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光っているのは傷ついてはがれかけた鱗が揺れるから

昨年の1月、池袋にmalutacafeがオープンしました。
高宮まりプロと、和久津晶プロが作ったcafeで、cafeだけでなく、ダーツが出来たり、2人がデザインしたお洋服が買えたりします。

cafeが出来た事により、cafeへの来店イベントが定期的に開催され、まりしゃんに会う頻度が劇的に上がりました。

その中で、よく耳にしたのが
勉強会の後に、
とか、
勉強会だから
とか、
そう言った内容です。

詳しくは分かりませんが、今まで以上に勉強会に参加している、そんな雰囲気が伺えました。

10月
Mリーグ2022~2023シーズンが開幕しました。
高宮選手は、開幕から、打ち方を変えた事を公言し、鳴きを駆使していく、そんな話をしていました。

鳴き、、、???
最初は、あまりイメージがわかず、
応援することには変わらないし、自分にその違いが分かるのかどうかも分からないしな。
と思っていました。

ですが、最初に思ったのは
鳴き、よりも
序盤、手が止まる事が増えた(ような気がする)
と言う所でした。

丁寧に、考えている。
そう感じました。

本人は1打目が違う、と仰っていましたが
個人的には、1段目の打つスピードが違うような気がしました。
今まで以上に考える内容が増えたのかもしれない、そう思いました。

高宮選手の手が止まる度に、今迄との違い、何を考えているんだろうかと、私自身も考えながら観戦しました。

また、本人が仰っていたように、鳴きが増え、全体的に局に参加する事が多くなった印象でした。
鳴くという行為は打点が低くなるので、相手から押し返された時、打点的に勝負しずらくなる印象なのですが、打点が低くても、勝ち目があると判断すれば鬼の様に押し、かと思えば、丁寧に降り手順を踏む局面もあり、その押し引きに目を見張りました。

そして、以前の様な攻撃力も落とす事なく、立直で攻めていく姿も沢山見る事かできました。
今までは、"剛"の使い手である事は周知の事であったと思います。
ですが、今シーズン、"剛"と"柔"を使い分け、剛腕さと繊細さ、両方を兼ね備えている。そんな強さを感じました。

そう、前に聞いたことがあるのです。
『繊細に憧れる。』と
『先輩からは、高宮はそうじゃないって言われるんだけどね。』と笑っていました。
前原プロを目指し
藤崎プロに憧れ
そんな彼女が、2人が持つ
"剛"と"柔"、2つの武器を持ち暴れだした。
そんな印象でした。

この変化について
日本プロ麻雀連盟の先輩である
白鳥翔プロが語っているシーンがあります。

出来たら見て欲しいですが、簡潔にまとめると

白鳥プロは同じ団体の先輩です。


先輩からみて、バランスが悪いと思っていた。だけど、


今シーズンの変化に気が付き、、、
先輩からこんな風に思って貰えるのは、凄い事!


このスタイルチェンジは、沢山もがきながら、沢山努力をして、プロから見ても驚く程の変化をしたんだな。
という事が分かります。

これを聞いた時、私が高宮まりを好きになった時の事を思い出しました。
初めて対局を見た時、その、もがきを感じたのかもしれません。

Mリーグ1年目
ファイナルでKONAMI麻雀格闘倶楽部は、かなり厳しい位置に立たされていました。
そんな中、高宮選手が食らいついて、必死に戦っている姿は、
あぁ、私もこうありたい、と思ったのです。

当時、私も必死にもがいて、しがみついて、頑張っていました。
何が正解か分からない状況で、それでも自分のスキルの為にもがいていました。

心が折れそうな時に、彼女の戦う姿を見たのです。その時は、何故こんなに惹かれるのか、こんなに輝いて見えるのか、分かりませんでした。

高宮まりが、高宮まりである為に戦っている。
そう感じました。
それが格好よくて、憧れました。

高宮まりが戦う時
それは、相手との戦いであり、自分との戦いであり、必死に卓上を見つめる目が
いつも強く光っていて、私はとても好きです。

今シーズン
沢山の努力と共に、彼女は舞台に立ちました。
その努力が出来る事、続ける事がどれだけ大変な事なのかを、私は知っています。
それと同時に、努力が全て報われる訳では無い
と言う事も、私は知っています。
不確定要素が多い麻雀だからこそ、沢山努力をして成長したとしても、それが結果として現れない事もある。
そう言う競技で、必死にもがいた結果、
レギュラーシーズンで、個人初の3桁プラス
しっかりポイントとして現れた事が、いちファンとしてとても嬉しいです。

麻雀は、学ぶ事に終わりがない競技です。
沢山のプロがもがきながら、研鑽しているのだと思います。

良いときもあれば、悪い時もある。
正しい選択が、正解にならない時もある。
その中で、もがきながらも、ひたむきに麻雀と向き合う高宮まりを、これからも応援します。

Mリーグ2022~2023シーズンが終わりました。
最後まで応援させてくれてありがとう。
準優勝おめでとうございます。
最後のスピーチを任された姿は、準優勝に貢献出来た嬉しさと、さらに上回る、優勝出来なかった悔しさで溢れていました。
普段涙をみせない貴方から、溢れそうになる涙を見て、この瞬間はきっと同じ気持ちだと、私自身溢れる涙を堪えながら思いました。

スピーチ、とっても素敵でした。

オフシーズン
今は、少し休んで欲しいと思ってしまいます。
勉強会、対局、検討
ずっと走り続けていたのではないでしょうか。
1日お休みの日は無いなー
と配信で言っていました。
ゲストも、cafeも、グラビアも、他にも沢山掛け持ちをして、頑張っていました。
また来シーズンに向けて、動き出すのかもしれませんが、それでも、少しゆっくりしてくれたら、と思ってしまいます。

そしてまた、戦う姿が見られたら、私はとても幸せです。

いつも幸せをありがとうございます。

special thanks!
白鳥翔プロ
(フリー素材のように使いまして、申し訳ありません。)
YouTubeチャンネル
『しょーちゃんねる』
シーズン中盤からアーカイブで検討配信を見始めましたが、めちゃくちゃ勉強になり、後半は全て見ました。
オフシーズンはMリーグロスになるので、前半の対局を見たいと思っています。
今シーズン大活躍した白鳥プロの検討
これ、無料なんですね。。。
って位勉強になるので、良かったら見てください。チャンネル登録高評価をすると、喜んでくれます。


光っているのは傷ついてはがれかけた鱗が揺れるから


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