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『1年目から現場で稼げる建設職人を育てる法』〜令和時代の職人像〜

こんばんは、ゆきおです。
やや久しぶりの投稿になってしまいましたが、
気を取り直して続けます!!!

今回は、兼ねてから興味のある人材育成関連の書籍で、職人上がりの経営者の方の著書です。
最近の潮流を押さえて新しい職人像を切り開こうとする考え方が素晴らしいと感じました!
著者の哲学と、印象に残った取り組みを2つ紹介したいと思います。

辞めてしまう職人に非があると考えているうちは何も変わらない
p.15

少子高齢化で働き手が減り続ける日本で、建設現場の職人不足と減少率は大きな社会問題の一つです。
以前のように若手に対して厳しく接し、生き残った者だけが職人を続けるような時代は終わりつつあります。
著者の阿久津一志さんは、このような職人業界の人材育成に対して疑問を抱き、経営学を学ぶことにより、新たな職人育成の方法を模索しています。

確かに、現場の仕事内容は厳しく、それに耐えられずに辞めていく若手は、職人に向いていないと言えるので、非はあるのかもしれません。
しかし、大切に手をかけて育てることで、建設業界で頑張りたいと言う意志が芽生え、辞めずに済む方もいるはずです。
これからの時代は、「強い人」でなくてもやる気に満ち満ちて活躍できる場を、いかに創れるかが重要だと僕も思いました。

〜取り組みその1 「壁の匠 左官道場」〜

これまでの建設現場の職人は、働き始めたらとりあえず現場に連れていかれ、すぐに実戦をされられてきました。
当然実戦なので、上手くいかなかったらお施主さんに迷惑をかけるので、親方に怒鳴られます。
これでは仕事も楽しくならないし上達もしません。

そこで阿久津さんは、若手が技術と自信をつけるために練習をする「道場」を考案しました。
ここでは仕事とは関係なくただ自分の左官技術を磨く場なので、失敗も大歓迎です。
気の済むまで練習すると実戦で試したくなるので、次に現場に行くときはやる気も満ちていると言う仕組みです。

〜取り組みその2 ブログの更新〜
阿久津さんはただ技術があるだけではダメで、自ら「創客」できる職人を目指すべく、職人全員でブログを毎日更新することを続けています。

このブログを読んだ方が、「この家と同じように壁を仕上げてほしい」であったり、「この職人さんに仕事をお願いしたい」と言う要望を出してくれるそうです。

いかがでしょうか。
若手に徒らに厳しくするのではなく、ともに働く仲間として歓迎し、底上げをしていくと言う考え方が、これからの時代の人材育成のあり方だと思いました!

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