砂漠の真ん中から無一文で脱出。

ノーザンテリトリーというほとんど砂漠のオーストラリアの州。地球のへそ、オアシスの都市Alice springsより南に100キロ、西の砂利道を70キロ進んだところの小さな先住民族の村にて。今まで、そしてこれからの日記を書こうと思い立ち、電波を使って発信しています。

1日目
冬の長野の山を角刈りで飛び出し、気づいたら真昼のギラギラ灼熱のマニラ。空港出口で待ち構えてるおっちゃんタクシーには乗らないのが、アジアを凌ぐ第一歩。バスや鉄道などの公共機関を見つけるのが1番いい方法だが、聞く人を間違えると、「そんなものはない」と言われタクシー連呼が始まる。やっと声かけられなくなった、かといって電波もなくホテルも取ってない。とりあえず私が取った行動はとりあえず歩いて外に出ることだ。一見「車専用の車道!?」と思うようなところだが、アジアに通れない道はない。車通りの多い道に出るまでひたすら歩いてみた。すると現地の人々が道端に三、四人並んでいる。「これは何かの公共的な乗り物に違いない」。するとまさに「ブウォーーン」というそのものの音を奏で。ド派手なステッカー、装飾の、リムジンサイズの屋根付き軽トラが走ってきた。目の前でゆっくりになったので飛び込んでみた。20人くらい乗っててぎゅうぎゅうだったけど、開放的かつ走っているのでまぁまぁ涼しい。
 隣のねぇちゃんに「どこ行くの?」と聞かれた、、どこ行くかも考えず乗り込んだ私は少し考えた。とりあえず電車の駅までそのねぇちゃんが案内してくれ、飯まで着いてきてくれた。このとき勘で思った。「フィリピーノはノリがいいぞ」。100メートル歩くだけでも3つぐらい見る赤い看板のチェーン店。とりあえずそこに入って1番メインのセットを頼んだ。初めての食事は今後を不安にさせる酷いものだった。お粗末なチキンにご飯に軽い煎餅が乗ったもの。飯とせんべい一緒にしちゃうのか。。もう赤いチェーン店には入らないようにしようと思った。その後はぶらぶら歩いた。予想以上にWi-Fiがなくて困った。マックにも、カフェにもWi-Fi ないとのことだ。首都なのに何故ないのか、、人が多すぎて電波が混雑しすぎるかららしい。そんなこんなで夜になってしまった。泊まるとこどうしよう。
 少し立ち止まって考えてみたところ。今回の目的はただ南に行くことだと思い出した。島が連なるフィリピンでは船で島と島をジャンピングして、南の果ての都市ダバオにいけるのではないかとふわふわ思っていた。
パスポートのみでの滞在は1ヶ月。もう今から南へ行ってしまおう。「都市では観光客はただの商売道具」そんなことを薄々思っていた私であった。
 今から隣の島に行きたいんだけど、、マックの前にたむろっていた同い年くらいのにいちゃんねぇちゃん達に訪ねた。しかしもう夜だからないよといわれ、兄ちゃんが安いホテルまでバイクで乗っけてってくれたのだ。すごいぞこの国は、人に尋ねると何かが起きる。案の定、値段の交渉は必須だったが1000円ちょいで初夜の宿ゲット。アジアにしては高いほうである。
アナログの角刈り頭のテレビで雰囲気を感じ、通りの屋台で夕飯を買っていると、何やら遠くから子供達の悲鳴がが聞こえた。ホテルにいた時から何か聞こえてくると思ったが、近づくほどわかる。多くの人がどこかで騒ぎまくってるのだ。ワクワクしながら近づく、、なんとそこでは、オレンジと緑のユニフォームを纏った青年たちが、バスケットボールの試合をしているではないか。子供達はシュートを打つごとに1番高い声できゃーと叫ぶ。ストリートの試合でこれほどの歓声、、フィリピンのバスケット愛に浸りにきた私だがこれほどの感動の瞬間を見ることはこの先、少ないだろうと思ったのを覚えている。明日に次の島に行けたらいいな。

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