素敵な日とは

物事は大抵、とても単純である。

エコバッグを持ってスーパーに行った際、"袋に入れましょうか?"とレジ打ちの方に声を掛けられたら、なんて素敵な日だ、と思う。

水道管や道路工事などで交通規制がかかっている際、"ご迷惑お掛けしてすみません、こちらどうぞ!"と、短いライトセーバー(ダースベイダー仕様)をふりふりする方に声を掛けられたら、なんて素敵な日だ、と思う。

卵が1パック20円程度値下げされていたら、なんて素敵な日だ、と思う。

コンビニコーヒーの蓋(めちゃくちゃ苦手、何度もぶちまけて店員さんにモップかけてもらった)がうまくはまったら、なんて素敵な日だ、と思う。

本屋で好きな作家の新刊が出ていたら、なんて素敵な日だ、と思う。

日替わり定食がお気に入りのメニューだった場合、なんて素敵な日だ、と思う。

適当に作った味噌汁が美味しかった時、なんて素敵な日だ、と思う。

思いがけない誰かに会ったり、連絡が来たら、なんて素敵な日だ、と思う。

まあなんて単純な。高望みすることを諦めたことで得られる充足感なのだろうか。日々の小さな幸せを見つけて、横断歩道で信号を待ちながら、ふふふと笑う私は、相当ヤバいやつである。小学生に引かれてしまう。

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