真家の渡部さとるさんが提唱しているフェルメールラインのことを知ってからです。
(詳しくはこちらをご覧ください)
フェルメールは17世紀のオランダの画家で「真珠の首飾りの少女」や「牛乳を注ぐ女」が有名です。誰しも一度みたことがあるとおもいます。
彼の絵の特徴として、左の窓辺から光が差し込んでいるなかに対象物があるという構図が多いです。光が差し込んでいる延長上の真ん中に対象物をおくと非常に美しい構図になるというのが、渡部氏のTipsです。
確かに中世の絵画をみると左から光が差し込んでいる構図が多いです。これは人間の目が自然と左上からものを見る習慣によるものだそうです。
それぞれ違う作者の作品でのこのルールは守られてる感じがします。見る方もその方が座りのいい感じがします。
そして写真というのは、絵画の延長上にうまれた技術なんだなと思わせるものがボケとパースの使い方です。
イタリア・ルネッサンス以降になると、背景に遠近法が多用されるようになります。その後景はぼかして書かれているものが見られます。特に対象物が一人の場合は、(いい例はモナリザ)ぼかしを使って対象物を強調している作品が多いです。一方で対象物が手前に複数ある場合は、後景もしっかり描き切っている作品が多々あると思いました。
要はレンズの開放、絞りのような感じです。
そんなふうに作品を見ていくと美術館での絵画鑑賞がとても楽しくなります。
思わず2時間近く作品を見入ってしまいました。
こういう素晴らしい作品をいっぱい見て、写真を漠然と取るのではなく何を描きたいかをイメージできるセンスを磨きたいです。
最後に、写真撮影OKの部屋がありましたので、その作品を掲出しておきます。
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