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飛騨スパ研のリアル研究所が開設します!

昨年の12月に倫理法人会の朝活セミナーで登壇の機会をいただいた際に、来年度令和6年は実際にオーガニックスパイスカレーを食べていただける研究施設(っていうかお店)を開設します!と宣言していました。
昨年の11月の段階でメンバーの間で「飲食店ではなく、あくまで研究所として、研究所の研究発表日的な在り方やったら面白いんじゃないか?」なんて話していて、物件も年末から年始にかけてトントン拍子に決まりかけていたのですが、大家さんに不幸があったりしてこ゚縁を深めきれずに頓挫したりと
「まあ、なるようにしかならないよな」と思いながら、スパイスカレーや食の研究・探求を淡々と続ける日々。

マルシェなどでスパイスやカレーの試食販売をしていると必ず聞かれるのが「どこにお店があるんですか?」
「この試食のカレーもお店で出されているんですか?」
「今度食べに行きたいです」
ほぼこの3点。
波状攻撃のようにたたみ掛けるように尋ねられ、地味に精神的に追い詰められる…一番申し訳ないのはお客さんの求めているであろう答えを言ってあげられないこと。

そういう時は飛騨スパ研のベースキャンプとしてずっとお世話になっている「喫茶あん」の案内をさせてもらうんだけれど、お客さんの表情を見ると
「ハッキリせんかい!」と頭の上に雲がかかっているがよく分かりました。

「喫茶あん」も人気の店なのでいつまでも甘えているわけにもいかず、特に食を扱っているので、衛生面に不備があってお店の名前に傷をつけるような事があってはならない…とずっと心配のタネでもあり、研究活動の傍らでずっと良い物件を探していました。

いくつかある条件の中で、一番優先したいのは
「今ある居抜き物件をいちばん環境にインパクトのない形で使わせてもらいたい」ということ。
コレはあまりイニシャルコストをかけられない…という切実さもありながら、アウトドアブランド「パタゴニア」の創業者イヴォン・シュイナード氏も言っていたように、ゼロから立てるのではなくその町にある物件をまるでずっと営業していたかのように店をスタートさせたい…という思いが心のどこかで憧れのようなスタイルになっていたから…

もちろんゼロから街全体を有機的につなげる一つの機能として作り上げるというのが最高なんだろうけれど、自分にはまだまだそれだけの技量も無ければ資金もないし、前述のような自分の求めるスタイルがたまたま身の丈にあっている…という状態。

飛騨古川には居抜き物件は沢山ある。
けれどどれもなんだかんだとイニシャルコストがかかるものが多いし、実際にお金をかけて整備するとなると色んな欲が出てきてしまってきっとお金がいくらあっても足りないし、そもそもお金なんてそんなに持ってない。

そんなこんなで色々考えていたら、6月くらいにふとある物件が浮上してきた。ただなかなか大家さんにお会いするタイミングが取れなくて、以前その施設を借りていた方の話によれば「店舗内の冷蔵庫などの設備はほとんど引き上げているのでなんだかんだとイニシャルはかかるよ」とのことだったので「時期尚早なのかな?」なんて考えていました。

ところが8月の終わりになって大家さんにお会いする機会を得ると、なんと「設備も揃ってすぐにでも営業できる状態で借りることができる」とのこと。
「あんた運がいいよ!」と大家さん。

内覧させてもらって即決で決めて10月から契約をスタートしたものの、9月〜11月は週末ほぼイベント、平日はイベント準備やらその他の仕事でなかなか動けず〜という状況でしたが、保健所への申請も含めなんとか12月初旬に飛騨スパイスカレー研究所のリアル研究所を開所する段取りが見えてきました。

…というわけで、
年末まで引き伸ばしてしまいましたが、改めまして12月初旬の吉日に飛騨スパイスカレー研究所を開所することをここに宣言します。

詳細については今後noteやInstagramなどで進捗も含めアップしていきます。

今現在の予定では、研究所の開所日(カレー食堂として営業)は週3日程度を予定しています。
基本は飛騨スパ研のフラッグシップである「飛騨地鶏のご馳走無水カリー」を提供します。

飛騨地鶏のご馳走無水カリー。詳しくはコチラの記事をご覧ください。

数多あるカレーの中で、飛騨スパ研ではこのカレーを探求していくことを決めました。この秋のイベント出店でも毎回少しずつ味を調整していて、より美味しく、原料の旨味を最大限に活かすようにマイナーチェンジを重ねています。

ですので基本開所日はこのカレーのみを提供する予定ですが、
今年一年「二十四節気カレーチャレンジ」を続ける中で、季節や飛騨の食文化、日本の発酵食文化にローカライズした研究成果発表も月1回位のペースでやっていければと考えています。その際は、この小さな研究所ではなく近隣のシェアキッチン(Edoの「どやな」やSATOTAYAMA STAYの「ぬくといカフェ」などをお借りすることも…。

使用食材は基本全てオーガニックのものを使用します。
肉類に関しては、抗生物質やホルモン剤、遺伝子組換飼料などを使っていないものを使用します。
調味料に関してもオーガニックで化学調味料や保存料無添加のものを使用。

これからの世界、とりわけ日本の食事情は楽観視できるものではありません。戦争などでひとたび有事になれば、食料自給率が低いこの国ではすぐさま食料危機に陥りますし、現時点でその対応が出来ていない段階で既に食料危機は始まっています。
また、体に有害な食品や世代を超えての遺伝も含めた安全性が担保されていない遺伝子組換えやゲノム編集の食品も増えていくばかり。
だからといって、そういったものは一切口にしない…と言えるほどよい食材ばかりに恵まれているわけではありません。併せて今後はワクチンシェディングを始めとする化学物質過敏症などの影響も考えると、これからの食事情にしっかりと向き合い、たとえそんな食環境であっても自身の免疫力を向上させて対応していくことが重要になってきます。

こんな状況から、飛騨スパ研の提供するカレーは現状できうる限りの「体への後ろめたさをゼロにした」ものでありたい。そして、心と身体が同時に喜べる食を実現したい…。そんな思いでおります。

飛騨地域は南飛騨も含めて空前のスパイスカレー熱が高まっています。
飛騨市でも本格的なインドカレーを提供する「印度飯店」さんや、飛騨スパ研のベースキャンプでもある「喫茶あん」で提供されるスパイスカレー、隣町では店主のこだわりが詰まった宇宙を感じる「閃き堂」のスパイスカレーと、それぞれ違った個性のカレーが楽しめる環境があります。
そんな素敵なお店がある中で、また一つの個性として飛騨スパ研のスパイスカレーもお楽しみいただけたらとても嬉しいです。

そして同時に多くの人にスパイスカレーの作り方やスパイスの魅力を知ってもらいたい…そんな事も常々考えています。
今後はスパイスカレーのクッキングクラスやワークショップも定期的に開催していく予定ですし、そこで学んだカレーのお披露目の場所として、飛騨スパ研も所属している飛騨カレー部や南飛騨カレー部の活動に参加してもらったり…
またコレをきっかけに農家さんを訪問したりと食の上流部に関心を持っていただいたり…
そんな風にスパイスカレーをきっかけに有機的なつながりをもって、食環境や自身の健康、また社会の現状などに向き合うことができれば、次世代に良い形でバトンを渡せると感じています。

というわけで、飛騨スパイスカレー研究所の研究施設、開設間近です!
乞うご期待〜


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