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【見どころ】FC町田ゼルビア 2023年第37節 いわきFC戦

こんにちわこんばんは。ひだりです。

ゼルアルのスポンサー数は間違いなく両チームの勝ち星にリンクしてる気がします。上げていきたいですねー。

長崎戦:冷静に、熱く、徹底の勝利

長崎戦に向けてはこんな告知 ツイート ポストをしていました。まさに冷静に、内にある熱をアクションに換えて奪い切った激勝だったと思います。

凄かった

前半最初はお互い相手陣地へ長めのボール行きかってファウルで試合止まりファンマがキレて…ある種想定通りとはいえまあ大味な展開だなーと思っていたら、現地では何が起こったかわからなかった長崎のゲームキャプテン中村退場(結局あれ🟨2じゃなくて🟨1&🟥1なの?)から1点、また1点と超理想的な展開で積み上がっていく得点。ゼルビアゴール裏自由席全体、お祭り騒ぎの様相でした。

とはいえ長崎も1発決める力のある相手。マテウス・ジェズスのボール保持とか凄くて怖かった記憶。どこで点取られるかわからず、クリーンシートで試合を終えたい中、試合終わるまで必死でした。そして達成!

かわせみチャンネルさんのVlog見て、現地の熱を思い出させられました。いつもアップありがとうございます✨

ホームアウェイ2戦合計10-1。ここまでくると、町田と長崎のチームスタイルの噛み合わせ、相性が今年はデカかったと明確ですが、6点すべて別選手で取れ、耐えるところ耐えてクリーンシートで試合を終えれたことは今後の自信、勢いにつながる大きな勝利です。

とはいえ、この試合、沼田も平河も荒木も点を取っていない。

高澤も戻ってきた。アデミウソンも怪我が落ち着けば戻ってくる。なんならチャンミンギュも樹雷人も、ナカシも太田も三鬼も布施谷だって……キリがないので以下略だけど、まだまだやれる。もっと強くなれる。


私事ながら9/23は妻と挙式を挙げた記念日で、ちょうど10年目となりました。
例年なら披露宴を挙げたレストランでランチするのが習わしだったのですが、昨年末に閉店、、、みたいなところもあって長崎行き。10回目の挙式記念日を飾ってくれる素晴らしいアウェイスタジアム体験となりました。

写真忘れちゃったんですけど、おさかなフライもいただきました。
もてなされまくった!ありがとう長崎!

ハウステンボスにも行きました

今回の長崎旅のもうひとつの目的・ハウステンボス滞在。

スタジアム向かう前、我が家だけユニ着て園内歩いていたら「町田からきたんです。応援がんばってくださいー」と通りかかった観光客の方に声かけられたりもしました。

今回は子どもも小さく行きませんでしたが、ハウステンボスには「天空の城」というアトラクションがあるそうで、、、なんともご縁。

下の子がもうちょっと大きくなったら、また再訪して体験してみたいと思います。


3試合アウェイ連戦挟んで、久しぶりのホーム戦です。9月栃木戦は我が家コロナで来場自粛だったので、8/26山形戦以来、ひと月以上ぶりか。

いわきFC戦、見どころいきます。どうぞよろしくお願いいたします。

いわきFCの最近

前半戦のハイライトはこちら。

「入れてきたー!ヘディングー!プッシュー!!!」

は、今季試合の実況の中でもホーム清水戦などと並んで特に耳に残った反応のひとつ。
雨も降る中、ジリジリとした時間が続いた終盤の池田からロングボール⇒沼田つぶれ⇒荒木ダイレクトのクロス⇒黒川CB五分五分の体勢から抜け出し気味フィニッシュとダイレクトでつながる良い連携のゴールでした。

いわきFCはボール中心のプレッシングスタイルを持っているので、今回の対戦でも、この時のゴールのようなテンポの良い連携でプレスを無効化し手薄な最終ラインへ電撃的にアタックする形は期待したいところ。

前回のプレビューはこちら。

県L・地域L・JFLを駆け抜けた田村体制への王政復古

前回対戦時は、2018ゼルビアのヘッドコーチ・グリさんこと村主博正さんが監督でした。野津田でお迎えしたかったですが、成績不振で田村雄三さんに監督交代。

そもそも現監督の田村さんご自身が、2017年の福島県1部リーグ時代に監督就任。以来、圧倒的パワーで県リーグ・地域リーグ・JFLを突破、Jリーグへと導いた監督で、現在のいわきFCのサッカーの基礎を自ら最前線に立って築き上げた方です。

J3昇格時点で田村さんはS級ライセンスを取得していなかったため、JFL卒業をもって監督を退任。ゼネラルマネージャーとしてチームに在籍続けながら、2023年6月にS級ライセンス取得を完了。実際、村主さんの「契約解除」は6/14、田村監督のS級取得は6/22JFA発表のため、ある種既定の方向性だったのかも。

グリさんについては「プロの世界、結果の世界だから仕方ない」部分はありますが、個人的には、元々のベクトルをそこまで壊さない形でチームを導き続け、J3も2022年に圧倒的独走で優勝したわけで、良い仕事をしていたのではないかなと思っています。

どうあれ、チームとしても田村さんご自身の意思としても、今回は満を持しての監督就任だったであろうことは想像されます。

実際、このところの試合を見ても、天皇杯等で見ていた「あ、あのいわきFCだ」という印象があり、大きな違和感もありません。
良い意味で前体制からの流れも引き継ぎつつ、いわきFC本来の、果敢に、勇気を持って力強く前進する、アグレッシブなスタイルに帰ってきたんだなと感じます。

シンプルな4つの攻め手

いわきFCの戦い方はシンプルで、主に下記の4点に集約されます。

  • 縦楔を起点とした中央打開

  • ドリブルによるサイドへの仕掛け

  • ミドルシュートでやり切って終わる

  • セットプレー

屈強なフィジカルを武器に走り続ける縦志向というチームの性質的には秋田と近い印象がありますが、ボールの運び方はやや異なります。

秋田がボールを前に蹴り出すことから始まるサッカーだとすると、いわきはスペースに走るところからはじまるサッカーです。
※ラフになりやすいロングボールは必ずしもランニングが活きない(走る方向がロングボールに規定されてしまう)ため、いわきの考え方からするとロングボールはあくまで数あるパスの選択肢のひとつという位置取りっぽい。

スペースを見つけては走り、スペースに入った選手が中継地点となってさらに前へとボールを届ける、後の選手が前を追い越して、追い越された選手がまた前のスペースを取る、前方向にラグビーやってるような趣きもある。

フォーメーションは4141メイン、3412・3421(343)など相手に合わせる部分も

Football LAB https://www.football-lab.jp/ifc/formation/ より引用

Football LAB およびGoogle試合結果のスタメン一覧を参照する限り、442を多用していたのは村主監督の時期。田村体制以降は4141を主戦に、343・352っぽい形など、相手のスカッド・フォーメーションをふまえた陣形を取る傾向があるようです。中盤で分厚く守る、奪い取ったら分厚く攻め立てる、中盤での攻守トランジションを重視した取り組みをしている。

90分強度を保ち走り切るフィジカル

基本的に90分、強度落とさず走り続けます。

現在と同じく田村体制の2017年天皇杯2回戦では、札幌相手に2−2の状態で延長戦にもつれこむものの、延長に入り疲労で足が止まった札幌を尻目にムキムキ走り続けて3点を加点、5−2で勝利した。

基本的に1試合+α分を余裕で凌げるフィジカルを準備する部分はクラブのこだわり、哲学にふれる部分なので、交代メンバー含めて、90分フルを全力で闘い続ける準備と覚悟が必要な相手です。

攻めの守備1対1

守備も基本積極的なプレッシングスタイルです。

ネガティブトランジションの局面では敵ボール保持者に1選手(ボールに一番近い選手または最も正対の向きからプレスしやすい選手)が非常に早いプレスをかけ、もう1名がパスコースを消しにボール保持者の横を切る位置にランニングします。

相手の判断・動きの時間を奪いつつ、ボールを取れた時は近い距離間でポジトラ速攻を仕掛けやすくする、村主いわき(ひいては相馬ゼルビア)でもよくあったタイプのアプローチです。

DF間スペースを埋め続けるランニング

ブロック守備に対しては、最終ライン2、3枚を底に縦楔を差し込むタイミングを図るアプローチで押し込んできます。
1・2レーン、4・5レーンの選手が内外入れ替わりながら、敵DFブロックの隙間スペースへのランニングを繰り返す。ボールを動かすビルドアップというよりは、走る中で楔の受けポイントを作り続ける動き。

ブロック間スペース攻略をフックに相手DFを引きつけたら大外への展開、アタッキングサード手前あたりからアーリークロス、ミドルシュートでフィニッシュなど、なるべく攻撃をやり切って終わる部分は重視している気配。

嵯峨理久の不在

9/25 衝撃のリリース、いわきを代表する選手ともいえた嵯峨理久が左足関節内果疲労骨折で今季終了。

前回対戦時のプレビューでも見ていましたが、今季通じて高精度なアーリークロスをガンガン入れられる選手だったので、彼の不在はいわきとしては痛い部分。
2016青森山田メンバーでもあるので、黒田さんも残念でしょう。バイロン高1の時の3年生なんですね。

それでも彼なしでも前節・金沢戦しっかり勝ち切っていますし、ひとつの穴で屈するようなチームではない。
ゼルビアには、彼の不在にともなう相手の出方の変化に対応し、落ちる部分を見定め、したたかに突いていくことをしてほしいところ。

攻略のポイント

サイド攻撃をどう封殺するか

いわきの攻撃は、中央打開を図るにしても、サイドをフックに前進を図るため、サイド攻撃を封殺したい。

フリーランニングを放置すれば長いボール一発入れる選択もしてくる相手でもあるため、人の動きはしっかりケアしつつ、釣られすぎてがら空きのスペースを作らないよう、ボランチ+サイドの選手が連携して、ハーフスペースと大外レーン、手前と奥のスペース管理を粛々と対応したい。

サイド展開時にインターセプトできれば、高め前目指向の強いいわき相手なら一気のカウンターも期待できる。

ミドルに警戒

いわきはアグレッシブさを信条としており、ディフェンシブサードにブロックを組んだ状況では遠目からのミドルシュートもドンドン打ってくる。

ゴールを狙う意図はもちろん、打っていくことで守備者の警戒心を高め、縦楔やドリブル打開するDFの隙が生まれるよう揺さぶりをかけるためのアプローチとして、ミドルシュートを組み込んでいる。

今季喰らったミドルシュートというと水戸の梅田、千葉の見木のミドルが記憶に濃い。町田のゴール前を平面上に塞ぐ守備は、遠目からの一発に無防備になる瞬間がある。

この辺の対応、福井は比較的得意としているイメージはあるものの、バイタルエリア付近でシューターに対する半歩の寄せ、やらせない部分にはこだわりたい。

ボランチ包囲網をかいくぐる

いわきは4141を主戦に3421などのフォーメーションを扱う。噛み合わせ的には中盤から前方向の圧力を高め、特に町田のダブルボランチ、レンジ&安井or禅斗などをガッツリ方位・監視し、隙あらば身体を当て、囲い込んで奪うアプローチは予想できる。

中盤は球離れのテンポ良い動きと、機を見ていわきのプレスを一発で剥がせれば、逆に攻撃チャンスを創出できる。(安井に期待)

ボランチの上がりに合わせてCBもしっかりラインを上げ、いつでもサポートできる状態を作りつつ、タイトな中盤包囲網をかいくぐりたい。

斜めへのパス、ランニングを織り交ぜる

群馬のいわきプレスへの対応がとてもおもしろかった。

ハイライトだとあまりわからない、というか、戦い方上、群馬がフルボッコにされてる時間が長く見えてしまうのですが、実際のビルドアップ局面では、直線的につっこんでくるいわきのプレスに対して

  • トラップのファーストタッチでボールを斜めにつけてプレスをかわす

  • ボール保持者斜めのスペースに他選手がサポートし、パスコースを確保する

あたりの対応を頻用し、いわきのプレスのベクトルの腰を折り続けていた。(群馬いわき戦まじ面白いのでぜひDAZNで群馬いわきフルマッチざっと見てみてください!)

いわきはボールの動きにあわせてプレス方向を変える必要があり、プレッシングのスピード感を上げられない。基本、ゴールに直結する方向へのランニングを特徴とするチームなので、斜めの動きを絡ませるのは効果的。

逆に前線からのプレスでは、佐藤亮の二度追いなども駆使して、パスミスを誘いうまくボールを絡め取っていた。

FW・裏当てロングボールで受けの守備を強いる

いわきの特徴・長所は、前方向に向かって走ることで、必ずしも後ろに走ることを得意としているわけではない。
なので、町田としては同じ走らせるなら、いわきの自陣ゴール方向に全力で走らせたい。

藤尾・デュークへのFW・裏当てロングボールや、ポジティブトランジションでは高く上がってくる相手SBの裏へのロングボールはかなり即効性のある手。

90分走り続けられる非常にタフな相手、だからこそ、いわき目線で成果に直結しない、非効率な走りを強いるアクションを賢く取っていきたい。

前回対戦時は代表招集で不在だったことから、デュークとの対戦はいわきにとって初見となる点も今回は有効に活かしたい。高さ、強さはもちろん、視野の広さを活かした柔軟な展開力の部分にかなり期待したい。

球際で負けない・セットプレー

いつものですが、大前提球際で負けない。
長崎戦でも感じましたが、身体の大きさ勝負で不利であろうと、重要なのは身体をぶつけて相手の想定通りやらせない部分なので、首位の誇りを持って勇敢さで負けない戦いを見たい。

そういう中でセットプレー一発で取れると試合がスムーズに運ぶんですけどね。いわきはゾーン守備なので、だいたいいつもですが、変化つけてファーは狙い目。さらに裏を欠いてゴール枠内に向かっていくクロスボールなんかも期待したい。

まとめ

先を見据えた話が、いろいろ上がりだしています。ゼルアルや雑談ラジオですら見られるくらいですし、佳境も佳境なのでしょう。

このnoteは、石橋を壊さないギリギリまで叩きに叩いていくスタイルで、シーズン最後まで書き切りたいと思います。

自分たちの力で素晴らしい10月とするため、全力全身全霊で勝ち切りましょう。共闘🔥

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