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彼は私 感想

10月30日に阿佐ヶ谷アートスペースプロットにて開演した『彼は私』。たなしゅうさんと春野恵さんの2人で魂のライブが披露されました。時が経ち、11月4日にアーカイブ配信がスタート、当日行けなかった自分を責めつつも2000円を握りしめ、やっと見れて小躍りしました。配信を見た時、そんなあふれ出てしまった私の感想を今からつらつらと書きたいと思います。未視聴の方はもしかしたらネタバレしていると思うので気を付けてください。(丸投げ)

最初はたなしゅうさんが春野さん役、春野さんがたなしゅうさんの自己紹介をしました。…今、何言ってんだ?と思いましたよね、見ていた私も混乱状態でした。で、ネタがスタート。最初の方のネタは、たなしゅうさんの冷静なツッコミ、春野さんの妖艶たるボケを繰り広げ会場を笑いで包んでました。たなしゅうさんらしさ、春野さんらしさが出てる役だなと感じていました。少し前にニコジョッキーで縁が出来て仲良くなってると思っていたのに、今年の2022年に二人で公演しますって急すぎますよね。でも、稽古の成果か時間の経過のおかげか不明慮ですが、二人のコントが凄いクオリティだったんですよ。息ぴったりなんです。

で、空気が変わり始めた中盤。春野恵CVたなしゅう が春野さんのグラビアまでの経緯を語りだすんです。春野さんが過去の自分やりたいことを模索している心中で、春野さんの周りでなにかの縁なのか、または宿命だったのかあれよあれよとたどり着いたグラビアの世界。春野さんは「必要とされるんだ」と嬉しくなったと感じたそうです。それが今の春野さんを形成しているんだなと春野さんのほんの一部が見えた気がしました。そうしてコントがスタートしたと思ったら、また、テイストが違う。前の二本はたなしゅうさんの方がコントのリードを引っ張っていましたが、三本目は春野さんが動く動くwwwww暴れまくってるんですよ。めっちゃ叫んでるし、イライラしてるしセクシーショットもあって、春野さんのサービス精神がこのコントの良さをより深めているんだなと感心しながら楽しみました。

さて次はたなしゅうさんのターンだ…と思ったらまた雰囲気違うんですよ。なんか暗い、会場暗いんです。そして本を持ち突然語りだす春野さん。ゆらゆらとトレードマークの眼鏡を外し出て来た、たなしゅうさん。
このコントのキーワードを出すなら「言葉のつながり」。たなしゅうさんはニコジョッキーの企画でたくさん小説を書き、さらにYoutubeのアニメを含めたくさんの脚本を書き綴ってきた、たなしゅうさんだからこそ出来るコントだなと息を飲みながら観てました。世間から切り離され、五感を無くし迷子になっている主人公。そんな事にどこか呆れている様子を息遣いと動作で見事表現している姿はとても圧巻でした。言葉に出会った主人公が言葉と出会い感情を蘇らせた姿も素晴らしく、瓶を使い誰かに届けようとする主人公は、放送や脚本、noteを通じて画面の向こうの人に伝えようとするたなしゅうさんのようにも見えました。
このコント…いや、お話は絵や歌やダンスなど様々な表現者が見たら胸を掴まれ虜にさせる魅力があります。私が生きている内に見れてよかったなと思いました。

またもや登場 春野恵CVたなしゅう。今回は、春野さんがお笑いの世界と出会う話。その経緯は春野さんも書いているので、この下に貼ります。

感想を言うなら、春野さん凄すぎるって話。普通、病気になったら人間ってネガティブになりがちです。あとは、気を使えよなって周りに八つ当たりするパターンか。でも春野さんは違いました。悔しい!だから新しい世界に進むって…なかなかできないことです。ここまでの行動力があるからこそ、たくさんの肩書きを持てたのかなと実感しました。
そうして始まった次のコント。遅刻する春野さん、曲がり角を狙う春野さん…なんだろう、すっげー某恋愛ゲームのような始まりwwwぶつかりもせずノタノタ歩くたなしゅうさんwwwメチャ怒る春野さん、メチャ怒られるたなしゅうさん、全体を通して今までのコントの中で一番オーソドックスで面白かったです。春野さんがTVでたまたま見たお笑い番組ってこんな感じだったのかなと感じ、なんだか心がしんみりしつつも暖かくなりました。

今度は二人とも座ってのコント。動きはセリフが滅茶苦茶でも本人が必至だとみんな笑いやすいですが、静かなお笑いって言葉のやり取りだけで面白さが決まりやすいですよね。ガラスのコントは最初のフリから最後のオチまで面白かったです。最初のたなしゅうさんの語りと春野さんのボケではないけど教わった技術の使用目的がボケていてなんかくすくす笑ってしまいました。たなしゅうさんの貫禄のある師匠と戸惑う師匠の使い分けが巧みでよかったです。

そして最後
「いい子でいようとした人生でした。」のセリフで始まった保健室で繰り広げられる先生(たなしゅう)と美桜(春野恵)のお話。多分『彼は私』フライヤーにいたイラストがモチーフのネタだと思われます。治療を受け痛がりながらも先生といたがる美桜と美桜を突き放そうとする保健室の先生。このコント..いや、この公演で私が一番鳥肌がたったのは夜にビルの前で鉢合わせてしまった美桜と先生。この時の春野さんとたなしゅうさんの演技力が半端なかったです。二人が声を出す言葉の一つ一つに重みがあり、二人が表現する動作の一つ一つに繊細さを感じました。間違いなく個人的に優勝シーンでした。そのあとの動作なんか先生の挙動と美桜のツッコミ力が急に増し、違和感を感じつつも急に明るくなる照明、めっちゃ足組んでる美桜…いや春野さん?と戸惑う先生…というよりたなしゅうさん…まさかの展開で_(┐「ε:)_ズコー
そして冷静にツッコミつつも叫んで爆発させるたなしゅうさん、また妖艶な言葉を含めつつも動作をつけてボケ倒す春野さん…最後まで張り倒すぐらい面白かったです。

エンディング
本当の自己紹介を二人がし始める。そしたら声が震え始め暖かい雫をこぼし始める春野さん、それに焦り始め、あきらかに挙動がおかしくなるたなしゅうさん。そりゃ女性を泣かしたって滅茶苦茶焦りますよね。そしてたなしゅうさんにお礼の言葉を贈る春野さん。たなしゅうさんも春野さんがこの脚本についてきてくれたことに感謝し、会場のお客さんは温かい拍手を二人に贈って…本当にいい空間だな~…
と思ったら
「甘やかすなぁ!芸人はもっと頑張ってる!(震え声)」
と謎のキレ芸炸裂www
最後の最後までわちゃわちゃしてて面白かったです。今回は配信でしか見れなかったけど、もし第二回があったら、生でお二人のコント?お話?を見たいなと思いました。
…あ、生ってへんなことではないですからね。

さて、配信限定コント
テーマは授業参観。たなしゅうさんが生徒、春野さんが母親役っていうのも面白いのに、春野さんが超絶セクシー衣装着てて、親御さん役の横二人どんな心情だったのか事情聴取させたいぐらいぶっ飛んでるコントでした。短い時間でも笑いを届けてる舞台にたつ皆さん。やっぱすげえよ!!!

「そんな公演ならちょっと見てみたいな。」と思ったあなたはこちらから2000円を召喚すれば見れます。11/13までなのでお早めに。

とこんな感じで、私はアーカイブを楽しみました。そしてふと、「そういえばたなしゅうさんがnoteに今回の台本載せるっていってたよな…」と思い出し、1000円を握りしめ購入しました。率直な感想は…結構アドリブ入ってたんだなwここもしかして飛んだのか…?といろいろな発見がありました。
正直感想をここでも言いふらしたいですが、有料コンテンツですのでナイショにします。でも、2000円払って配信を見た人ならば1000円以上の価値はある台本だと【大声】で推奨します。とてもよかったです。

そういえば「彼は私」の意味についても有料台本の最後に書いてありました。私はてっきり、春野さんが演じた役柄やたなしゅうさんの立ち位置がコントの中のキャラクターたちと共通点があるからこのタイトルにしたんだなと勝手に結論付けていました。蓋を開けてみたら全く違いましたwwwww

その時の第一声は
「やったなぁ⁉」


どうかスマホの画面に叫ぶ私を笑ってください。
そのnoteはこちらから1000円から見れます。


「彼は私」の感想でした。






おまけ
アーカイブ配信を待っている時、余りにもフラストレーションが溜まりすぎて生まれてしまった作品達です。記念にここに載せます。

春野さんのTwitterから。デフォルメタッチにしてみた。


たなしゅうさんのTwitterから。ちょいとリアルに。
この時はまだうさピッピの声があんな野太い声だとは思っていませんでした…。


『彼は私』のフライヤーのキャラ達。女の子のフリフリ地獄で一回、白目向きました。





たなしゅうさん、春野さん、そして当日SEや受付など協力して頂いたスタッフさん、そして阿佐ヶ谷スペースプロットさん。素晴らしい舞台をありがとうございました。再三再四言います。もし、第二回があったら今度こそお二人の公演を会場で観れればと思います。まだアーカイブ期間が残っているのでもう一回見てきます。










貴重なお時間の中、最後まで読んで頂きありがとうございました。

以上

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