V・ファーレン長崎戦 対戦前分析(2022年J2第27節)
こんばんわ。ひだりです。
先週群馬戦はなんとか仕事やり遂げた感のある試合でしたね。退場者が出た以後(おそらく水戸戦のトラウマから)すこし不安げな雰囲気ながらも、状況をきっちりコントロールして連敗ストップしたのは素晴らしかった。
改名騒動といい、ハンドによる人違い退場といい、群馬にはゼルビアにとっても非常に身に覚えのある状況が重なり、試合後はなんともいえない気持ちになりました。再試合はマジごめんだったけど、せめて白石選手の欠場処分は取り消してあげてほしかった…。
降格圏も迫りなかなか大変な状況だとは思いますが、白石選手も群馬も切り替えてここからの全力をお祈りしたいと思います。🙏
さて、V・ファーレン長崎線、プレビューです。
長崎は6/11日のJ2第21節 FC琉球戦を持って松田浩前監督を解任。ブラジル人のファビオ・カリーレ監督が就任、J2第24節の甲府戦から指揮を取っています。
ファビオ・カリーレ監督の戦術
ファビオ・カリーレ監督は将来のセレソン代表監督も期待されていたというブラジル若手監督のホープという評判。下記の記事が詳しいです。
ファビオ・カリーレ監督の戦術について調べながら、実際の試合を見ていくと、おおよそ下記のような特徴が見えてきます。
442または4231の堅守速攻ベース
サイドバックは攻撃的に高く上がる
ボランチが2CBの間に落ち3CBで組み立て
高めの位置でボールを奪えば、敵DFの準備前に素早く攻めきる
スペースを見い出せば長めの楔や裏狙いも積極的に差し込んでいく
検索でヒットした記事を読んでいて、あれ…あれれ……?となんとも言えない気持ちになり、実際のここ数試合を見てみて、確信させられることに。
ゼルビアと、攻め手ほぼ一緒じゃん。。
ボールの運び方・人の動きはゼルビアとかなり近い戦い方に見えます。
CBを土台にしたサイド経由での前進、ボールを奪われた後のボランチ・SBはさみこみでの即時奪還まで、そっくり。
攻撃の最後の部分にクリスティアーノ、エジガルジュニオ、ビクトル・イバルボ、都倉賢とJ2では反則級の外国人〜準外国人が揃えており、細かな連携というよりも多少ラフな当て方でもボールをものにし、フィニッシュに持ち込むパワーがあります。
ガチな前線メンツの隙間に入って仕事する植中朝日、危機察知能力とチャンスの鼻が効く加藤大は攻守に実に実に効いている。頻度は多くないようですが、カイオセザールはいるだけで怖い。
他の選手もベースの技術レベル、走力も高く、オーソドックスな442で守備を固め、選手の強い個を活かす戦い方。多少距離があっても、積極的にミドルを打ってくるのも特徴で、こぼれへのツメ狙いも含め、約束として定められている気配もある。
チームの攻守の構造は類似していますが、展開時の球離れのテンポ・選手の持ち込み方は違いがある(ゼルビアの方がパスベースでのテンポ形成が多い、長崎の方がドリブル機会が多い印象)ので、ぶつかりあい膠着しそうな構造で、対面の相手をどう外すかの勝負になりそうです。
V・ファーレン長崎の狙い
サイドから高い、ゴール前に落ちる質のクロスを配給。FWの高さ・強さを活かし、エジガル・ジュニオや都倉に競らせる。
FW・サイドハーフを高めに配し町田守備陣をピン留めすることで加藤・澤田あたりが中盤を蹂躙。
町田サイドが高めに上がった裏を植中朝日、クリスティアーノが狙う。その際、CFは必ずゴール前の決めきれる位置へ駆け込む。
ポストプレイこぼれは米田、澤田、奥田などスキを狙う
町田守備陣が引いてきたなら遠目でもバンバンミドルを打つ
最前線にどこからでも狙えるバズーカ部隊が待ち構えるので、屈強攻撃陣を活かすのが第1手。強力な攻撃力で、どれだけ町田に警戒させられるかが、中盤以下の状況優位を産むカギになりそうです。
長崎でのクリスティアーノはサイドプレイヤーの色が強い気配がありますが、スピード・強さ・破壊力は柏時代と変わらず。サイド破壊要因と思わせて強力フィニッシュ決めきる力もあるので、チーム戦術としての怖さはむしろ上がっているかもしれない。
天皇杯出てなかったっぽいので怪我・コロナ等なければ確実に出てくるはず。思い出される2019野津田の屈辱…。
FC町田ゼルビアの狙い
ドゥドゥと中島、太田のプレスがカギ。どこでプレスをするか、どこでプレスをしないか。プレス一本槍では裏を取られるため、パスコース切りで長崎の前進を阻害し、守備戻りでのボール奪取で攻撃機会を作る
ボール保持、テンポの良い配給と選手の動きで相手守備の的を絞らせない。逆に、相手ボール時は球際勝負に持ち込む。
ボール奪取後はスピーディーな攻撃を狙う。太田、翁長でDF裏を突く、今節いてくれれば平河には大事なお仕事たくさんあるのだが、、、平河いると太田がゴール狙いで浮けるのだよねぇ・・・。
安井のイニエスタ召喚中盤鬼ドリブル⇒ドゥドゥラインでの中央攻撃はおそらく長崎には効果的。3人目の動きで平戸・太田の準備も忘れずに。回数は1回2回あるかないかだとは思うけど、発動できればかなり期待できる。
最後は絶対フィニッシュで終える。半端な攻撃でカウンターで裏返されるとかなり痛い
中盤のカイオセザール・加藤・鍬先あたりのゲームメイクに長けた選手の行動監視。前線スピード勝負に入らせると非常に強力なので、前線を加速させるパスを自由に出させない。
自陣守備ではFW、IH等でペナルティアーク付近のケアをしっかりと。強力ミドルが打てる選手が何人もいて、積極的に狙ってくる
海舟、今節ひさしぶりに試合出ませんかね?(本当は海舟・禅斗にぜひぜひともいてほしい試合)
昨年の雨中の野津田死闘も思い出されますが、ごまかしが効かない消耗戦になるでしょう。だからこそボール保持を高めないと終盤厳しい戦局になるのが目に見えます。
前線勝負に持ち込ませないために、どこが起点になるのか、起点に仕事をさせないことで長崎の攻撃を機能不全に陥らせたい。誰が出てくるかで微妙に守り方が変わりそう。
カイオ・セザールが出てくると、恐ろしさはMAXながら、守備対応としてやるべき仕事はクリアになる気もします。
まとめ
Football Laboの試合予想またしてみました。
コロナ拡大と豪雨のニュースで不安あふれる三連休の入りですが、試合当日の天気は、どうにかなりそうですね。ゼルビーヴィヴィくんコラボグッズ買えるかな。。
さまざま警戒しつつですが、連勝しなければ話は進みません。どうか黒ユニに勝ち星を。
諦めるものか!熾烈な世界最高峰明治安田生命J2リーグ、全力で戦い、勝ち抜いていきましょう。共闘!