第二回 三人打ち麻雀講座 ~牌の切り方くらい覚えろ~

前置きなんてない

 第一回講座が何の役にも立たなくて、誰が得するのか分からないと苦情があったりなかったりしたので、第二回は真面目な回です。

 順子と刻子の違いだけここに追記します。

 44と45の決定的な違いは、面子になる確率です。

 44が面子になるには4を引く必要があります。自分で既に2枚持っているので、残る4は2枚。

 45が面子になるには3か6を引く必要があります。残りは8枚です。四倍の差ですよ、四倍。

これだけ覚えればOK

 牌を切る順番です。上にあるほど優先的に切ります。

 基本的には待ちの数を意識した話になります。同じ牌を三つ集める(刻子)より、階段状に集める(順子)方が簡単なのは分かると思います。分かるよな?(分からなさそうなので上に追記しました)

1、独立した牌
 なんか孤立してるやつ。

 1-1、1マン、9マン
   三人打ち麻雀では2-8マンがないので、使い道も何もありません。混老頭や三色同刻? 狙うだけ運の無駄です。

 1-2、役牌のない字牌
   鳴いても役にならない、三つ集める努力が無駄。

 1-3、19牌
   独立してるなら特に使い道もありません。19マンと一緒に捨てても良いです。

 1-4、一枚以上切れている役牌
   誰かが切ったり、ドラ表示になっている場合は集まる可能性に期待できません。さっさと捨てましょう。裏目になったら泣け。

 1-5、切れてない役牌
   この段階だと既に役牌以外の道筋が見えているはずです。必然的に切ることになります。


2、独立していない牌
 面子にならないけど、面子になりそうなやつ

 2-1、ペンチャン
   12とか89のこと。

 2-2、カンチャン
   46とか。このタイミングまで残ってるなら割と邪魔。できるだけ数字が端に近いやつから切るべし。68の8とか。

 2-3、対子落とし
   ここまで来てテンパイできないなら、多分対子が2、3個くらいあるでしょ。一ヶ所崩しなさい。このときも端に近い方、または役牌にならない字牌とかから切る。

一見崩せないけど崩せるパターン

 良い感じに見えても、実は要らない場合があります。

パターン①、124

 欲しいのは3ですね。123からの、456みたいに欲しいなーなんて思ってるあなた、大間違いです。

 1は切りましょう。3が来たら234になります。これはペンチャンに見えるだけの、独立した1とカンチャン24です。

パターン②、14、25、58、69

 この場合の1や2は独立しています。例えば14において、1が欲しいのは23ですよね。しかし、23が来たら124または134となり、パターン①と同じ状況になります。
 切る順番で言うならペンチャンカンチャンの後。

 2が欲しいのは34で、35または45になるので2を切ることができる。
 この場合もまた端が優先なので、14の1や69の9を優先で切ります。

切ってはいけない牌

その①、独立している真ん中付近の牌

 説明しづらいから例を見ていきましょう。

その①の例1

 この画像では、3ピンや5ソウですね。

 4ピンや6ソウが来たら困ります。独立しているからと言って切らないでください。

その①の例2

この画像は特徴的ですね。7ピンと6ソウがそれに当たります。

 13ソウと46ソウ、みたいな見方はしないでください。カンチャン二つとか地獄です。

 この場合は3ピンと7ピン、6ソウの近辺に牌が来ることを願います。1ソウはクソ。

その②、223みたいなやつ

 刻子より順子が大切だから、2は切れそう……なんて思ったらダメです。集まりやすいのは順子ですが、2が来たらどうするんですか。

その③、5556みたいなやつ

 5の刻子ができてるからokなんて思うな。
 これは55、56という見方ができますよね。この形は三面待ちに繋がるケースも多く※1、非常に便利です。

 ※1……待ちが5556の場合、467が和了り牌

その④、リャンカン

 135とか468とかです。カンチャンだからって切らないの。
 カンチャンが悪いのは、待ち牌が一種類、計4つしかないことです。135なら24待ちで、2種類8個を待っているので強い形になります。

実際の切り方

 画像を見ながら一緒に考えましょう。

実践ケース1

 配牌です。まずは北を抜きます。

 ここからは順番通りに落としていきます。

 まずは1-2、独立していて役牌でもない西。

 これは1-5、切れていない役牌ですね、東。

 ツモめっちゃ良いですね。右の人に東は鳴かれますが、気にしない。

白は要りません。切りましょう。

 運が良いですね。223というのは切ってはいけない牌その②で紹介しています。
 また、23ソウや67ソウは両面待ちでかなり最高です。

 こういうときに、対子落としをします。9ソウか9マン、好きな方で良いでしょう。

 私は純チャンを狙って67を落としにかかっています。何を考えてるんだか。

 完成形の例
 111、99マン、234ピン、123、567ソウ

実践ケース2

 鳴いて進められる場合ですね。

 まずは北を抜きます。

 まずは1-1、9マンですね。

 中を鳴かせてもらいました。役牌ありがとー

 上に書いてある通りにすると南ですが、1ソウはクソなので優先的に切りました。
 ぶっちゃけ1-3まではどういう順番でも同じです。

 良い感じの牌がきました。223パターンです。677おいしいね。
 1-2より、南を切ります。

 ゴミカス9ソウの登場。ペンチャンなので89を9から落としていきます。

 落としました。左の人9ソウなんか鳴いて何するんだろうって思ったけど、手牌やば。
 南は要らないので切ります。裏目とか考えるな。なにも考えるな。

 東を鳴いて、あとは好きにしてください。三麻はチーがないので、こういうときはポンを願いつつ、6ピンか4ソウを切る感じになりがちです。
 四人打ちなら7ピンか5ソウでも良いね。

 左の人も右の人もピンズたくさん切ってくれそうだから、4ソウ切りが強いかも。

 最終形の候補は言うまでもないのでおしまい。

まとめ

 切る順番を守りつつ、待ちの広さを意識してみましょう。1ソウはクソ。

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