認知症の母
私の母は昨年の夏頃、体調を崩しそれをきっかけに鬱病からの認知症がわかった。
この頃の私は母親の様子を見てあげる気持ちの余裕もなく、仕事をしていたのもありそれを理由に正直逃げていたと言うのが正解かもしれない‥
夜寝る前まで何度も電話してきたり、突然の訪問。
イライラしつつ、まさかそれが認知症の始まりだったなんてこれっぽっちも気づかなかった‥
確かに突然の訪問の時、何故か視線が合わなくて何度も同じ事を言っていたなぁと今なら思い返すこともできるけど、当時の私はまだまだ病気もなく元気だしって勝手に決めつけていたなと後悔ばかり‥
今は毎日母親のところへ話し相手をしに行っている。
今更ながら反省の気持ちもあるので、認知症に良いとされるものを調べてコーヒーや緑茶、クルミなど大量にプレゼントして、何とかボケてもいいからゆっくりボケてねと母に言うと『まだね、なんとか大丈夫』と軽い感じ(笑)
ボケるのはもぅ仕方がない事で、ならば急激に悪化して私さえも忘れてしまう現実が来る日をどうしても延ばしたい。
それは私の罪滅ぼし、冷たくしてごめん、もっと早く気付いてあげてたら‥の気持ちが今、強過ぎてちょっと過剰になってる部分もあるかな。
あとは進めているのは編み物。
昔から靴下とか編んでいたのでできるかな?と思い
一応編み物の本も渡し、100円shopにある毛糸でコースターや小物入れ、埃取りをオーダー。
意外にまだ上手に編めていて、なおかつ本の説明を見ながらできてたりするから『できるじゃん!また作って!』と言って色んな色の毛糸を届けている。
これも私なりにどこまでできるのか?と確認の意味と手を動かすことも良いと思い編んでもらっている。
今度は足元マットを編みたいらしく、そうなると黒い毛糸を多分5個くらい?もっと?買いたさなければならないかな?
そんなことくらい朝飯前だ!明日速攻買って届けに行こう。
いろんな認知症の話を読んだりしているけど、本当なにが正解で間違いなのか全くわからない。
お陰様でまだ近くの買い物は行けるので、ちゃんと帰ってこれるのか不安だけど家に閉じ込めておくのは可哀想。携帯ももってるし、いざとなった時には私の責任で、覚悟して行かせてます。
認知症もだけど、鬱病の再発が怖い私。
ほったらかしてしまった時、きっと寂しくて鬱病になったんじゃないかとかって思っていて、その時はずっと『死にたい』しか言わず、これ以上は無理だと思って急遽精神科へ入院させたっけ。
当の本人は一つも覚えていない‥なので私もあえて話してはいなくて。これでいいのかな?
思い出して欲しくないし、あの日々は忘れてほしいから。そして申し訳ない気持ちでいっぱい。
今は全力でそばに居てあげようと思っている。
あと何年一緒に居られるかわからないから。
明日もまた全力で電動自転車を漕いで走っていく私‥
そして黒い毛糸を買って行きます。
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