第一回 三人打ち麻雀講座 ~配牌から本質を見抜け~

はじめに

 じゃんたまで勝ちたいあなたへ。

 この記事は麻雀のルールを知っていることを前提に、どうしたら三人打ち麻雀で勝てるのかを教える講座です。
 四人打ちでも一部は応用が利きますが、三人打ち向けの記事なので悪しからず。

 ここで指すルールとは以下のこと

・みっつずつ、みっつずつ……あたまがひとつで和了れることを知っている
・場風、自風の概念が理解できる
・試合の進行が分かる(東風戦の場合、全員が親を終えたら終了など)
・三人打ちにおける北の扱いが分かる(私は分からない)

 これが私の戦績です。低ランク帯なので50%くらいは一位を取れますが、ランクが上がれば落ち着くでしょう。
 咲っていう漫画で勉強しました。


三人麻雀の本質

 いきなり本質ですが、和了れば正義です。

 和了れば勝てるのは当たり前だと思っていることでしょうが、そうではありません。
 三麻は北の影響もあり、点数が非常に高くなりやすいのです。つまり、和了った時点でそれなりの点数が保証されがちだと言えます。

 何なら、北を抜くことによってツモ回数が増えると、テンパイ速度が上がり、テンパイ速度が上がると、和了りやすくなり、北を抜いていることで点数も高くなるという、北お祈りゲーの一面もあります。

 よってこの講座では、いかに速く確実に和了るかという点を重点的に教えていきます。

用語集

・和了る(アガる)
 →ツモとかロンすること

・配牌(ハイパイ)
 →最初に配られる牌

・役牌(ヤクハイ)
 →字牌の内、役が付くもの。自風牌、場風牌、三元牌。

・面子(メンツ)
 →123、666みたいにまとまってるやつ

・雀頭(ジャントウ、アタマ)
 →和了りの形知ってるなら分かるだろ

・対子(トイツ)
 →88、東東みたいな同じ牌二つの状態。チートイはこれが七個あるから七対子

・順子(シュンツ)
 →234、678みたいな階段状の面子

・刻子(コーツ)
 →444、中中中みたいな面子

・槓子(カンツ)
 →カンしろ

・カンチャン
 →13とか57みたいな歯抜けのどうしようもないクズ

・ペンチャン
 →12とか89みたいな産業廃棄物

・リャンカン
 →135とか468みたいなダブルカンチャン。ちょっとだけ人権がある

・シャンポン待ち
 →22、99みたいに待ち牌が対子二つの状態

・イーソウ
 →ソーズの1。許してはいけない

・混一色(ホンイツ)
 →役一覧を見ろ

・一気通貫(イッキツウカン、イッツウ)
 →123、456、789を揃えること。マンズでもソーズでもピンズでも良い。

配牌と対話しろ

 それでは始めます。第一回は配牌を見て何を考えるかという内容です。
 どういう順番で切るとか、実際の戦術面については次回以降の記事で書きます。

~配牌を見て考えることは何でしょうかクイズ~

 急にクイズ始めます。点数差とかは考えず、東一局の点数フラットだと思ってください。配牌しか見るな。

 まずは第一問。鳴ける役牌がない場合。

よくあるダメな例
・混一色で高得点
・一気通貫に仕上げたい

正解例
・9マン、9ソウ、西は切りたい
・北を抜いてから様子見
・役牌を鳴きたい

 高打点を狙うな。北を抜いた時点で1翻、リーチなり役牌なりで1翻。まずは和了ることが大切なのだ。

 続いて第二問。鳴ける役牌がある場合

ダメな例
・白をポンしてから1ピンもポン
・ソーズは123、456で揃えたい

正解例
・白をポンする(鉄の意思)
・カンチャンはクソ。1ソウを許すな
・9マン、西、ゴミカス1ソウを切りたい

 カンチャンを許すな。役牌を見たら鳴け。1ピンをポンする未来はあったとしても、他にアタマ候補がない今は考えてはいけない。

 第三問。役牌いっぱい

ダメな例
・役牌どっちも鳴いてから混一色にしたい
・高得点狙えそう
・すぐ和了れそう

正解例
・リャンカン助かる
・1ソウを許すな
・白も重なれ
・面子がちょっと足りないな


・北ドラって抜いたらドラ2になる?

 混一色みたいな高い手は最初から狙おうとするな。欲張るな。ダブ東、中、北ドラ(これってドラ2になる?)だけで我慢しろ。Mn(マンガン)やぞ。
 なお、一見良い感じの配牌に見えるが、面子不足に陥っている。三人麻雀なんて四人集めるつもりが一人来れなくなった時の苦肉の遊びだから仕方ない。

 第四問。めっちゃ良さげな配牌のとき

ダメな例
・対々和狙えそう
・役牌重ならないかなぁ

正解例
・リーチしたい
・チートイも視野に入れるか
・6ソウか8ソウ来てほしいな
・9マン対子落としするかもな

 刻子系の手は遅いし和了り牌が少ない。狙うべきではない。ピンフ系を見つつ、一盃口を期待するのが筋。こういう時にまで役牌を期待してはいけない。
 このままでは9マンと7ソウでシャンポン待ちになる可能性が高いので、いざとなれば9マンを崩して意地でも待ちを広くするべし。

 第五問。配牌がクソ

ダメな例
・どうにかして和了ろうとする

正解例
・絶望する

 配牌だめです。

今回のまとめ

 配牌を見るときは、役牌があることを期待しつつ、カンチャンやペンチャンなどの気持ちの悪いどうしようもないゴミに絶望しましょう。

 高得点は狙わないという言い方をしましたが、混一色(ホンイツ)は使える牌が少なくなるため、基本的に狙うべきではないのです。染め手マニアはメガネ外して反省しろ。

 次回は牌を切る順番について話そうと思います。お楽しみに。

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