23/12/18（月）ラフォーレ原宿から、除夜の鐘。

ラフォーレ原宿前の交差点。
ラフォーレの店員さんと、お坊さんが話している。

店　員　この交差点に向けて、除夜の鐘を鳴らしたい？
坊さん　はい
店　員　うちのスピーカーで？
坊さん　はい
店　員　すいません、ちょっとよく意味がわからないんですが
坊さん　えーとですね、要するに、この交差点って、物凄い欲望の塊なんですよ
店　員　欲望の塊？
坊さん　はい、（渋谷方面指して）こっち行って、女性を口説きたい！（表参道方面指して）こっち行って、ハイブランドの服を買いたい！（竹下通り方面指して）こっち行ってクレープを食べたい！みたいな欲望がですね、固まってるんです、この交差点
店　員　はあ
坊さん　除夜の鐘は人間にある108個の煩悩をですね、一回鳴らすごとに、一つ消して、来年は幸せな一年を過ごそう、という願いが込められているんです
店　員　なるほど…いや申し訳ないんですが、うち客商売なんで、その煩悩のおかげで食べてるっていうか
坊さん　いやいや、ラフォーレさんはそんなことしなくたって、服売れますから
店　員　いやいや、そんなの言い切れないじゃないですか
坊さん　いや言い切れますよ、だって良いものが揃ってますもん
店　員　ご存知なんですか？うちの服
坊さん　当たり前じゃないですか、この靴下とか、3階のジュンレッドで買いましたし、あとこの時計もラフォーレさんで買わせていただきましたよ
店　員　まじっすか
坊さん　いかにも
店　員　いやというかお坊さんの方が煩悩にやられてるじゃないですか
坊さん　そうなんです、僕、やられてるんです
店　員　え？
坊さん　だから鳴らさせてください
・礼節なお辞儀をするお坊さん。
店　員　いやそんな、困ります…
・再度、礼節なお辞儀をするお坊さん。
坊さん　お願いします
店　員　いやいやいや…
・礼節なお辞儀をしつこく続けるお坊さん。