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『ROOTS(ルーツ)』

創業から92年。僕が4代目という鷲見製材。

この長く、紡いできた歴史を新入社員にレクチャーしました。

僕は、自分の会社の「ルーツ」ってとても大事だと思っています。その歴史を大切せず、感謝しない会社がうまく行くはずがない。

何故ならば、92年の歴史というのは、先人たちの功績の歴史でもあります。

どこかで何かがあれば、今の会社は存在しない。

創業者の市右衛門さんは、郡上と言う地域の中で今でいう多角化経営を行い、一時代を築き、

2代目の一己さんは、市右衛門さんとは正反対に、愚直に不器用に製材のみを真面目に一所懸命仕事をし、

3代目の隆夫さん(現会長)は、今でいうイノベーター。社寺建築用材に業態をガラッと変え、地域への貢献に汗を流し、ひだまりほーむを作る。

現4代目の僕は、地域工務店としてのあるべき姿を追い求める。

それぞれの世代が、その地域やその状況にいかに適応するかを考え、必要なモノやコトを提供してきた。

イノベーションを繰り返し。変化を恐れずに、進化してきた92年。

一方で、「木材」と「地域」に関わることについては、92年間ずっと事業の柱として成長発展を遂げてきた歴史。

しかしながら、「成功した」からこそ今がある訳であるが、反面、数々の失敗を繰り返してきた。大きな傷を負った事もあったと聞く。

その傷の中には、当時汗をかいてくれた人々がおり、泣いた人もいるはず。

そういった人々の毎日の上に今があることを理解して欲しい。

併せて、4代の社長それぞれが「不器用者」であったように思う。

僕自身もそうであるが、不器用者らしく、同じことを繰り返し、諦めず、ただただ前を向いて進んでいく。

不器用だからこそ、ビジネスも上手ではない。これも鷲見製材のカラーである。

愚直でありたい。

大きくなろうとは思わない。

仲間が増えたらいい。とは思う。

昨日より今日、今日より明日。ほんの少しの成長で良い。

変化を恐れない。

新入社員の報告書には、

『新しく感じたことは、今の会社の姿をみるとざっくりといい会社だなと思います。このいい会社を作り上げてきたその背景には、多くの失敗があるからだそうです。部長クラスの上司の方々も同じように努力してきているのだと思うと改めて頑張ろうと思えました。

社長の言葉について、「苦労するから大丈夫、当たり前だと思いなさい」と言われました。これは誰もが苦しむ中で、苦労したとき頑張ったものだけが前に進めるのだという意味で私はとらえました。ここで頑張れないやつはずーっと苦しみます。苦しい時こそ自分にあまくならず「質」にこだわり一足でも先に上を目指したいと思いました。』

とあります。

彼らもまた、鷲見製材の歴史を作る一人になってくれることでしょう。


■■いえはつくらない。心豊かな人生をつくる。ひだまりほーむ■■

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