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vol.7 「さるぼぼ」の意味は何でしょう? #あもうの匠マガジン 2023-02-15号

飛騨弁であるものを指します

こんにちは。 
メールマガジン担当の大家 湊です。
今回は飛騨高山など、飛騨地方に伝わる「さるぼぼ」を紹介したいと思います。


お土産などでも有名な猿の形をした人形、さるぼぼ。
見たことや聞いたことがあるという方もいらっしゃるのではないでしょうか。

このさるぼぼの起源は、奈良時代に中国から伝わった魔除けの「這子(ほうこ)」や「天児(あまがつ)」だと言われています。
当時は貴族の間でお産のお守りとして産屋に飾られるなど流行していったそう。
その後、庶民の間でも広まり、安産・良縁・子の成長・無病息災などを願うお守りとして、祓の道具や安産・結婚を願う嫁入り道具として使われていました。
しかし、時代の流れによって新しい人形や異国の人形が登場していく中で、この人形は作られなくなっていき、他の地域の影響を受けにくかった山間部(飛騨地方)でこの文化が残ったと言われています。

さてここでタイトルで問いかけた、さるぼぼの意味はなんでしょう?という問題の答えに移ります。

その答えは「猿の赤ちゃん」です。

「さる」は動物の猿、「ぼぼ」というのが赤ちゃんのことを指す飛騨弁になります。
さるぼぼが猿の赤ちゃんに似ている所から名付けられたようです。
さるぼぼという名前にある「猿」には、音読みで「えん」と読むことから「良縁」「家庭円満」、訓読みで「さる」と読むことから「病が去る」「災いが去る」という二つの意味が込められているんだとか!

ちなみに、さるぼぼには顔が描かれていません。
これは、持ち主自身を表す写し鏡の意味があるからだそう。
持ち主の感情を受け止め、嬉しいときには笑顔になり、悲しいときには悲しい顔をするため、元から顔が描かれない姿をしています。

さるぼぼとは、人々が家族や子の健康や良縁を想う願いが込められた人形であることが伺えますね。
飛騨地方に行かなくても、現代ではオンラインショップでの購入が可能です。
飛騨地方へ旅行に来たお土産としてだけではなく、普段の生活の中でも家族を想って購入してみるのもいいかもしれませんね。

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最後までお読みいただき、ありがとうございます!

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