つみたてNISAを始めよう!
今回は「つみたてNISA」について解説していきたいと思います!
コロナショックを皮切りに経済不況が加速し、様々な業種や企業に大きな影響を及ぼしております。また個人に目を向けると年収の減少やリストラの加速など、個人を取り巻く環境も良くないのが現状です。
そんな中、本業の収入が減収したことで「投資」に目を向ける人達も増えてきております。
楽天証券では、去年の3月の月間口座開設数16万超となり、歴代業界最多の記録を更新しました。
引用元:日本経済新聞
これはコロナショックを皮切りに本業の収入が減り、本業以外の収入源を確保を目的に「投資」に目を向けている人達が増えていることを示しています。投資で資産を増やしたいと思える人が増えている点で良い流れが来ていると思います。しかし、日本では元々投資の勉強を教育過程で学んでこなかったので金融のリテラシーが低く、誤った方法で投資をしたり、詐欺に合う人も今後は増えていくことになると思います。
まず一般の人が投資で資産を増やしと思うなら、短期で稼ぐことを諦めましょう!最近YouTubeの広告で株で月30万稼ぐ方法とか、短期の投資の広告が増えていますが、まず相場も知らない素人が短期の投資で稼ぐのは不可能です。残念ながら投資はそんなに甘い世界ではありません。
そもそも投資というものは長期投資が大前提です!
そこで今回は長期投資向けのつみたてNISAの制度を紹介したいと思います。
◉つみたてNISAとは
つみたてNISAとは、2018年1月からスタートした積立投資専用の「NISA(少額投資非課税制度)」のことです。従来からあるNISA(通称・一般NISA)同様、投資で得られた売却益(譲渡益)や分配金は非課税の対象となります。
引用元:子育てとお金の情報サイトhttps://www.daiwa.jp/sodatte/lesson/s0225/
◉つみたてNISAの利点&欠点
○つみたてNISAのメリット
① 運用利益が非課税
対象商品から得られる利益が非課税です。
② 非課税期間は最長20年間
投資した年から最長20年間利用できます。
③ 非課税枠は最大800万円
年間40万円×最長20年間=最大800万円の投資枠が非課税です。
④ 厳選した投資信託が対象
国が定めた低コスト、長期安定運用等の基準を全て満たした商品が対象です。
◯つみたてNISAのデメリット
①元本割れの可能性がある
金融庁が厳選した投資信託やETFのみが投資対象なので、一般の口座で運用するよりも安全ですが、あくまでも「元本保証」はしていないので運用成績によっては売却時に元本割れの可能性があります。
②他の口座と損益通算できない
NISA口座内で発生した利益または損益と他の口座(特定/一般)で発生した利益または損益を損益通算することはできません。
③非課税枠の再利用、繰越は不可能
購入した年と同じ年に売却することで生じる空き枠を再利用することはできないです。また未使用の枠を翌年に繰り越すこともできません。
つみたてNISAの最大のメリットは20年間の運用利益が非課税な点です。一般口座で運用した場合は利益(売却益)に対しては20.315%の税金が掛かるのでかなりお得です。
○ つみたてNISAの対象商品
つみたてNISAの金融商品は公募株式投資信託と上場投資信託(ETF)に分かれますが、2つの違いは証券取引所を通じて取引するかの違いで特に大きな違いはありません。またETFよりも投資信託の方が圧倒的に投資商品が多いので取引するなら投資信託にしましょう。
投資信託にはアクティブ型とインデックス型の2つの運用方法があります。インデックス運用とは、日経平均株価やTOPIXといった、投資の基準となる指数(インデックス)と連動して動く運用のことです。一方アクティブ運用とは運用担当者(ファンド・マネージャー)が、株式・債券などの投資割合を決めて運用する方法です。
まとめるとインデックス型は指数に連動して運用する方法で、アクティブ型はファンドマネージャーが運用方法を決めて運用します。信託報酬の手数料が高いので、運用するならインデックス型がお勧めです。
○つみたてNISAのファンド選び
日本の証券口座で購入できる投資信託は、約6000本あるといわれています。その中でつみたてNISAで購入できる投資信託は、金融庁による厳しい基準が設けられており、手数料が安く、長期投資で資産形成できるようにされています。
基本的にはどの投資信託に投資をしてもハズレは少ないのですが、その中でも投資信託で見るべきポイントをいくつか紹介したいと思います。
① 信託報酬は安いファンドを選択
投資信託には買う場合の販売手数料、持っている間の信託報酬、売る場合の信託財産留保額という手数料がかかるります。
つみたてNISAの場合、販売手数料は無料で信託財産留保額もかからない投資信託が主流となっています。それに対して信託報酬は保有している間は固定費としてかかり続けます。つみたてNISAの場合の投資期間20年間に及ぶので、できるだけ安いものを選択しましょう。
② 純資産総額が大きいものを選ぶ
純資産総額は、投資信託が組み入れている株式や債券などの資産の合計金額(時価総額)です。
そのファンドの運用が上手くいって株や債券の価値が上がったり、その銘柄にお金を託す人(託した金額)が増えたりすると資産総額は増えます。
逆に運用が上手くいかなかったり、解約などでその銘柄にお金を託す人(託した金額)が減ったりすると純資産総額は減ります。
つまり純資産総額が増えている銘柄は、運用成績がよくて、多くの人に支持されている良い銘柄となります。
③ポートフォリオを株式100%で運用する
つみたてNISAの商品は大別すると「株式100%型」「複合資産型」の2種類があります。
「株式100%型」は文字通りすべて株式に投資して、利益を得ようとする投資信託のことです。
「複合資産型」は株式に債券やリート(不動産)といった様々な資産を組み合わせて、利益を得ようとする投資信託のことです。また「複合資産型」は株式一本に偏らず均整のとれた状態から、別名「バランス型」とも呼ばれます。
一般的に債券は株式に比べてリスクとリターンが低く、かつ逆の値動きをする傾向(株式が下落する場面では債券が上昇、株式が上昇する場面では債券が下落)があることから、リスクを抑えた安定運用を望むのであれば、「複合資産型」がベストです。
リスク高めでハイリターンを狙うのであれば、「株式100%型」を選ぶ方がお勧めです。
あくまで僕個人の見解ですが、運用するなら外国株式100%で運用することを強くお勧めします!理由は単純で20年間外国株式で運用してマイナスになったファンドは存在しないからです。
○2001年〜2020年までの株式・債券の推移
引用元:ふくろいFP-SERVIChttps://fukuroi-fps.blogdehp.ne.jp/15406197270328
グラフから日本株式が2倍に対して外国株式が3.4倍と伸び率が1番高いのが分かります。約20年間でリーマンショックや記憶に新しいコロナショックなどの金融危機がありましたが、短期的な下落があっても長的には右肩上がりで上昇しています。
基本的にはこの3つのポイントを抑えておけば、つみたてNISAのファンド選びは問題ないといえます。
今回はつみたNISAをテーマに記事にしましたが、投資を検討するなら20年間の運用益が非課税なつみたてNISA一択だと思います。FPや保険の窓口などで勧められた資産運用型の保険は信託報酬料が割高な上に税金がかかるので長期的にみてもコストパフォーマンスが悪いので解約して、この機会につみたてNISAに乗り換えましょう!
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