徳島ヴォルティス戦 対戦前雑感(2022年 J2 第39節)
こんばんは。ひだりです。写真は先日嵐のヴェルディ戦の日のスタジアムへ向かう道。
まさに天空の城って感じの雲だった。
先週はじめ家族がコロナ陽性となり隔離だ衛生対策だ仕事だ子どものケアだ…と怒涛の対応を進めていた中、自分も高熱発症したのがちょうど金曜日の夜。38度以上の発熱まる2日くらい続けた末に陽性診断受けたのが日曜日。
発熱は徐々に落ち着いたものの、体温の乱高下にやられてPCはおろかスマホも5分も見てるとクラクラするような状態が続いたりと、なかなかにキツい1週間が終わろうとしています。
その間、チームから激動のリリースもなされました。
プレイオフ入りの可能性も残っている中の発表はまだ早いのでは、という意見もありますが、個人的には町田らしい真面目さの伝わるタイミングと内容の発表だったと思います。
失敗を失敗として認めた上で今季をやり抜く、次に進めることを宣言する姿勢は素直に評価したい。
とはいえ、シーズンはまだ終わっていません。
プレイオフ圏内も他力の奇跡がなければなかなか厳しい状況ですが、それでも状況をつなぐための戦いは続きます。
総括はおいおいとして、明日の徳島戦に集中しましょう。
ハイライトだけはDAZNにあるものをすべて見ました。
今週は体調不良もあり(昨日の夜まではスマホの画面を見るのもツラかった…)あまり細かな分析はできませんが、個人的に気になるデータ類や雑感だけ置いておきます。
徳島戦 気になるデータ
勝敗
まず見たい数字が勝敗です。
徳島 勝ち点53の9位、町田 勝ち点51の11位と町田としては勝利で相手を上回る6ポイントマッチですが、その勝ち点内訳には非常に極端な違いがある。
徳島 10勝23分5敗
町田 14勝9分15敗
徳島5敗しかしてない。一方引き分けが23。
この数字はJ2新記録の分け数と聞きます。
徳島サポのみなさんとしては、負けないでやれてる実感ありながら勝ちきれず、これはなかなかにぐぬぬという気持ちの溜まるシーズンになってるとは思うのですが、間違いない部分として今年の徳島にはしぶとさ、粘りというものがある。
この事実は、今シーズン通じて、特に終盤にかけて崩壊した町田の勝負どころでの勝負弱さ、ゲームをクローズしきれない脆さをふまえると、いま極めて苦手な要素を持つ相手だなという印象が凄い。
なんだかんだ前からプレスでハメてナンボな町田からすると、適切な位置と方向でのパスとドリブルを操る徳島は、そもそも相性の良くない相手。
厳しい戦いになることはある種織り込み済み。
両チーム スタッツプレビュー
徳島ヴォルティス公式が出してたデータプレビュー。ドリブルとパスの指標の高さはいかにも徳島らしい。
ボール奪取した後のパスルートの選択が適切で運ぶドリブルを実行できる場所にきちんと選手が入ってくる。
ハイライトを見ても、チームとしての立ち位置、ポジションとスペースの埋め方開け方が適切だから、徳島の攻撃は変な渋滞の仕方をしないんですよね。
自陣守備でもゴール前を4枚ゾーンで分厚く鍵をかけ、ちょっとやそっとのアプローチで貫ける気配はありません。
平河や太田でコーナーライン沿いをエグって打開、マイナスのクロスに飛び込むといった攻撃ができると良いのですが。
時間帯別得失点率
町田は前半30分までに得点が取れなければ時間経過とともに状況不利となります。
ラスト15分時間帯の町田の失点率は徳島の1.75倍。ちょっとシンドい。
規約的意味合いで、詳しくはこちらのページをご覧ください。
【雑】
インフォグラフィックちゃんと使うのはどうすりのがいいんでしょうねぇ。あっちのブログで書けばいいというのはあるのですが。
自分は元フリーデザイナーで、会社でデザイン業務もよくやっています。
ので来年はレビューじゃなくグラフィック関係なんかできないかなーもちょっと思わないでもない。。
ボール支配率
ボール支配率のデータを見ると上位の試合で65-70%程度。かつ、それらの試合で、あまり勝てていないんですよね。
町田としては35-40%程度のボール保持で基本持たせて激しく奪って素早く攻撃決め切る、で試合をまとめるのが効率的にはベストっぽい。
今シーズンの町田の守備では、点を取らないとタイムアップまで冷静さを持って守り切れる気はしないので、結局やるべきことは変わらないよね、という気もします。
3バックは付け込まれる可能性が高いので4バックのコンパクト守備ができるといいなぁ。
このツイートの映像見るにおっくんも戻っては来そうかな。
しかし太田宏介のパスの球筋と質は流石に凄いね…。
SB三鬼、無理はすべきでないものの見れるとチームの好材料。
なにかとコミュニケーション取ってくれる選手だけど、やっぱりサッカーやってる時の笑顔が一番最高だよ。ウチの子。
徳島の注目選手
やっぱり強気に切り込んでくる西谷和希の曲者感が印象強いですね。
リアルストライカー感あふれる一美と絡むのは脅威。
もちろん杉森もね。恩返しならいらないよ。でも対戦楽しみ。
まとめ
コロナ療養中の体調的に、今節は完全スキップするかも考えたのですが、そもそも徳島は今年、ぜひこのプレビューを書きたい相手のひとつでした。
それはひとつには、町田が苦手とする相手。独自のゲーム哲学を持つ、本当にサッカーのうまいチームだから。
あともうひとつは、昨年、湘南スタジアムで起きたヤジ騒動が個人的に大きな衝撃だったから。
大半のルールを守ってチームを応援している徳島サポの方にとっては、あまり思いだしたくない話かもしれません。
それでも、この事件は、個人的にサポーターのリスペクトというものについて深く考えさせられる1件だったことを記しておきたい。
この事件の後、「町田はどうか。チームに、選手に、関係者に、相手に、味方に、ちゃんとリスペクトを形にできているか」みたいなことをゼルビアの試合後アンケートで運営に長々書いてしまうくらい、考えさせられた。
事件からしばらくは自分の悩みのように落ち込んだ気持ちになった。
相手をリスペクトするためには、相手を知ることが大前提で必要です。
シーズン途中からではありますが、相手を知るための方法として、今年はこのプレビューを書き出して、続けてきました。
要は、徳島ヴォルティスを知ることは、僕にとってこのブログを書き続けてきた目標のひとつだったのです。
そんなタイミングで自分がコロナでダウンするなんてまったく想像していなかったんですが…。
徳島と町田、両者のサッカー観のぶつかり合い
今年の徳島は引き分けの多さこそ目立つものの、J1を経験してなお高いクオリティを持つチームであることは、ホームでの敗戦でも実感しています。
J1サポからも非常に評価の高かった、激しくも技巧的な前進を可能とする独自のサッカー観を持つ徳島ヴォルティスに対して、大変革を決めた町田がバイオリズムの低下を跳ね除け、リバウンドメンタリティをもって全員が本当に「闘えるか」
戦術でもなんでもないのかもしれないですが、明日、僕が観たいのはそういう試合です。
こういう状況だからこそ
球際で負けない
あきらめずに前へ出る
ミスもチャンスも互いにフォローしチーム一体で戦う
勝利のために最後まで全力で走り続ける
不屈を表現する姿が観たいです。
人は入れ替わっても、不屈の姿勢は町田のレガシーであってほしいので。
明日も戦いましょう🔥共闘!