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井崎流商品開発の心得

昨年度より、他業種の国内外の企業より「商品開発」や「事業開発」をテーマにしたセミナーや講演会の依頼を頂くようになった。

多くはご紹介から繋がるご縁なので本当にありがたい。ご紹介者様が私の仕事に満足してくださったからこそご紹介して頂けるはずなので、常に「井崎に紹介したい」と思える仕事をせねばと心に銘じている。

グローバルに多種多様なチームと商品開発を行なってきて、うまくいくこともあれば、全くうまくいかないこともあった。クリームチーズケーキの商品開発、お菓子の商品開発、シロップの商品開発、フードの商品開発、などコーヒーに限らず様々な商品を開発してきた。中にはローンチ直前で空中分解したプロジェクトもあったし、はたまた大ヒットした商品もあった。

上手くいった商品開発と上手くいかなかった商品開発のケースの違いはなんだったのだろうーー 今日は私が商品開発する上で重要視している心得の一部をお伝えしたいと思う。こういうご時世だからこそ、次なる仕込みを各企業行っているだろうし、少しでもお役立ちできると嬉しい。

ビジョンを描く

あらゆる失敗を重ねてきてたどり着いた答えは「ビジョン」を共有する重要性だった。実際に商品を上市して自分たちの開発したプロダクトがどのように社会に貢献できるのか、言語化してチーム内で共有することが重要。特に僕の主戦場である海外企業のプロジェクトはこれを徹底していて、言葉や文化の壁があるからこそ、何度も何度も問い直すべきである。

ワンチーム・ワンプロダクト

往々にしてよくあるのが、商品開発チームが主体となってプロダクト開発を行い、その後のPRやクリエティブはマーケティングで一括して引き受ける、という流れ。様々な考え方があると思うが、マーケティングもコンセプトプロトタイピングからガッツリと関わるべきであるし、商品開発もクリエイティブにしっかり関わるべき。このバランスを上手くとれたプロジェクトは往々にして成功している。

常識を疑うWhyを持つ

世界中のF&Bに原材料を提供するメーカーとのプロジェクトでは、ネガティブイメージの強い「ある商材」が、そもそも「なぜ」ネガティブなイメージを持たれているのか、再度掘り直して戦略を立て直した。"Why"を深堀することで、見えない課題が見えてくることがあるし、その裏で苦しんでいるユーザーインサイトを掘り出すこともできる。

最後はパッションとオリジナリティ

ビジョンを持つことで、悩んでもコンセプトがブレることなく進行できる。チーム内でビジョンを共有し、意思決定はビジョンをもとに行うこと。独自性、アセット、マーケットポジション、ブランド、複合的な要素からビジョンを策定する必要があるが、最後はパッションとオリジナリティが最も重要だと思う。どうしても届けたい、自分らしさとは何か、を考え抜いた先に確固たる思いと信念がプロダクトに魂を宿すと思う。

最後に

グローバルに多種多様な背景を持つ方々と、ドタバタしつつ商品開発を重ねてきた経験からお伝えできることも多少はあるかと思います。企業向け講演やセミナー、商品開発のご依頼もお気軽にお問い合わせください。


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