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高田流との違い

 こんにちは、メロンです。今回は前回にも言った通り高田流とメロンが指す左玉の違いについてそれぞれの理想形の図面を交えながら軽く説明しようと思います。

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 まずは高田流から!(後手の形は省略します)

高田流は66に角がいるのがポイント。この角は将来35や55から覗く手を見ています。ただ65の地点が薄く、後手に一歩持たれると64歩同歩65歩が厳しいです。銀が54にいると取れないし、相手が74歩を突いていた場合角が死ぬか桂損します。何より右銀がこれ以上進出できないのが痛いです。おまけにこれは四間飛車くらいにしか使えず、特に三間飛車は飛先交換で一歩持たれる可能性が高いので上記の筋を食らいやすく私は勧めません。

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 そこで登場したのがメロンオリジナルの左玉戦法です。これが先ほどの高田流と異なるところは、角が68にいて右銀が66まで進出していることです。これは将来相手の玉頭への棒銀と、4筋の歩交換の牽制、相手が石田流の場合の13角の牽制をしています。のちの研究ではたびたび出てきますが、左玉では積極的を角交換を狙うことが多いです。それはこの局面から角取ってみれば分かります。一段飛車が強く角を打つ隙がないのです。対して相手が石田流の場合は22角をはじめ多くの角を打つ場所があり、まさしく「攻め駒を攻める」展開になり先手が自然によくなります。

もちろん他にも攻め筋はあり、またのちに書きますが、玉頭からの棒銀と角交換からの攻め駒いじめが本戦法の攻め方の骨子だと思っておいて問題ないです。


 皆さんは上と下どちらの左玉を指したいですか?

ちなみに高田流がプロに指されていた理由は、細かい変化や角が殺される変化を時間をかけて読むことができるからです。簡単に言えば高田流はプロレベルで読みを入れないといけないので時間が少ないアマには向いていません。

メロンの左玉ならそこは問題ありません。序盤の組み方と理想形の形さえ覚えてしまえば時間を使わず組むことができます。対して相手は見たことない戦法に時間を使わされ、序盤から神経を使う将棋になり後半にミスが出やすくなります。大会でも実戦でも非常に効果的ですね!!!


 以上で2つの左玉の説明を終わります。ここでは軽く狙いや攻め方を書きましたが次からは各々の戦法に対しての簡単な駒組みの説明に移ろうと思います。最後まで読んでいただきありがとうございました。皆さんが左玉で振り飛車に快勝する日も近いですね!次もお楽しみに!

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