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旅するBD-1

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BD-1で日本各地をポタリング旅。
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2022年2月の記事一覧

旅するBD-1、東海道五十三次旧道を行く_36:赤坂宿

DAY 4 9:10_赤坂宿 2018.3.26の記憶●赤坂はやっぱり夜の町だった 御油の松並木を通り過ぎると、すぐに小さな橋を渡ります。橋のたもとには、「生活道路につき一般通過車両の進入はご遠慮ください」の看板。 BMW i8での東海道五十三次の旅のとき、シレッと通過しちゃいました。なぜなら私道ではなく県道だったから。 しかし、今回は自転車なので遠慮することなく突き進みます。 赤坂宿は、『東海道中久栗毛』で弥次郎兵衛と北八が宿泊した場所です。当然、ふたりはここでもひ

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旅するBD-1、東海道五十三次旧道を行く_35:御油宿

DAY 4 8:56_御油宿 2018.3.26の記憶●現代の東海道旧道は川ではなく道に阻まれる 3泊目は無事に豊橋駅前のビジネスホテルに宿を取ることができました。熱いお風呂に浸かることもできたし、ひげも剃ることもできたし、なによりベッドでぐっすり睡眠できたことでかなり体力が恢復。 それに、GoProとiPhoneに電力を供給するバッテリーの充電も完璧。 いつかキャンプ泊しながらBD-1で旅したいと思っているのですが、やはりこうした点で二の足を踏んでしまうのです。 今

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旅するBD-1、東海道五十三次旧道を行く_34:吉田宿

DAY 3 18:21_吉田宿 2018.3.25の記憶●ジグザグなルートを標識に沿って 火打坂を登りきると、大きな園芸店の駐車場が左に見えてきます。その少し先を左折、道なりに進んでいくと、右手にマクドナルド現れ、東海道旧道は国道1号線と合流します。 まだこの日、宿泊するホテルは決まっていませんが、力を振り絞ってペダルを漕いでいきます。緩やかな下り坂なので、スピードも乗ってきます。 豊橋市西新町と書かれた歩道橋が見えてきたら、左折。歩道橋を使って、向こう側へ渡るのもいい

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旅するBD-1、東海道五十三次旧道を行く_33:二川宿

DAY 3 17:38_二川宿 2018.3.25の記憶潮見坂を登りきって、高台の東海道旧道を進んでいくと、白須賀宿本陣のある細い通りを走っていきます。古い家と最近建てられた民家とが乱立する通りなのですが、落ち着いていて静かな道です。個人的には嫌いではありません。 かつての旧道が、たまたま時代の変化に取り残されたことでむかしの町並みが取り壊されずに今に伝わるのもいいのですが、こうしていまや幹線道路ではなくなった宿場筋が、今を生きる人達の生活に合わせて変化していくさまもいいも

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旅するBD-1、東海道五十三次旧道を行く_32:白須賀宿

DAY 3 17:01_白須賀宿 2018.3.25の記憶新居宿の本陣跡から南下して、900mほど行くと、〈橋本〉で県道417号線に出ます。ここに静岡県を走っていて何度も見かけた道標がありました。 そして大した道幅でもないのに地下道が設けられていました(東海道旧道だから???)。 気がつくと、Wが左、Eが右に変わっていることを発見。どうして逆になっているのかは謎です。篠原では左が「E」、右が「W」となっていて、「E」の下に江戸、「W」の下に京と書かれていたのです。ひょっと

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旅するBD-1、東海道五十三次旧道を行く_31:新居宿

DAY 3 16:16_新居宿 2018.3.25の記憶舞坂宿から先は、本来なら海路となる新井宿までの東海道旧道。もちろん、現在は陸路です。 弁天橋を渡って国道301号線を西へ向かいます。その国道301号線を進むと、そのまま新居関所に出るのですが、浮世絵ポイントの「渡舟図」の場所へと迂回して記念撮影。浮世絵と同じく現在も舟が浮かぶ姿を見ることができます。

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旅するBD-1、東海道五十三次旧道を行く_30:舞阪宿

DAY 3 15:51_舞阪宿 2018.3.25の記憶吉牛とはなまるうどんという禁断の炭水化物組み合わせランチを食べたばかりとはいえ、すでに3時のおやつの時間を過ぎると、陽の傾きも気になりはじめました。 西日へ向かって直線路を走るのですが、ペースはあがりません。体力的な疲れによるペースダウンではなく、それは向かい風によるもの。遠州のからっ風とよばれているものです。 ●見事に整備された舞坂の松並木 逆光で眩しい視界の先まで真っ直ぐに伸びる道に、くろぐろとしたシルエットが

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旅するBD-1、東海道五十三次旧道を行く_29:浜松宿

DAY 3 14:10_浜松宿 2018.3.25の記憶東海道の「どまんなか」を過ぎて、西を目指します。 県道314号線を真っ直ぐ進むと、いつしか312号線になり、それが152号線になって浜松駅へとつながっていくのです……と、県道の名称が変わるのはどうでもよくて、向かう先に浜松アクトタワーがぽつんと見えてくるので、いよいよ浜松だという思いと、まだまだ浜松だという思いとが入り乱れるのです。 浜松は、日帰りで横浜からクルマで取材に来ていた場所なので、近いのか遠いのか、なんとも

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旅するBD-1、東海道五十三次旧道を行く_28:見付宿

DAY 3 11:35_見付宿 2018.3.25の記憶「江戸の古道」の急坂を上りきると、しばらく日本中どこにでもありそうな普通の生活道路が続きます。見付宿場通りに出てまっすぐ進むと、右手に近代建築が目に入りました。 「旧見付学校」です。 名物などはスルーするのですが、建築に目がないため、休憩がてらふらふらと敷地内へ。1875年に竣工した旧見付学校は、現存する日本最古の木造擬洋風の小学校校舎と言われ、土台となる石垣は遠州横須賀城の石垣を再利用したと言われています。

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旅するBD-1、東海道五十三次旧道を行く_27:袋井宿

DAY 3 10:49_袋井宿 2018.3.25の記憶掛川宿を抜けて、袋井バイパスと東名高速をクロスして進むと、県道253号 線は田んぼのなかを突切り、のどかな風景となります。 街路樹は松の木になり、松の並木を隔てた歩道をBD-1で走ります。夏の暑い日など、松の木は旅人に陰で涼をもたらしてくれるのです。そんな江戸時代に近い感覚を楽しみながら、県道253号線を西へ。 目指す袋井は、東海道中膝栗毛によると鰻とすっぽんが名物だったらしい。

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旅するBD-1、東海道五十三次旧道を行く_26:掛川宿

DAY 3 9:55_掛川宿 2018.3.25の記憶「木を見て森を見ず」という諺がありますが、東海道旧道をなるべく正確にBD-1でトレースしようとそればかりに気が向いてしまうと、沿道の素晴らしいものに気がつかずに通り過ぎてしまうものです。しかも、旧道のルートがちょっとややこしいとなると、さらにその傾向は強まってしまうようです。 そして東海道旧道のたいていの区間が、いまや大通りではなく、むしろ裏道となっています。 ●コンビニは現代の茶屋だ

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旅するBD-1、東海道五十三次旧道を行く_25:日坂宿

DAY 3 8:06_日坂宿 2018.3.25の記憶道端でコンビニで購入した簡単な朝食を済ませ、意を決して小夜の中山へ向かう坂道にチャレンジ。いきなり急坂からスタート。今回の旅の同行者であるS兄ィにまたしても先に行ってもらうことに。 最初の左カーブの先に右カーブがあるのですが、あっという間にS兄ィの姿はコーナーの先へ消えてしまいました。 そしてS兄ィの姿が消えた右コーナーへ辿り着くと、道路工事のために斜面が削り取られ、視界が開けておりました。いま私が進んでいる東海道旧道

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旅するBD-1、東海道五十三次旧道を行く_24:金谷宿

DAY 3 6:16_金谷宿 2018.3.25の記憶大井川を難なく渡って、東海道旧道へ戻ります。 空には雲ひとつなく、綺麗な快晴。太陽が黄金色に辺りの景色を照らし出し、もうそれだけで気分が上がります。金谷宿に入るとすぐに橋があり、そこの桜の見事なこと。まだ町は静かなので、心置きなく写真を撮って再スタートです。 ●満開の桜を独り占め

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旅するBD-1、東海道五十三次旧道を行く_23:島田宿

DAY 3 6:01_島田宿 2018.3.25の記憶アルコール(プレミアムモルツ小瓶×2本)によって、強制睡眠したはずですが、やっぱり眠りは浅かったようです。自宅ソファで迂闊にも寝てしまった時のような体の節々の痛みで、早々に目が覚めてしまいました。 遅れを取り戻すために、3日目はかなり距離を稼がないといけなくなり、日の出前からの出立。桜が開花する季節とはいえ、日の出前の時間に自転車で走るのは相当に寒い。 ●桜の季節とはいえ、防寒対策が肝心です 保土ヶ谷宿の時にも書きま

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