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小湊鐵道「里山トロッコ」で行く 雨ニモ風ニモ負けない旅

みなさん、こんにちは✋ ひだまり66です(*^_^*)
GWが終わり、コロナは5類へと変化し、日常生活が3年前に近づいてきましたね…
嬉しいこともある反面、一気に現実世界に戻ることが辛いと思うこともあるかもしれません…( ̄。 ̄;)
そんな筆者はGWも仕事だったので、あまりダメージは今のところありませんが、五月病の予防の一環としてこのブログを書いています笑

前回は鉄印シリーズで、千葉県のいすみ鉄道をレポートしました。

その際、房総中央部のもうひとつの私鉄ローカル線である小湊鐵道も少し紹介しましたが、その勢いで小湊鐵道の魅力も紹介しちゃいましょう!ということで、2週連続の千葉物語ですがご容赦ください🙏

決行日は2022/11/23。同伴は会社の元同期であるH君です!
鉄道ファンではない彼とどうして小湊鐵道に行くことになったのか?
友情物語からどうぞ!!😝

筆者とH君と小湊鐵道

2021年に新卒として入社した私の会社は、荷物を入れておく個人ロッカーが地下にあります。
筆者は万一紛失した時のために鍵に小湊鐵道のキーホルダーを付けていました。私としては東京からすぐに行けて、気軽にタイムスリップができる小湊鐵道は学生の時から好きだったので、何気なく付けていただけだったのですが、このキーホルダーが思わぬ会話に発展しました😲

「五井がガールフレンドの地元だったから、思わずキーホルダーの写真撮っちゃったよ笑」とH君。
多少失礼ですが、小湊鐵道はどちらと言えば“知る人ぞ知るような路線”ですので、正直この発言には当時びっくりした記憶があります。
そんな不思議な縁から1年経って、ふと紅葉の季節に小湊鐵道に乗ってみたいなと思ったので、H君を誘ってみるとあっさりOK!
小湊鐵道ゆかりの彼のガールフレンドさんに会ってみたいな~笑(未だ会ったことないです😅)

小湊鐵道とは?

お出かけに行く前に基本情報を掲載しておきます。
区間:五井駅~上総中野駅(千葉県)
車両:キハ200形・キハ40形・DB4形(トロッコ用) ほか

臨時列車「新宿さざなみ1号」でスタート地点へ

昔はたくさんあった館山行の表示も今ではレア部類

この日は行楽シーズンの祝日ということもあり、普段は通勤時間帯のみに走っている内房特急の「さざなみ」が新宿から出る(通常は東京駅が始発)ということだったので自由席特急券を購入して、新宿駅を出発します!

255系 テールライトが照れてるみたいでかわいい
個人的にはE257系より255系が好き

ただ、1つの懸念は「☂」
前後の日は見事に晴れていたにもかかわらず、この日だけなぜか☂
午前中は小雨だったのであわよくば曇りになってほしいという微かな希望を持って出発しました🚉
車内でH君の新しい仕事の話や自分の今の仕事を語っている間に、あっという間に五井駅に到着しました。1時間で着いちゃうのはさすが特急列車です( ^o^)ノ

小湊鐵道名物「里山トロッコ号」に乗車

さあ、今回は普通の列車ではなく多客期に合わせて設定される観光列車「里山トロッコ号」に乗車します!🚋

正面はSLに扮したデザインだが、動力源はディーゼル

この車両は4両編成で2、3号車が窓なしのトロッコ車両となっており、その他の車両は窓付の車両となっています。
もちろん秋の紅葉シーズン🍁ですので、風を浴びるために窓なしのトロッコ車両を予約してあります。
しかし…
お察しの通り、この日は☔
しかも次第に横風が強くなってきたので、雨粒が我々の髪やズボンに直撃してきます😥
さらには、気温が上がるどころかだんだん下がってくる始末… 
「寒くない?」「めっちゃ寒い」
この会話を何回したことか…
おそらく予報を見て直前でキャンセルした人も多かったのでしょう。予約時の空席照会ではほとんど埋まっていた席も当日はまばらな感じでした。
最初は、初めてのトロッコ列車に興奮気味だったH君もだんだん表情に余裕が無くなってきましたwww

トロッコに乗ること約1時間、我々は途中の高滝駅で下車します🚶
というのもこの高滝駅は近くに高滝湖というダム湖があり、グランピング施設があるほか、カヌーやサイクリングなどのアクティビティも充実したエリアなので、スポーツの秋にぴったりだと思ったからです!
ところが、この日はそんな想像も景色を見て崩壊します…
二人で傘を差しながら歩く姿はまさに『雨ニモマケズ、風ニモマケズ』🌂
とりあえずはアクティビティを諦めて、雨でも観光できそうなところを探します(^O^)v

高滝観光

ひとまずは高滝駅から徒歩10分ほどのところにある高瀧神社にお参りをします。

階段を上ると赤が基調の高滝神社本殿
二礼二拍手一礼

「この後、雨が止みますように(99%ムリな願いwww)」

道中では高滝や雨でキーワード検索をしてみましたが、この天気でも見れそうなところは『市原湖畔美術館』という近代アートの施設のみでした…
入ったのはいいものの、やはり我々にとっては現代美術は難しいです( ̄。 ̄;)

何してるん?

まだ、良さを知る領域に入っていない完全素人ということと、美術館自体の規模もあまり大きくはなかったので1時間弱で鑑賞を終えました🎨

一部の作品を除き撮影可能でした

12時を過ぎ、移動するのも一苦労の天候になってしまったので、美術館に併設された『PIZZERIA BOSSO』というお店で昼食をとることにしました。
こちらはお店自体に釜があるので、釜で焼いたピザをすぐに食べられるということで、地元の方や観光客に人気のお店のようですね😙
ここでは房総の名物であるジビエのピザ、正確に言えば猪の肉を使ったピザを注文してみました!ジビエって言われると多少構えてしまいますが、味は一般的な肉とそれほど相違なく、むしろ食べやすいくらいでした!

猪の肉はもはやサラミwww

食後のコーヒーサービスもあるので、当店でゆっくり暖をとること1時間🕧
そろそろ次の列車の時間です。ここからは養老渓谷駅に向かって日帰り温泉に浸かって、疲れと寒さを解消して帰るという完璧な行程です😊

真っ暗な高滝湖を臨みながらのランチ

養老渓谷温泉でゆっくり のはずが…

再び雨・風と戦いながら高滝駅へ戻りまして、今度は一般車両で養老渓谷駅へと向かいます🚋
1両編成のレトロな車両に揺られていると、満腹感も相まってウトウトzzz
いつの間にか養老渓谷駅到着です。

汎用形のキハ200形(別日撮影)

ここから養老渓谷温泉までは7kmくらいあるので、徒歩だと2時間かかってしまいます。なので一般的には自転車、路線バス、タクシーのいずれかを利用して行きますがこの日は雨なのでバスかタクシーの2択でしょう。
まず、バスの時刻表を調べます🚌
往路は40分後の15時発があるものの、復路も15時台がなんと最終😲
続いて地元のタクシー会社に電話をかけますが、帰りが16時過ぎると配車できないという返答が…📞
ダメ元でレンタカーやカーシェアリングも検索しましたが、田舎過ぎるのか全然ヒットしません…
とりあえずバスの発車時刻が迫ってきてしまったので、乗ります!
引き続き車内で帰りの手段を模索しますが、見当たりません…💦
温泉施設の入口に到着し、最後の望みだった隣町のタクシー会社に確認を取りますが、現実は非情…
「本日は満車です!」
ここで我々の脳内に共通した言葉が浮かびました😱
「マジで山奥に取り残されるかもしれない!!」
もうこうなったら、背に腹は代えられません。温泉の入口で奥からもくもくと上がる湯気だけを鑑賞して、15時半の終バスで駅へ引き返します…
「あああ、無念!」

帰ります…

完全に諦めたコンビはこのまま予定より早い列車で帰ることにしました。とはいえ関東では指折りのローカル線ですので、時刻表を確認すると…
「次の列車は2時間後😱」
到底2時間も時間を潰せるような場所ではありませんので、ここで我々は究極の2択を迫られます。
それは30分後に行きに乗ってきたトロッコ列車の復路便があったのです!
・トロッコ券に課金して雨風の中、再度トロッコで帰る
・駅で2時間待って、暖房が効いた温かい列車で快適に帰る
ちなみに前者のもう一つの難点が所要時間です。トロッコ列車は保守用車両を改造して作った観光列車なので、時速が30km程度ととてもゆっくり。五井までの所要時間は普通列車の2倍にあたる2時間かかります…
「いや、どっちもきついよなーーー」
「究極の選択だが… 駅で2時間待つよりは…」
この思いでトロッコの当日券を購入しましたー🎫
しかも、運良く窓付車両の席がまだ空いているとのことで即決で購入👛
よかったーー、これでひと安心😋 暖房は無いので多少は寒いですが、オープンカーよりは断然ましですよ笑

さすがにトロッコ車両には誰もいないwww

ここで安心したのも束の間。
トロッコ車両の椅子をご覧ください。

カチカチで直角に近い木製座席

一見するとレトロで風情のある木の座席と思うかもしれませんが、ここで2時間じっとしているとなれば話は別👆
ちょうど真ん中の上総牛久駅辺りからはお尻が痛くなりはじめ、寝ようにも眠れず😅
「これで残り1時間か…」
いつもの倍以上、時間の経過が遅く感じました。

最後は五井駅前の居酒屋『庄や 五井店』でおいしい日本酒を呑んで打ち上げです🍶

ねぎらいのお酒は佐渡の銘酒 「北雪」

いやぁ、今回はアクシデント多めで困っちゃいましたね( ̄。 ̄;)
本当は小湊鐵道の魅力を伝えたかったのに、修行みたいな旅になってしまってH君には半分申し訳ない🙏
でも、天気はどうにもならんのよ☁

小湊鐵道は先日、今後の在り方について協議が必要な段階に入っていることを知りました。
もしかしたら近い将来、廃線してバス転換ということも可能性としてはないこともないようなので、このブログを通じて興味を持って頂ける方が増えれば幸いです!今後も魅力溢れるローカル線を応援していきましょう🚋

🚈それではまたお会いしましょう🚈