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比田井通信 第868号(後のお楽しみを増やす)

2024.6.1発行

まず、「優しい先生を目指すヒダツー読者」の皆様、いよいよ、先週告知いたしました、7.27喜多川さんのシブ読「限定5席の比田井枠」争奪戦が本日19:00スタートいたしました。ただいま、19:12ですが今ならまだ間に合います。ご希望の先生はお急ぎください!
【シブ読ヒダツー読者限定申込フォーム】
https://forms.gle/dsahHjBNTJmkkdbG8

さて、今週のヒダカズは講演が2本。
諏訪南中学校と佐久市東中学校。

諏訪南中学校は8年前に諏訪市PTA連合会の講演で呼んで下さったNさん(ヒダツー読者の方です!)が呼んでくれたんです。

佐久市東中学は3年連続で2年生の生徒さんにお話をしています。窓口のH先生は前任が泰阜中学です。カンタが山村留学で泰阜村に単身赴任していた翌年に初任で泰阜中学に配属になった先生です。「カンタ君のことは知らないのですが、去年はウエジョビの校長先生の息子がいた」という話を聞いていたそうです。教頭先生はラジオを聴いて下さっていて、学年主任の先生は本も読んで講演も聴いて下さっている先生でした。おかげで、諏訪南中も、佐久東中も、めちゃめちゃホームでした。

さて、本日のヒダツーなのですが・・・

「後のお楽しみを増やす」というお話です。

もう、お気づきの方もいらっしゃいますね。

今日も、喜多川さんのメルマガのお話ですね…」と思っちゃいますよね(笑)

はい、その通りです。
昨日、発行の喜多川さんのメルマガに面白いお話が載っていたんです。

喜多川さんが学習塾を1998年に創業した時のお話です。

開業資金が限られる中、新聞の折り込みチラシを3回入れるんです。喜多川さんは塾にかける思いをびっしり書いたチラシを打つんです。広告代理店の方が「「ちょっと文面が長くないですか?」とアドバイスをしてくれたそうですが、思いが溢れる喜多川さんにはそんなことは関係ないです。

その結果がどうなったか・・・

反応・・・・・ゼロです。

貴重な資金をつぎ込んだチラシです。

本当は2回しか打てないチラシをムリして3回も打ったんです。

でも・・・、

反応・・・ゼロです。

まったく、結果がでなかったんです。

喜多川さん、

「外した・・・」と思ったそうです。

ところが、それから10年が経った頃、
チラシを打ったわけでもないのに、入塾希望者が安定して増えだしたんです。

当然、「どうして、ウチの塾に?」って聞きますよね。

すると、10年前のチラシを片手に「当時子どもは2歳で塾に通える年齢じゃなかったけど、大きくなって塾を考える年齢になったらここにしようって決めてました」って言うんです。

そんな保護者がポツリ、ポツリと来るようになったそうです。

喜多川さん、外してなんていなかったんです。

実はこのお話、ある講演での高校生からの「テストに向けて目標を立ててそれに向けて努力をするんだけど、自分がやっていることに意味があるのか自信が持てなくて手が止まってしまう」というに答えたものです。

この高校生が言う「意味があるのか自信が持てない」というのは、明日の試験のために、数学をやろうか、それとも歴史をやろうか・・・、迷いながらも、例えば数学をやることに決めたとして・・・「ホントに数学でいいんだろうか・・・歴史の方がいいんんじゃないか・・・」という迷いがでてきて、結局、勉強がはかどらないという意味です。

そんな高校生に対して喜多川さんは「後の楽しみを増やそう!」って言ったんです。

そりゃ確かに、今日頑張って明日結果がでたら嬉しいです。

逆に言えば、「明日、結果がでなければ意味がない」と思ってしまったら、ほとんどの努力は意味がないものになります。

でも、「楽しみは後にとっておこう。その楽しみをひとつでも多く増やす生き方」
どうですか?これ、いいですよね。

だって、楽しみが年月が経つにつれてどんどん増えていくんですよ。

例えば、「子育て」。

小さい頃から姿勢が悪かったカンタに「カンタ、姿勢!」って何度言ったかわかりません。

でも、全然よくならないんです。

あの頃は「何度言っても姿勢が良くならない…」と思ってました。

でも、あのときに「結果なんてすぐに出ない。カンタの姿勢が将来、きっと良くなる。その楽しみを増やそう!」そんな思いで、言うことができたらイライラしなかったんでしょうね。

結果、カンタの姿勢はだいぶ良くなりました。「カンタ君は姿勢がいいですね!」なんて言われることも時々あります。

だから、昨日も一昨日も、諏訪中学と佐久東中学で「姿勢、大事だよぉ~。息子も姿勢が悪かったんだけど、何度も言ってたらだんだん良くなって、姿勢が良くなったら成績まで上がったよ。おかげで大学に入ることもできました!」って自信を持って言えました。

でも、講演の最中にどんなに言っても、すぐに姿勢が悪くなってしまう子もいます。

そんなときには後ろの保護者の皆様に「百万回、言ってあげて下さい」って伝えました。

カンタが泰阜村に山村留学したときも、たった1年で帰ってきてしまったんです。山村留学に行く前は、1年も山村留学に行ったら成長して帰ってくるんだろうなぁ~と思っていたのですが、帰ってきたら・・・全然、とは言いませんが、期待していたほど成長したわけじゃなかったです。

でも、ジワジワ来るんでしょうね。

ときどき、進学で一人暮らしを始めた子がホームシックでメンタルをやられちゃって心を病んでしまった・・・なんて話を聞きます。

カンタ、ホームシックどころか、伸び伸びやってます。うるさいことを言う親が近くにいませんから・・・(笑)あのときの山村留学の経験が生きているのかもしれません。

私が20年前に始めた「就職対策授業」、すぐになんて結果はまったく出ませんでした。

始める前は「この授業を始めたら学生たちは大きく変わって、人間性が高くなって、幸せな人生を歩んでくれる」と思っていたんです。

そんなに甘くないですよ。言ってみれば90分の説教授業ですからね。そんなにすぐになんて結果はでませんでした。露骨に「こんな授業聞いても意味ない」という顔で聞いていた学生も何人もいました。

でも、あのとき「後の楽しみ」を増やしていたんですね。
続けてきて良かったです。

来週も、「就職対策授業」が2クラスあるんです。今から楽しみです。

さぁ、ここで喜多川さん、大事な事を言っています。

後の楽しみを増やす」ためにとっても大事な事です。

さっきの高校生の質問で「明日のテストのために、数学か歴史か迷って、数学を選んだあとが大事なんです」と。

ちゃんと決断できるかどうかです。

決断とは「決めて断つ」ことです。

決断とは二つの選択肢の中からひとつを選ぶことではありません。

二つの選択肢の中から、ひとつの選択肢を断つことです。

選択肢としての存在を無くすということです。決断した後は、もうその選択肢はないんです。

喜多川さん、「『決断した』と言いながら決断できていない人が多い」と言ってます。
消したはずの選択肢をまだ残している人が多いということです。だから、迷うんです。不安になるんです。

「これで良かったのか?」
「この道で良かったのか?」
「ほかにもっといい方法があるんじゃないか?」

これでは「後の楽しみ」は増えません。

大事な事は「ベストの選択」をする事ではなく、「選択した道をベストにする事」です。

結果が出ようが出まいが、迷うことなくまっしぐらにやるしかないんです。

あっ、「間違った選択」はダメですよ。
「ベストな選択」はありませんが、「間違った選択」をまっしぐらにやったら、どんどん悪くなっていきますからね。

けっこう、このパターンで苦しんでいる人もいますよ。

その「間違った選択」でどんなに頑張ったって、「後のお楽しみ」どころか「後の苦しみ」をどんどん増やしてしまいます。

そこはどうぞ、お気を付けくださいね。

「後のお楽しみ」と言えば、今週の5月30日、白石康次郎さんがヴァンデ・グローブ2024の最終予選「ニューヨーク・ヴァンデ」スタートしました!

今日でスタート3日目の白石さん、船酔いもだいぶ治まって来たようです。
このレースに完走すると正式に11月スタートのヴァンデ・グローブ出場が決定します。

【NY - Vendée】 🇯🇵 レース3日目!セール交換するのに1時間も!船酔いはなくなりました。 🇬🇧 More than an hour to change sails! No more seasickness! 🇫🇷 Plus...

Posted by 白石 康次郎 on Friday, May 31, 2024

現在の白石さんの位置はここです↓

(リアルタイムの位置はコチラ↓)
https://www.newyorkvendee.org/cartographie

もう一つ、1週間後の6月8日、Mランドまつりで講演します!お近くの方、どうぞお越しください!もしかしたら・・・、もしかしたら、あの益田クッキングフーズ社長の内谷重信さんが会場にいらっしゃるかもしれません!

私のラジオを聴いて下さっている方は今、いいところですよね。1月からずぅ~っと内谷さんの話をしてますからね。いよいよ、最後のクライマックスのお話です。

先日の収録で、内谷さんのお話が完結になったんです。そんなタイミングでMランドに行きます。内谷さんに久しぶりに会うのを楽しみにしています。

あっ、そういえば、先ほどスタバでこのヒダツーを書いていたら「比田井先生ですよね?」なんて声をかけて下さった上品な奥様が「何度も入学式の佐藤芳直先生の講演を聴かせて頂いています。娘が二人いるんですが、二人ともMランドで免許を取らせてもらったんです。有名なユーチューバーの方がMランドに行ってらしたんですってね」なんて言ってくれたんです。
(あさぎーにょさんのことです↓)

さらに、現在、私のラジオを聴いてMランドに来た!という長野の若者がいるそうです。現地で会ってきます!

しかも、6月10日(月)には益田市内の横田中学と益田中学で講演が決まっています。お近くの方、もしよければお越しください!きっと見学させてくれると思います。

【Mランドまつりで講演します!】
テーマ:ココロの未来を考える
日 時:6月8日(土)13:00~
会 場:Mランド コンベンションホール
https://mland-masuda.jp/topics/post-40441/

【シブ読(サクラ咲け~優しき教師への道~)】
日  時:2024年7月27日(土)15:00~17:00 (14:30開場)
会  場:大盛堂書店 3Fイベントスペース
https://taiseido.co.jp/sbd20231203.html
定  員:あと5名
参加資格:ヒダツー読者の教師(もしくは教育に関わるお仕事をされている方)
参加条件:「サクラ咲け!優しき教師への道」(1,870円税込)の購入
タイムスケジュール(予定)
15:00-16:00「団長さん×喜多川泰さん×ヒダカズ」トーク
16:00-16:30「喜多川さんによる特別模擬授業
16:30-17:00「サイン会」
※申込が完了いたしましたら、参加チケットをメール添付で送らせて頂きます。当日は、チケットをプリントアウトしてお持ちいただき、1階レジにてチケットを提示して書籍代をお支払い頂き、3階イベントスペースにお越しください。

※限られた人数しか参加することができない貴重な機会となります。確実に参加できる方のみお申し込みください。定員になり次第、〆切といたします。

※お問い合わせは下記、ヒダカズ(比田井和孝)メールアドレスにお願いします。
hidakazu384@gmail.com

今日のヒダツーも長くなってしまいました。
最後まで読んで頂いてありがとうございます。それではまた来週!

【一般参加可能なヒダカズ講演】
■9/27(金)長野県千曲市/13:30~15:00/千曲市 戸倉創造館大ホール/入場有料(「いきいき創造学級」全10回で1,000円。比田井和孝の講演は全10回のうちの1回)/戸倉公民館 026-275-1490
togura-pc@city.chikuma.lg.jp

いのちの授業 第20回記念大会
日 時:10/14(祝)12:30~16:30予定
会 場:ウインクあいち 小ホール1(名古屋市名古屋駅徒歩8分)
定 員:200名
(オンライン=Zoom定員300名)
テーマ:「いのちを幸せをみつめて」
講師
水谷もりひと(日本講演新聞編集長)
比田井和孝(上田情報ビジネス専門学校副校長)
佐々木美和(チャイルド・ライフ・スペシャリスト)
鈴木中人(いのちをバトンタッチする会)
コメンテーター=志賀内泰弘(作家)
ミニ音楽=北村遥明(虹天塾近江)
入場料:学生500、一般2500円、当日券3000円(会場のみ)
チケット販売予定:7月1日より

【第19回 ココロの授業 講演会】
日 時:2024年10月26日(土)
    12:30~16:00
ゲスト:木下晴弘師匠
会 場:サントミューゼ 大ホール
※ご予約はコチラ↓
https://forms.gle/nHjfbKicLpSvMefD9


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