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イマジネーションを働かせよう

出版不況と言われる現代でも村上春樹氏はさすがに強い。長編新作が売れに売れまくっている。久々にいいニュースだ。それにまだまだ活字を求める国民が多いことに安堵した。

私はわりと小説を読むほうだが映画も観る。それぞれのいい部分があると思う。大事なシーンに切り替わろうとしたとき、小説では自分で間(ま)をつくって「よし行くぞ!」と核心に入っていく。対して映画では監督と役者の共同作業によって絶妙な間をつくり観客を引き込んでいく。映画館では「まだ心の準備ができていないから一時停止」なんていうマイペースさは通用しないのである。

映像は想像力を働かせる前に見せられてしまう

小説をよく読む人ほどそう感じるんじゃないかな。登場人物たちを脳内で様々なキャラクターに仕立て上げる。これが結構楽しい時間。私は特にこだわってしまう。だからかもしれないが読み始めから60頁くらいまで2時間もかかってしまう場合もある。映画1本観終わっちゃうよ(笑)。

以前どこかの評論家が映画出演のキャストだけを見て「これにお金を払って観る価値があるのか?」と酷評したことがあった。食べたこともないラーメンにイチャモンをつけるのと一緒。映画のエンドロールの情報を見ただけでは内容が分からない。喜劇かもしれないし悲劇になる可能性もある。

役者同士の相乗効果で素晴らしい作品になった例は多々ある。逆に主役級をぶつからせた結果、不協和音が鳴り響いてアレアレ~というのも同じくらいある。それくらいキャスティングは大事。世の中で一番イマジネーションを強く働かせているのは作家と映画監督かもしれない。作品が完成する前に脳内でキャラクターや役者を自由自在に踊らせることができるわけだからね。

プロポーズされない理由

中学生の頃から施術している子が最近プロポーズされた。彼氏が変わるたびに毎回「どうですか~ カッコいいでしょ♪」と自慢気にスマホ画面を見せてくる。確かにイケメンばかりだった。ところが結婚相手として選ばれたのは優しそうな風貌の今までとは違うタイプ。ただのお付き合いではなく、彼は彼女の抱く“結婚”というイマジネーションに合致したのだろう。

ようやく「結婚相手は顔ではなく性格」と気づいたようだ。これは逆も然り。いつかのタイミングでお勧めしようと思っていたが、もう必要ないね。ジェーン・スー氏(日本人)の『私たちがプロポーズされないのには、101の理由があってだな』

鉄が熱くなるまで叩かないのが、いい鍛冶屋。
熱くなる前からガンガン叩くのが、未婚のプロ。

彼に野菜を食べさせようと奮闘した。
健康を気遣ういい女を気取って、ウットリしたかっただけ。
女友達相手にやらないことは、彼氏にもやらない方がうまくいく。

私が選ぶ本のチョイスは一風変わっていて決まった法則性はない。古今東西あらゆるジャンルに手を出している。上記はその中の一冊。歯に衣着せぬ一語一句は男性が読んでいても気持ちいいくらい。決してこれを読めば「結婚できる!」ではなく、未婚のプロにならないための指南書としてどうぞ。以下は私が考える結婚観。わりと毒舌なので閲覧注意(笑)。


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