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【惜別!】ありがとう”VSE” #1

みなさん、こんにちは✋ ひだまり66です!
2023年もついに最後の月となってしまいましたね・・・
とは言え、鉄道ファンにとってお別れの時期というと一般社会と同様に年末よりも年度末(3月)の方が多いです😅
なぜかと言うと多くの鉄道会社が3月中旬にダイヤ改正を実施する傾向があることから、そのダイヤ改正をきっかけに引退する車両も多いからです。
ただ、今回の主役は2022年3月のダイヤ改正で定期運用離脱後も団体列車と多くのファンを楽しませてきましたが、遂に2023年12月10日、完全引退の告知がされました(>人<;)
それが、”白いロマンスカー”として多くの方に愛された小田急VSE(50000形)です!
現役のロマンスカーでは一番好きな車両でしたが、なかなか乗る機会もなく、ようやく2022年の定期運用終了直前に乗ることができましたv(*^_^*)v
そんなVSEとの思い出を語ります😚

”白いロマンスカー” VSEとは?

そもそも、この車両って「何がそんなに凄いのか」と思っている方に向けて簡単に車両の解説をします¯\_( ͡° ͜ʖ ͡°)_/¯

VSE登場の背景

VSEがデビューしたのは2005年、当時は展望席を有した花形のロマンスカーはHiSE(10000形)という赤いロマンスカーでした。

長野電鉄譲渡後のHiSE

しかし、急激にバリアフリー対応の波が押し寄せ車内に階段があったHiSEも置き換えが検討され始めたのです。
同時期に活躍をしていたロマンスカーがEXE(30000形)というロマンスカーです。こちらはビジネス利用客をメインターゲットとしていた関係で展望席が設置されなかったことから、根強いロマンスカーファンにはあまり評価されなかったロマンスカーです・・・笑

リニューアル後の30000形 EXEα

このような理由からHiSEの後継はEXEを増備して対応するのではなく、全くの新型ロマンスカーを製造する運びとなりました。
箱根路を代表するロマンスカーの観光利用客を取り戻すべく、小田急としてもかなり気合が入った計画だったように見受けられます😯

VSEの個性

個人的なVSEの個性を申し上げると、まずはこの斬新な外観でしょう! これまでの赤や橙というロマンスカーのメインカラーを全く踏襲することなく、”真っ白”だったことに当時小学生だった自分も衝撃を受けました😳
次に内装です。当時、「箱根までの移動を贅沢に」というようなコンセプトがあったためか、カフェ車両(晩年は営業終了)やサルーン席(グループ客向けの半個室車両)が装備されていました!
昭和の箱根路を平成版にアレンジして、引き継いだような感じでしょうか?笑
そして最後が連接台車です!!

出典:https://www.pixiv.net/artworks/4650440

上記イラストの連結部分をご覧ください⤴
車輪が2つの車両に跨がる形で配置されていますよね? これが連接台車と呼ばれる設計で乗客から見た一番のメリットは揺れが軽減されること、音鉄から見た一番のメリットは連接台車ならではのジョイント音です🎵
ん?後半何言ってるかわからないって?
簡単に言えば、普通の電車の音を文字で表現すると「ガタンゴトン ガタンゴトン」ですよね?
それが連接台車だと「ガタン タタン タタン タタン」になるんです!
それでもイメージが湧かない方は下記動画のVSE部分をご覧ください👇

いかがですか?
普通の列車の走行音とは違うことはお分かりいただけましたでしょうか?笑

このようにVSEには先代のロマンスカーを受け継ぎつつも、新しいことにチャレンジするという小田急の思惑が顕著に現れた車両だったのです🚈
しかし、皮肉にもそれが自身の寿命を縮める原因にもなってしまいました・・・
というのも、連接台車は台車が2両に跨がっていることからメンテナンス時に手間がかかることや凝った設計上、経年劣化を補填する新たな部品の調達や大幅な車両のリニューアルが難しいという判断で、デビューから僅か17年で引退宣告されてしまったのです😭(通常の特急車両の寿命は25年~30年程度)

VSE 初乗車

こんな異色の経歴を持つVSEですが、実は10両編成✕2編成の合計20両しか製造されていないレア車両なんです😳
ただ、ダイヤ乱れ等の輸送障害時を除き、運用は固定だったので事前に調べればVSEを狙うこともできました。
だからこそ、「いつか乗りたい!」で終わってしまっていて、気付けば定期運用終了の2ヵ月前の2022年1月🕧
ちょうどその時期に小田急では期間限定で”ロマンスカースタンプラリー”というのを開催していました!
スタンプ設置駅には富水駅という小田原近くのエリアも含まれていて、「疲れたから、帰りはロマンスカーに課金しようかなぁ」なんて考えながら時刻表を見ると・・・
「あ! 17時台にVSEある!」と思わず、声が出そうでした🎵
急いでネットで空席確認をするとまだ空席があるようだったので即予約👍
とは言え、富水駅で最後のスタンプを押したのは15時過ぎ・・・

目的のスタンプラリーはもう達成してしまいました笑

ここまで来ると普通列車の本数も少ないので、ふらふらと富水付近を散歩していると撮り鉄魂を刺激するような場所を見つけました!!

かなり残存数も少なくなった8000形
VSEと同じ展望席を受け継いだ後輩ロマンスカーGSE

撮り鉄にはまったのは中学時代くらいでしたかね・・・
もちろん、この日は一眼レフを持っていないので手持ちのiPhoneでの撮影でしたが、最近のスマホは動く電車さえもこんなに良く撮れるのですねー(当時の感想www)
遮るものが何もない素晴らしい場所でした( ^o^)ノ
撮り鉄の面白さはここでは当然語りきれないので、また別の機会にしましょう👆
そろそろ日も傾き始め、いよいよVSE初乗車の時間が迫ってきたので乗車駅である小田原駅に向かいます🚶

小田原到着!
新宿までの特急料金は3桁で済みます(安)

箱根湯本始発なので発車3分前に小田原に入線してきます!

来た来た!

引退が迫っている車両には全く見えないほど艶がある美しいボディでした😍
「こんなに綺麗なのに・・・」と感じましたが、問題はボディではなく台車なので仕方ありません・・・😣
停車時間は短いのでサクッと撮影してから、早速車内へ。

飛行機を思わせる丸い天井
座席は僅かに外側を向いている

完全に日が暮れてしまったので今回はあまり関係ありませんが、通路側の方にも車窓を楽しんで欲しいという狙いがあって、座席を若干外側に傾斜させたのもVSEの細やかな工夫のひとつです!
この電車(はこね58号)はロマンスカーの中では停車駅が多い方で、秦野・伊勢原・海老名・町田・新百合ヶ丘・新宿の順に停車していきます🚃
むしろ、速達タイプのはこね号だとすぐに新宿まで行ってしまうので、このくらいの時間が筆者にとってはちょうどいいくらいです!!
しかも連接台車の効果もあってか揺れが少ないですね~
ここで寝たらもったいないということで、睡魔と戦っているうちに終点の新宿駅に到着してしまいました・・・

色褪せていないロゴ
行先表示機が縦書きなのもVSEのアイデンティティ

「これが最初で最後の乗車だ!」と思っていたので、悔いが残らないように新宿到着後は隅々まで撮影します📷

展望席上の運転台に繋がるはしごが出ていました
小田原に向かって再出発!

ロマンスカーオリジナルのミュージックホンを新宿駅に響かせながら、VSEは小田原方面に引き返していきました・・・

人生で1回でもVSEに乗ることができて良かったです!
「ありがとうVSE」、となるはずでした笑

実は続きがありますwww

続きはVSEが引退する来週以降に公開予定ですので、お楽しみに👍

🚄それではまたお会いしましょう🚄