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ビジネスのヒント

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これからのビジネスのヒントを、自分なりに考察しまとめています。
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記事一覧

【会計士が思う】業績が苦戦している会社が高額使用している費用ベスト1

職業柄、毎月大量の決算書に細かく目を通していますが、最近ふと、費用の中の『ある勘定科目』の金額が大きい会社は、業績が苦戦している傾向にあるな、と考え続けています。 (税理士業務を通じて見ている決算書なので、対象となる企業はほぼ中小企業と考えてください) …もうお気づきの方も多々いると思いますが、その費用をサクッと紹介したいと思います。 ①その科目は「○○費」「○○費」とはなにか? それは「交際費」です。意外と思われる方もいるかもしれませんし、やっぱりそうかと思う方もいる

ユニクロ社長に学ぶ、お客様の笑顔のために大切な3つのこと【書評】

事業をしていて、「どうすれば、お客やクライアントが喜んでくれるだろうか」と悩むことは多々ある。 真剣に仕事に向き合っている者にとって、常につきまとう課題ではないだろうか? ユニクロを運営するファーストリテイリングの社長、柳井正が書いた『経営者になるためのノート』に、「お客様の笑顔のために大切な3つのこと」が語られているので、共通の悩みを持つ方々のヒントになればと思い、本noteで紹介してみる。 柳井さんの言葉は一言一言が重く参考になるので、今回は引用が多

2代目。継いだ事業を"つづける"ために"実行"した3つのこと

自分は、宮崎県都城市という人口規模15万人の地方の会計事務所の2代目をさせてもらっている。 自分もそうであったように、2代目は2代目なりの創業者には無いプレッシャーで苦しんでいる方々にお会いする機会も多い。また、ネットを見ていても、同じような意見を目にする機会は更に多い。 自分が何かを成し遂げ終えたわけでがないが、そういった悩みを持つ2代目の方々の一助になれるよう、会計事務所を引き継いだ自分が、「継いだ事業をつづけるために実行した3つのこと」を書いていこうと思う。 別に

〈フリーランスから法人成り〉タイミングについて税金面から考えよう

会計事務所を運営していく上で、飛び込みで相談を受けることが多くある。その中で頻繁に受ける相談として、「個人で事業をしているのだけど、いつごろ法人化すれば有利なの?」という質問がある。 そこで今回は、税金に着目した上で、『どのタイミングで法人化を検討すればいいのかの一定の目安』を紹介したいと思う。 法人と個人では税率構造が違う法人税と個人所得税は税率構造が異なる。 現在の税制では、法人は2段階のみの定率課税。個人は所得税と住民税あわせると7段階の累進課税ということになる。

【書評】コンテナ物語|トラック野郎に学ぶイノベーションの本質

発明家や技術者でなくても「イノベーション」は起こせるか?答はイエス。 イノベーションは発明家や技術者だけのものではない。20世紀後半に、『究極のイノベーション』を起こしたトラック野郎がいた。 そのトラック野郎こそ、コンテナで世界を変えた「マルコム・マクリーン」である。 彼の偉業はマルク・レビンソンの名著『コンテナ物語』で語られており、本書と「マルコム・マクリーン」がイノベーションの本質を教えてくれる。 イノベーションの誤解(イノベーション=技術革新) まず、イノベー

地方で起業して失敗する人の典型例

地方で会計士・税理士業をしているため、「地域で事業を始めたい!」という方と話をする機会は多い。しかし事業の始め方を誤ってしまい、起業して1~2年で事業をたたんでしまった例も少なからず目にする。 そこで、意欲で満ちた方がファーストステップで頓挫しないよう、地方で起業・開業しようと思っている方に向けて、『地方で起業して失敗する人の典型例』を紹介しようと思う。 典型的な失敗する人 地方で起業・開業して失敗するのは、最初から銀行から借り入れをして土地取得や建物建設等に設備投資を

地方起業の"本質的"メリット~ローカル会計士目線~

地方起業のメリットを語る時、皆が同じ理由を並べる。先入観が邪魔をして、地方起業の"本質的"メリットを隠しているようにも感じる。 さて、「コロナショック」の影響で、なにかと東京の転出超過の記事を目ににするようになった。短期データだけで長期トレンドを決めつけることはナンセンスだ。だが、今の環境が影響して地方で事業を始めたいと思う起業家が今よりも増えることも、一つの未来の可能性として期待したい。 しかし、色々な記事等が地方起業のメリットとしてあげていることは、たいていは「地方の