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FC琉球戦 対戦前分析(2022年J2第23節)

こんにちは。ひだりです。

結局、金沢戦は現地行かず、自宅で家族ともども静養しながらDAZNで観戦してましたが、最高に劇的な試合でしたね。

見に行けない試合に限って、、というのはサポーターあるあるですが、ともあれ、良い勝利でした。
ラストの太田ゴールでうぉぉぉおおっと吠えたら1歳半息子がビックリして泣きました。。

上位追走の態勢で後半戦をスタートできたことにブラボーを贈り、切り替えて次の試合に目を向けていこうと思います。

さてFC琉球戦です。日曜夕方の試合ということで翌日からの仕事のスケジュール等もあるためさすがに現地観戦はできず。
土曜なら行きたかったんですが、、沖縄行きたいなぁ…は月に2回くらい、試合なくても毎月言ってます。

FC琉球の新監督について

さて、FC琉球は現在、J2最下位。喜名前監督を解任し、新監督に前バレンシアのヘッドコーチであったナチョ・フェルナンデス監督(以下、ナチョ監督)を招聘。今度の町田戦はその初陣となります。
新監督は今週はじめに沖縄入り。7/22水曜日から指導を開始している模様です。

監督交代からの初陣ということでどんな戦い方になるか読めない部分はありますが、ナチョ監督の過去の指導経歴からなんとなくのゲームスタイルを推測してみます。

2018/2019ヘタフェ ヘッドコーチ
2021/2022バレンシア ヘッドコーチ

ともに、「あの」ホセ・ボルダラス監督のもとでヘッドコーチをしていた方です。

ホセ・ボルダラスといえば、ヘタフェでの柴崎(柴崎がバルサ相手にスーパーなダイレクトミドルシュートを決めた時期)、久保との共闘(あるいは呼んで干す)で、日本でもおなじみの監督です。

ホセ・ボルダラスのサッカーは、ハードワークとハイプレスからのショートカウンター。アグレッシブな堅守速攻で2部にいたヘタフェの1部復帰~EL出場権獲得まで導いたとのこと。
なお、ナチョ監督がヘッドコーチを務めた2018/2019シーズンにはラリーガ最優秀監督賞を受賞していました。

2020/2021アトレティコ・マドリードB 監督

ナチョ監督が指揮するアトレティコBとレアル・マドリード・カスティージャとの試合がYoutubeにありました。

ざっと見た感じ、前からプレスかけて中盤前線の献身的な守備、囲い込みも速そうです。(アトレティコですしね)

監督就任会見

また、きのう6/23監督就任会見があったようで、こちらのコメントも参考になりそうです。

FC琉球、ここまでの失点42は現在リーグ最下位の数字で守備の再建は急務となっており、守備を改善しつつ、J3制覇以来、FC琉球の伝統にもなっている前向きでアグレッシブなチャレンジを続けるプレイスタイルを活かせる監督として白羽の矢を立てたことは想像しやすい流れに思います。

それにしてもヨーロッパからよく連れてきたなという驚きはすごいありますが、、会見で昨年、樋口監督退任時から声をかけていたとの話で、なるほどーと思いました。


さて、こうした状況なので、あまり戦術的な面の比較を考えてもあまり意味をなさない気もするので、今回は琉球、町田 両チームのゲームに向かう狙いを少し読み込んでプレビューとしたいと思います。

分析にあたってはDAZNの琉球戦過去5戦ハイライト+フルマッチ(前後半15分以降)をざっとチェックして、

・どんな戦い方を志向しているのか
・どんな形で失点しているか
・特徴的な選手は誰か

あたりを気にしながらチェックしています。
相手チームについても参考になりそうな記事がある場合は参考にします。

FC琉球の狙い

・守備の距離感の改善と前向きにプレスする勇気を取り戻す
・コレクティブな守備ができる環境を整備する(442が最適な気がします)
・選手起用も2~4人程度は入れ替え、チーム内の競争を促したい
・前への指向が強いチームカラーを前線からのプレスに、カウンターに活かしたい
・サイドを起点に中央を突くゼルビアの戦い方をふまえ、まずサイドを自由にやらせない。
・4231の2の脇の位置へ選手が顔を出し、宇野安井などボランチをズらしたスペースにFWやIHが入り込み、攻撃の起点を作りたい。
・ウィークになっているセットプレイは守り方を再確認。特にこぼれ球に中へ入ってくる選手のケアをしっかり行う。
ペナルティエリア内に人数をしっかりかけ守りに集中しつつもボールを奪ったら一気にカウンターにつなげられるようFW、中盤1名程度は準備しておきたい。

直近の数試合を見ても攻撃の仕掛けには積極性があり、そこまで悪いわけではない一方、ボールホルダーが独力で持ち上がる機会が多く、オフザボールの選手のフォローが半拍程度遅い、また前に行きたいアタッカーとパスの出し手で意図が合わずに連携が崩れることも多々あるようです。
結果、攻撃局面でボール奪取されて即カウンターを受けるシーンが散見されます。

ただ、無策で試合を続けているわけではなく、布陣や守り方も必死に立て直しを図っている(でも、どこかうまくいかなくて窮している)のも、このところの試合を見ていても感じられました。
自信を持ちきれない、不安さが集中力の欠如につながっている部分も大きかったようなので、監督交代後の新しいやり方で手応えをつかみ、自信を取り戻せれば、チーム全体を改善できる部分は多いようにも思います。

前半戦好調だったトップスコアラー草野が負傷欠場中。CB岡﨑の負傷も現在の守備の不安定につながっているそうです。
個人的には、前線・野田+阿部拓真とかで来られると嫌だなーと感じます。阿部上手いからなー。

FC町田ゼルビアの狙い

・セットプレイ超重要。

キャプだけで伝わった

twitterで流れてきたデータの通り、セットプレイは琉球のウィークかつ町田のストロングになっている。
今年多い変化つけたクロスも効果的だと思います。群馬戦での平戸ショートコーナー→高江が相手DFズラしてクロス→中で海舟ヘッドみたいな攻撃も効果的そうです。
琉球のペナ内守備はボールウォッチャーになる傾向が見られるので、うまくタイミングをズラしたり、逆にスピードボールでニアの強襲も織り交ぜつつセットプレイはうまく活用したい。山口のロングシュートチャレンジも期待。

・守備を大事に、集中を切らさない
ハイライトを見ても明らかなのがFC琉球の失点の時間帯。後半の集中力切れが課題になっています。
下記ここしばらくの後半の失点です。

  • 5/21 甲府戦 後半46分

  • 5/25 大宮戦 後半25分

  • 5/29徳島戦 後半40分、後半51分

  • 6/5  山形戦 後半25分、34分、38分

  • 6/11 長崎戦 後半47分

  • 6/18 岡山戦 後半48分

監督交代でメンタル的にもリセットを図ってくる中とは思いますが、町田としてもこの傾向はふまえて賢く戦いたいところ。

具体的には、前半の最重要マターは失点を避けること。じれずに、攻めるための積極的な守備で試合に入り、行くべきところはやりきる、引くべくところは引き、緩急つけたボール展開でアグレッシブな琉球の選手を走らせたい。
後半必ず得点チャンスが来ることを信じて、攻撃陣、守備陣の双方が集中して琉球にサッカーをさせないことが、最終的な成果につながりそうです。

・サイド攻撃と中央攻撃の使い分け
従来からに強みである太田翁長(そして最近は奥山の攻撃参加、ポジショニングも改善しつつある気もする)に加え、サイド突破に安井、アーリアあたりを絡めて中央攻撃へのリズム変化も期待できるようになりつつあります。
サイドを突くことで中を開ける、中でためることでサイドを突破する。
試合全体の攻撃の流れをうまくデザインして、90分通してFC琉球選手が休めない状況を作り出し、我慢比べで勝ち切りたい。

・我慢比べを超えて勝利を掴むチャレンジ
ウノゼロで勝ち切れる試合設計が観たいところ。
21節の熊本戦で思い知った通り、引いて守り切る戦い方は今年は分が悪い(つうかベンチに水本がいない!)ので、ゼルビアらしいスタイル、アグレッシブに強度強くぶつかり、泥臭くボールに食らいつく守備で、相手にプレッシャーを与え続ける姿勢で最後まで走り切る。そういう試合が観たい。
選手交代も、その点を考慮した差配が見られるとうれしいのですが。

まとめ

監督交代は選手たちにとっても明確な区切りであり、FC琉球にとっては「いっそここから開幕」くらいの気持ちで後半戦リスタートを図ってくる町田戦になると思います。琉球サポの方もやっぱりその辺、期待は大きいようです。

町田からすると過去の通算で見ると8勝4分1敗と、比較的相性の良い相手ながら、最近の町田vs琉球の対戦は互いに全力で走り合ってドローという試合が多い印象もあります。

直近2分けでした

FC琉球との対戦は2月の開幕節に野津田で対戦した際も、両軍膠着した試合展開の末、スコアレスドローでした。
開幕節と同じような展開はなんとか避けたい。
覚悟を持って臨んでくる琉球新体制を相手に臆することなく、町田が自分たちの戦い方を貫徹できるかが大事になります。


個人的にFC琉球のサッカーはそもそも好きで、J2の中ではゼルビアの次にサポさんのツイートやニュースを常時チェックしてるチームです。

いまの順位は僕も実際を表していないと思うので、自分もまたナチョ監督の冒険に期待している1人、、、ですが、町田もまた、上を目指す旅の真っ最中です。負けるわけには行きません。

目の前の試合を1戦1戦戦い抜く、勝ち切ることに集中し、やってやるって!で行きましょう。
今週末もDAZNの前から爆念送ります。共闘!

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