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『〈叱る依存〉がとまらない』〜叱るは無意味!?〜

おはようございます!
GWまで残りわずかですね!
今年もコロナ禍で行動が制限されますが、
その中で最大限楽しみたいですね!

今回は、指導や教育における「叱る」の位置付けについて、改めて学びたいと思います。
文章だけだと難解なので、イラストにまとめてみました!

叱ることは「学び」のシステムとは無関係で、
さらには依存性もあることが理解できます。

①「叱る」の効果
まずは、叱ることによって起こる脳の動きです。

叱ることで引き起こされるのは、苦痛などのネガティブな感情です。
それには学習効果はなく、拒絶や逃避などの防御反応を引き起こします。

逆に学びを促すのは、ドーパミンが出るような快楽です。
楽しかった経験や美しい景色を眺めた時間、仕事で相手の笑顔を見られたことなどです。

もちろん、危険な行為をやめさせるなど、叱ることが有効な場合もありますが、
基本的には相手の「防御」を引き出してしまいます。

②「叱る」ことの負のループ
次に叱ることの依存性について説明します。

叱ることの目的は、相手の正しくない行動や態度を正すことにあります。

叱られてネガティブな感情を抱いた相手は、そこから逃れるために変化を起こします。

これが叱った人の充足感につながります。
自己効力感や脳の報酬を受け取った本人は、自分の行動は正しかったと認識し、引き続き叱る行動を取ることになります。

注意しなければいけないのは、
ここで生じた相手の変化は、表面的で一時的なものだと言うことです。
決して「学習」したわけではないので、また元に戻った相手を見て、怒りが更にエスカレートするのです。

③トラウマティックボンディング
さらに、この一連の関係性は、正当化されうるのです。

DVの被害者と加害者の間には、「トラウマティックボンディング」と言うメカニズムが働き、
離れられない状況になると言われています。

叱る方(=権力者)は正しさを握っています。
そこから外れてしまった叱られる側は罪悪感や反省の念を抱き、相手に依存してしまうのです。

いかがでしょうか?
叱ることから逃れることの難しさが理解できました。

また、叱られ続けることで脳の報酬系が活性化せず、やりたいことができない・わからない状況にもなりうるとのことです。

叱る立場にいる方は、きっと何が正しいのかを知っていることだと思います。
しかし、それは本当に正しいことなのでしょうか?
相手を叱る寸前で疑うことができるといいなと思いました。

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