分かりやすいレポートを作りたい時に参考になる書籍たち
研究者やリサーチャーをしていることもあり、私はレポート書くことが多い方です。レポートの役割の一つは、目的に応じて調査や実験をした結果をまとめて、読み手にわかりやすく伝えて、読み手の判断をサポートすることです。
この「わかりやすく伝える」というのは、なかなか奥が深く、たいへん面白いです。この記事では、私がレポートを作るときに参考にしている、おすすめの書籍を3つほど紹介してみます。
イシューからはじめよ
レポートにおいて大事なのは論理構造です。なぜその報告が重要なのか、何が重要なのかなどが構造的にわからないと、良い内容が含まれていたとしても、なかなか伝わらないといったことがよく起こります。
論理構造の作り方については、さまざまな書籍が出ていて参考になるものがたくさんあります。そのなかで、まず一冊おすすめするとしたら安宅さんが書いている「イシューからはじめよ」です。この本では、何かに取り組むときに、そもそものイシュー(明らかにすべき問い)をはっきりさせ、その質が高いことが重要であることを述べています。またイシューの立て方だけでなく、イシューに基づいて検討した結果をどのように伝えていけばよいのかまで丁寧に解説されている良い一冊だと思います。
ノンデザイナーズ・デザインブック
論理構造がしっかりしていても、見やすい表現になっていなければなかなか伝わりません。読みやすい表現をつくるためにデザインの基礎を知っておくことも効果的です。
でもデザインは専門じゃないし…という方も多いと思うので、そんな方におすすめなのは「ノンデザイナーズ・デザインブック」です。本書のなかでは、どのようにレイアウトをするときれいに見えるか、どのような配色をすると良いか、などがまとまっています。デザインの前提の知識がなくても、視覚的にわかりやすく紹介されているのでおすすめです。
インフォグラフィックス
最後に、少し応用編ですが、情報を可視化をするためにインフォグラフィックス、あたりを読むこともおすすめです。例えば、グラフやチャートを作るときに、どのような表現をするとより伝わりやすくなるか、優先的に伝えたい情報をどのように可視化すると良いのか、といったことを掴めます。
単に見た目がきれいというだけでなく、情報を適切な形で可視化することの力を感じることができる一冊です。特に定量データも含めてレポートをする方にはおすすめします。
おわりに
他にも優れた書籍はたくさんあります。私もいろいろ読むなかで、いまでも参考にしているなぁと思う書籍を3冊紹介しました。こういう本もいいよ!みたいなものがあれば、ぜひ教えてほしいです。
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