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読んだ本や映画のこと

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2021年5月の記事一覧

映画『いのちの停車場』

先週公開した映画『いのちの停車場』を観てきた。 何故か日本では死の話はタブーとされている。「縁起でもない」などの理由から。しかし、ヒトは致死率100%である。生ある者は必ず死あり。 いつかは必ず向き合わなければならない問題。文字として書くのは簡単だが当事者となったら冷静に向き合えるだろうか。 この映画は各登場人物毎に「命のしまい方」を投げかけてくる。鑑賞した人はそれをどう受け止めるのだろう。 舞台は金沢。そこは吉永小百合さん演じる咲和子の故郷。東京の救命救急センターで働

「うっせぇな、クソばばあ」への切り返しがお見事

「うるさいな、くそばばあ」 これは「対話の除幕」の言葉です。通訳するとね「私は今から自分の言いたいことを口にしようとしているけど、あなたは聞いてくれますか?」という意味。 そう解説しているのは大阪市にある『大空小学校』の初代校長を務めた木村泰子さん。学校の校則はなし、あるのはたった一つの約束のみ。 「自分がされて嫌なことは人にしない、言わない」 上記は木村さんの著書『「ほんとのこと」は、親にはいえない』から。 著者の切り返しは「はい、ババアは認めます。クソはいらないけど」