道具を丁寧に扱える人はカラダを壊さない
一流は道具を大切に扱う。派手なパフォーマンスで知られる新庄剛志氏は現役時代、17年間も同じグローブを愛用し続けたのは有名な話。もちろん練習用として別のグローブはあったわけだが、それでもすごいこと。イチロー氏はホームランを打っても決してバットを放り投げない。自分のためにエネルギーを注いでくれた作り手への敬意から。両選手は現役時代、致命傷といわれるほどの大怪我をしなかった。
先日、学校から一枚のプリントが届いた。1シーズン使えるレンタルスキーセットの案内。雪国の米沢市は体育の時間にスキー授業があるのだ。特に成長が早い小学校時代は購入したとして翌年も必ず使えるとは限らないので「レンタルのほうがお得ですよ」と案内するわけ。
レンタルは自分のモノではない
しばし考えて私はレンタルではなく購入することにした。子どもに教えたいのは道具を大切に扱うことの大事さ。他人のモノだから雑に扱っていいなんてことはもちろんない。私自身は図書館の本なら折られたページなど綺麗にシワを伸ばして借りたときよりも良い状態にして返却することを心掛けている。本が泣いているからね。それでも「これ借りモノだし」といって自分のモノなら絶対しないような使い方をしてしまう心理は誰にでもあると思う。
我が家の向かいにはスーパーがある。そこに毎朝配送トラックがひっきりなしに往来する。その内の一台はいつもエンジンを高回転で唸らせながらやって来るので音だけで分かる。それが、ふと窓の外を見たらスーパーの営業が始まってもそのトラックは駐車場に置かれたままだった。どうした? それほど気に留めていなかったが、しばらくすると大きいレッカー車が来てトラックを運んで行った。故障か…。ドライバーにとって会社のトラックとは所詮その程度の扱いだったということよ。それから数カ月後、新聞を読んでいたらその食品会社(Y)は倒産したと載っていた。人もトラックも満身創痍だったようだね。
スキーに関して最初はどんな風に扱ったらいいか分からないと思う。ブーツは中に雪が入って湿っていたら乾燥させるように等。道具を大事に扱う大切さを教えるのはある程度親の役目かな。それができるようになれば自ずとカラダも丁寧に使えるようになって怪我をしにくくなるのではと考える。
子どものスキーを選んでいたら無性に自分のも欲しくなってしまい、勢いで買ってしまった(笑)。後悔はしていないが自問自答する。「やれんのか、本当に時間を作れんのか?」休日は除雪で終わってしまうのがいつもの冬。「買ったからにはやるしかないだろ!」それが答えだ~
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