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【人物】キャラクターの特徴づけ:ギャップを与える【二面性】

005-ごまっち

「ギャップ萌え~とはいうけれど」
・いざ表現するとなると難しい。
・失敗するとキャラがブレてしまう。
・どうすればうまく二面性をもたせられるの?
というわけで今回は
「キャラクターの特徴づけ:ギャップを与える」についてのお話。

ルドゥク・サンクトゥス

(2021,02,25)ルドゥク・サンクトゥス_s

いま書いている短篇小説の登場人物です。

ルドゥク・サンクトゥス。
元軍人で、退役後は作家をしています。

キャラクターに二面性=ギャップをもたせて、より魅力的に描こう、というのはよくいわれることですよね。

そこで考えるべきなのは、なにをもって「ギャップ」を表現するのか、という点です。

たとえばこの人物、ルドゥクは「元軍人」です。
眼に力があって体格もよく、まだまだ現役でも活躍できそうな外見。
ところがすでに退役していて、いまでは「作家」をしています。

確かに、二面性をもたせてあるようにも見えます。
動的な「軍人」と、静的な「作家」は、相反する職業のようにも思えますよね。

しかしどうでしょう。
これだけで「ギャップが与えられた」と、勘違いしてはいけません。

たとえば負傷して退役したのなら、肉体労働的な仕事には就けず、その経験を活かして作家をしていても、それほど不思議なことではありません。

ギャップを与えるには

card_魔法壷

忘れがちなことですが、読み手が「ギャップ」と感じるためには、まずはそのキャラクターに対して、しっかりとした「イメージ」をもってもらうことが必要となります。

現実でもそうですよね。

「あの人は○○な人だから~」というイメージをもっているからこそ
「そんな一面もあったんだ!?」と、ギャップを感じることになるわけです。

そこで大切になるのは、職業のように設定される「二面性」ではありません。
それだけに頼ると、破綻したブレたキャラクターになってしまいます。

ではなにをもって二面性を描くのか?

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キャラクターやシナリオ作りなど、創作に使えるポイントのまとめ。

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