CGデザイナーの転職 タイミング別6パターンまとめてみた
こんにちは。CGアニメーターのコマツです。
今回はCGデザイナーの転職について。
僕自身は現在4社目。そろそろ次に行こうか検討しているところです。
転職というとネガティブに考える人も多いかもしれませんが、これなら転職考えてみても良いんじゃない?って思うパターンをまとめました。
1.職種の専門性を高めたい
より専門性の高い職種にキャリアアップするパターン。
たとえばジェネラリストからアニメーター、モデラーなど専門職種へ移行する場合が当てはまります。
新卒ジェネラリストとして就業後、仕事を通じて自分の得意分野・強みが分かってきたら、さらに追求してスペシャリストへ転職するのはアリです。
中堅~大手の開発会社は職種をより細分化して体制を整えていることが多いので、こうした会社を視野に専門職へキャリアアップをめざすパターンです。
2.業界を変えて仕事の幅を増やしたい
職種ではなく業界を変えるパターン。
エンタメ系CGでいうとアニメ・ゲーム・遊技機などが業界としてあります。
それぞれCGデザイナーに求められる業務に違いはありますが、3DCGを使った表現の本質は同じなので「つぶしが利きやすい」ということは言えます。
アニメが好きな人はゲームも好きなことが多いし、その逆もしかり。
一つの仕事を経験してみた上で、別の仕事もやってみたくなるのは自然なことだと思います。
また業界によって年収レンジも違います。
アニメ/映像よりゲーム、ゲームより遊技機の方が単価が高いので、業界を変えて年収を上げていくことも可能です。
3.好きな会社に行きたい
元々好きな作品・行きたい会社があって転職するパターン。
ゲーム・アニメ業界は会社ごとに抱えるIPがあるので、こういう志望動機は多いですね。
新卒の頃に落ちた会社に今の実力で応募してみる、というのも全然アリだと思います。
この業界は何かしら好きなタイトルがあってめざす人が多いと思うので、行きたい会社に挑戦するのは素敵です。
4.今の担当業務に慣れた
同じ業務が続いていてスキルアップが望めないパターン。
たとえば長期開発で担当業務が変わらず、ずっと同じ作業をしている。
あるいは完全分業で同じようなアセットをひたすら量産しているだけ。
それでも目の前の仕事を「四苦八苦しながらやっている」「課題を設定しながら試行錯誤している」段階なら伸びしろはあるので続けていくべき。
問題は「パターンに慣れて余裕でこなせている」業務がずっと続いている状況です。
楽で居心地は良いかもしれないけど、キャリア的には緩やかに死に向かってると認識すべき。社内で他に挑戦できる業務がないなら、別の会社へキャリアアップを考えるタイミングかもしれません。
5.給料が上がらない
なかなか給料が上がらないパターン。
今のご時世、昇給1万円ならそこそこ喜べる額ですが、年収にするとたかだか12万円UP。
仮に昇給2万円だとしても年収24万円UP。
転職は年収ベースでの交渉になるので、一気に数十万円上げることは可能です。
とはいえ給料が上がらない理由は色々あります。
無謀な転職にならないよう、要検討しながら慎重に判断したいところです。
コマツのお給料遍歴は以下の記事(有料)にまとめています。
6.ブラック勤務から抜け出したい
とにかく今の会社がつらくて転職したいパターン。
残業が常態化してて帰りづらいとか、上司の機嫌を伺いながら仕事をする日々とか。
自分も経験あるので分かりますが、底辺ブラック会社に長くいても人生にメリットはありません。
※短期での経験値は上がりやすい。消耗します。
クリエイティブ業界も残業しないで帰れる会社が多くなってきました。
ゲーム会社を出向で見ていますが、どの会社も定時でさっと帰っている人はいます。僕もそうしてます。
クライアントの無茶ぶりで悩むことはあっても、上司のパワハラとかは少ない気がします。基本アニメ・ゲームが好きなだけの気の良い人たちです。
自分以外の環境が原因で仕事がつらいなら、さっさと転職の準備を進めるべき。
転職タイミングまとめ
大きくまとめて以下の2点
■さらなる経験値を求めて
・職種を変えて専門性
・業界を変える
・好きな会社へ行きたい
■環境要因で伸び悩んでいる
・仕事が同じ
・給料が上がらない
・ブラック会社
いずれにせよ、今より「より良くなりたい」のが動機だと思います。
会社を続ける理由も辞める理由も、人それぞれ。
ただし、漫然と仕事をしないように。
そして、無謀な転職をしないように。
然るべきタイミングに転職を考えられるよう、現職でしっかり成果を出しつつ準備も整えていきましょうね。
何かの参考になればうれしいです!
CG業界をめざす人・キャリアアップしたい人を応援しています。サポートいただけたら嬉しいです!