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【訪問記録】羽子田人工受精所

【訪問記録】
2021年9月2日

鹿児島県大崎町にある羽子田(はねた)人工受精所へお伺いし、種雄牛を見学させて頂きました。

羽子田社長、お忙しいところありがとうございました。

まず、消費者の元にお肉が届くまでを説明すると、以下の①から④までの行程を辿ります。
繁殖と肥育を一貫して経営してるなどありますが、ごく一般的な例として捉えてください。

①繁殖農家
(お母さん牛から子牛を産ませて、約9ヶ月齢まで育てたのち、家畜市場へ出荷する農家さん)

②肥育農家
(家畜市場から子牛を買って、最終のお肉になるまで育てていく農家さん)

③と畜場、食肉市場
(お肉という新しい命を吹き込む場所。と畜場で処理されたお肉を取引する場所が食肉市場。この市場でいわゆるA5等級などの格付けがされます。)

④お肉屋
(お肉の塊を筋繊維、肉質に応じて最適な厚み角度でカッティングし消費者の元へ届ける場所)

では、種牛屋さんはどこの部分かと言うと
繁殖農家さんがお母さん牛に人工受精させる、その精液を供給している、いわゆる生産における重要な部分でもあり源になります。

畜産、特に黒毛和牛においては分業が根強く、さらに其々のこだわりも強く、お肉屋さんと種牛屋さんが交流することは殆どありません。

これまではそれでも良かったが、これからの時代はもっと繋がりを持ち、一致団結して黒毛和牛をブラッシュアップしていければと個人的には思ってます。

そんな想いから羽子田社長さんとSNSを介して繋がり、『種雄牛を見させて欲しい』とお願いしたところ快く受け入れて頂き訪問し、熱い時間を過ごして来ました。

経済動物ではあるが、生き物である以上、人間が机上で描いた構想がそのまま反映されることはない。さらには、種雄牛候補となっても、種をつけてお肉になり肉質などを判断するまでに年数(約2年半)がかかることや、コスト面(導入コスト、飼料代など)も考えていかねばならない点もある。

昭和50年に設立された格付け協会、A5等級などの格付けも昭和63年に確立されたものであり、過渡期にはあるが、新しい『美味しさ』の評価軸を作るとなった場合に何で判断・評価するのかなど一筋縄ではいかない難しさが多々あることも事実。

でも!これだけは言えます!
掘れば掘るほど奥が深く難しいが、同じ血統だとしても1頭1頭(もっと細かく言えば1部位毎)肉質も重量も違う面白さがあるのが黒毛和牛。
この面白さを知ってしまうとやめられない!笑

職業選択の時にこの面白さを伝えて、牛屋さん、お肉のカットマンを増やしたい。
小学生の将来の夢ランキングに入れたい!笑

種雄牛の精液採取を見てみたい方は↓のリンクを見てください!

https://m.youtube.com/watch?v=PFg_l7zlP_I

羽子田社長さん、コロナが落ち着いたらまたお伺いさせて頂きます!


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