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安全情報:飛騨市の新型コロナ検査

飛騨市民病院 中林玄一ICD

ウワサの「新型コロナワクチン 接種証明書アプリ」やってみました!

マイナンバーカード&NFC対応スマホで約1分!の簡単さで、良い意味で驚きました♪開発側の方々におかれましてはシンプル操作かつ年内リリースのご苦労に頭が下がります(今後の要改善点も種々ありそうですが)。

さて今後の利用において、医療機関や行政サイドでは「接種歴で罹患時の重症化率を予測しながらの個別対応」が行いやすくなり、医療逼迫(ひいては社会活動制限)の回避に役立つと考えられ、普及が期待されます。

一方で「飲食店等における感染拡大の防止」への利用には「(現実問題としてデルタの場合ブレイクスルーを防止できる)接種から4ヶ月以内かどうか」が最終的に一つの判断点になっていく可能性がある中で、「細かい字で書かれた接種日を1人1人確認」して「グループ来店でも個別対応」することは「リアルワールドでは極めて困難」と考えられ、現場で機能しないのでは?と懸念されます(私の接種日は5月ですね…重症化予防は期待できますが、感染防止効果はすっかりOUTです。3回目接種前の医療者は全国で同じ状況です:汗)。

オミクロンを考慮した今後の対策には「手軽な即時検査の普及(自治体や国によるPCR/抗原迅速)」が、市民活動の継続に重要な役割を持つようになると予測されます(手軽に自分も周囲も検査で確認されていないと、どこに流行しているのか?自分は感染していないのか?と言った解像度の高い情報が得られないため、自粛一辺倒に傾くしかなくなる)。

長期化するコロナ禍に自粛一辺倒では立ち向かえません。ゼロコロナは現実的に不可能ですので、賢く予防活動(※)と検査の両立を行い、大切な「ヒトの温もりを維持する活動」を維持したいものです!(感染が増えすぎないように抑制しながら進む → イメージ例:高い山から降りるのに、急いで崖を飛び降りると大怪我しますが、坂道を蛇行しながら注意深くゆっくり降りれば安全に降りられます)

※不織布マスク、ワクチン3回、(不要不急の)密回避、換気励行など、継続・強化して参りましょう。

新型コロナウイルスの”新しい変異株”である「オミクロン株」が注目を集めております。流行しないことを祈っておりますが準備は大切ですので情報提供いたします。

当院&飛騨市の整備するPCR(※1:写真1枚目)および迅速抗原検査キット(※2:写真2枚目)は、「公開された”全ての変異株”を検出可能」です(含むオミクロン)。

※1:ID-NOW新型コロナウイルス2019(NEAR法PCR)検出ターゲットはRNAポリメラーゼ遺伝子(RdRp/増殖に必須の部分であり極めて変異し難い)。

※2:Panbio COVID-19 Antigenラピッドテスト(迅速抗原検査キット)検出ターゲットはNタンパク質(比較的変異し難い殻部分)。既に当地だけでも公的に2000例以上実施していますが擬陽性の発生を認めず信頼性が高いと判断しています(抗原キットで問題になるケースは擬陽性が多い場合とされるため)。

「当院での検査」および「まちなか簡易検査センター」「宿泊施設/店舗・企業の随時検査」など”市で実施の検査”を御利用の際は「検出力」に関して、今まで通り信頼をいただいて大丈夫と存じます!

ウワサの「新型コロナワクチン...

Posted by Nakabayashi Motokazu on Tuesday, December 21, 2021

注)岐阜県事業としても無料検査が始まりました。

【無症状の県内在住の方などを対象とした無料検査について】
健康上の理由や年齢制限(12歳未満)などによりワクチン接種を受けられない方の無料検査を開始したところですが、隣接県でオミクロン株の市中感染等が確認されたことから、感染不安を感じる無症状の県民に対し、新型インフルエンザ等対策特別措置法第24条第9項に基づき検査受検を要請するとともに、12月28日から要請に応じた県民が受検する無料検査を開始します。

無料検査の実施について(県民のみなさまへ)