苦手に向き合いたい時に使える「自分の得意を活かす」考え方

苦手なことは誰にでもあって、なんとかして克服したい時ってありますよね。しかし、真正面から苦手に取り組もうとすると、なかなか手が動かなくなってしまうことがあります。

そういうときに使える考え型として、得意なスキルを発揮するなかで苦手なことに向きあうというものがあります。

自分が得意で自然とやれることをやるなかで、その一部に苦手なことに挑戦する時間をつくります。小さい子供が、苦手な食べ物に挑戦するときも、好きなものと一緒に食べたり、好きな味付けで食べ始めてから慣れていったりと、楽しみながら取り組みますよね。そういうやり方は、スキルを得るときにも活かせます。

たとえば、とにかく視覚的に表現するのが得意な人がいたとします。ただ、視覚的に表現する前に論理的に情報を整理することは苦手だとします。そういうときに、「論理的に情報整理してから次に進むようにしてみよう」と真正面から苦手に取り組もうとしても、なかなか手が動かなくなります。何より楽しくないのです。なので、いったん自分が思うように仮で視覚的に表現してみます。その後で振り返って、自分がなぜそういう表現をしたのかを振り返る。このように、得意なスキルを発揮してから苦手な方向に少し取り組みます。

もちろん、どうやっても自分には難しいスキルというのもありえます。そういう時に無理をしても仕方がありません。まずはもっと簡単に取り組めるところに目標を置きなおすのも良いかもしれません。

たとえば「他者の話を聞きながら話を論理的に整理できるようになりたい」人がいたとします。しかし「他者の話を聞くのは好きだけど論理的に整理が苦手」だとしましょう。そういうときは、まずは他者の話を聞きながら記録をなるべく取ることから始めます。このとき話題は何でも良いのです。仕事のなかで始めるよりは、知人と楽しめる会話のなかで始めてみる、という方が取り組みやすいはずです。そして、記録をとれるようになってきたら、改めて当初の目的である、話を聞きながら論理的に整理する、にまた取り組んでみます。

仕事や勉強になると、真面目に正面から取り組む必要があると思い込みがちです。しかし、何でもかんでも真面目に正面から取り組めば報われるというわけではありません。少し回り道にはなりますが、自分の得意を活かしながら楽しんで取り組んだ方が続けやすいでしょう。続けられれば自分の苦手を克服できる確率もあがっていきます。

ということで、今回は得意なスキルを発揮するなかで苦手に向き合う考え型を紹介しました。色んな思考の型を試しながら、自分に合う考え型を見つけていきましょう。

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